すっくと狐とは? わかりやすく解説

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すっくと狐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/13 08:47 UTC 版)

すっくと狐
漫画
作者 吉川うたた
出版社 ぶんか社
掲載誌 ホラーM
レーベル ぶんか社ホラーMコミックス
巻数 全14巻
漫画:すっくと狐 辰狐奇譚
作者 吉川うたた
出版社 朝日新聞出版
掲載誌 Nemuki+
発表号 2025年3月号 -
発表期間 2025年2月13日[1] -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

すっくと狐』(すっくときつね)は、吉川うたたによる日本漫画作品。『ホラーM』(ぶんか社)にて不定期に[独自研究?]掲載されていた。同誌の休刊後は『デジタルホラーミステリー』(同社)にて発表された[2]

2025年、『すっくと狐 辰狐奇譚』が『Nemuki+』(朝日新聞出版)にて同年3月号より連載されている[1]

あらすじ

舞台は妖怪が集まりやすい異形の土地。ひのえんま(丙午)生まれの女子高校生・松下実花(まつしたじっか)は、ある日学校近くの神社に住む稲荷神・唱(となう)と出会い、共に鳥居を飛び越える。そのおかげで唱は力を取り戻したが、実花は日々妖怪から付け狙われることに……

登場人物

主要人物

松下 実花(まつした じっか)
主人公。[要出典]丙午(ひのえんま)生まれの女子高校生。女子サッカー部キャプテン。ボーイッシュで男勝りだが、誰にでも好かれる真っ直ぐで明るい性格(特に同性からの人気が高い)。その生まれ年故か、狐や妖怪にもやたらと好かれる。唱とは紆余曲折を経て相思相愛となり、結婚。次世代編では双子の子供、将と霧江が生まれている。
松下 将(まつした たすく)
次世代編から登場。実花と唱の子供で男の子。霧江の双子の兄。母親似。
松下 霧江(まつした きりえ)
次世代編から登場。実花と唱の子供で女の子。将の双子の妹。父親似。
上杉 弓弦(うえすぎ ゆづる)
実花のクラスメイトで親友。子供の頃から妖怪が見える霊感体質のため、周りから孤立していたが、自分を真っ直ぐに受け入れてくれる実花と出会い、吹っ切ることが出来た。そのため、実花に対する思いは人一倍である。普段はおしとやかな美人だが、実花のこととなると気の強い一面を覗かせる。弓道部所属で、時に妖怪退治にその腕を振るう。次第に草太と接近し、次世代編では結婚。
中森 草太(なかもり そうた)
実花のクラスメイトで、幼馴染。実花や弓弦ほどではないにしても、妖怪の気配には敏感で、度々騒動に巻き込まれる。唱の事は最初は胡散臭そうな目で見ていたが、後には弓弦と共に、唱と実花の数少ない理解者となった。当初は実花の相手役かと思われたが、次第に弓弦と接近、次世代編で結婚している。
榊 みか(さかき みか)
実花のクラスメイト。数珠掛神社の宮司の娘。

狐(稲荷神)

唱(となう)
「七ツ森神社」の稲荷神。「外つ国」(とつくに、中国あたりと思われる)出身の玄狐(げんこ / シュアンフー)で、妖怪(狐)と人間の女性とのハーフ。長い間力を失っていたが、実花と出会い、共に鳥居を飛び越えて復活。町に跋扈する妖怪たちと戦う。当初は妖怪退治のためには周りの人間のことを考えない、やや乱暴な性格で、実花と衝突することもあったが、紆余曲折を経て相思相愛になる。復活後の力は仲間内でもかなり強く、妖怪たちからも恐れられている。実花と出会うよりかなり昔に、恋人を2人失っているらしい(内1人は異母兄である銀狐の許婚)。
右近、左近(うこん、さこん)
唱の眷属。唱の手足となって、実花たちを守る。
叶(かのう)
「数珠掛神社」の稲荷神。数珠掛(じゅずかけきつね)。唱とは古くからの付き合いで、軽口を叩き合う仲である。軽いノリのお調子者であるが、根は意外と純情。やるべき時はやる性格である。実花のことを気に入っており、唱がいなければ放っておかない、と発言したこともある。
与(あとう)
「夜ノ森神社」の稲荷神。白狐(びゃっこ)。稲荷神ではあるが、人間を身勝手な生き物と見なして嫌っており、当初は嫌味な敵役として登場。姉の小刑部姫を相手にしようとしない唱のことも嫌っており、実花をかなり危険な目に合わせたが、妖怪たちとの戦いの中で一応は味方となった。唱や叶に比べてまだ若いらしく、時に子供扱いされる。
小刑部姫(おさかべひめ)
与の姉。唱のことを密かに慕っており、実花に嫉妬している。そのため、当初は弟と共に敵役として登場し、実花や弓弦を何度も危険な目に合わせたが、実花と唱の絆の深さの前に身を引く。
篝(かがり)
政宗(まさむね)

人間

実花の両親
弓弦の母親
みかの父親
数珠掛神社に新しく来た宮司
一江(かずえ)
実花のクラスメイト。
エリ
実花のクラスメイト。水鬼に殺された。
京子(きょうこ)
槐(えんじゅ)
密教の術者。死の病で余命幾ばくもなく、不老長寿の力を得るため、狐狩りを行った。唱の動きを封じる程の法力の持ち主。実花を口説いたりする陽気さと、平然と人殺しを行う残忍さの2面性を併せ持つ。
小枝(さえ)

妖怪

水鬼(すいき)
水の妖。鳥居を超える為に来た。その際、通りかかった人間を溺死させた。だが、鳥居を超える前に唱に倒された。
水虎(すいこ)
小刑部姫にそそのかされ、その1匹が弓弦に取り憑き実花を殺そうした。唱に阻止され、実花が無理やり引き剥がした後に唱に倒された。残りは逃げた。
九十九神(つくもかみ)
学校の倉庫の中にある物が九十九神となり、人間を食らい力を強くしていった。実花に襲い掛かったが、破邪鏡に吸い込まれた。
破邪鏡(はじゃきょう)
の九十九神。磨いてくれた実花を気に入った。
濡女(ぬれおんな)
元生徒で、蛇に惑わされて自殺し、濡女となった。
行逢神
彭候(ほうこう)
人面樹(じんめんじゅ)
白鵺(はくや)
強力な妖怪・(ぬえ)の一人。唱たちが守る人間界と妖怪世界の境である「門」を落とすべく、暗躍した。策略に長け、人間の姿で「巽」(たつみ)と名乗り、実花たちの学校へ潜入、言葉巧みに人間の味方を装って実花たちを惑わせた。
青鵼(せいこ)
鵺の一人。白鵺と共に、「門」を陥とすために暗躍。叶に重傷を負わせ、与の体を乗っ取った。意外と甘いもの好きらしい。
銀狐(ぎんこ / インフー)
「外つ国」からやって来た強力な妖狐で、唱の異母兄。実花たちが住む町に、鬼の町を建設しようと目論んだ。冷酷な性格だが、一族のはぐれ者である唱を引き取ったり、孤児の為終を助けたりと、優しい一面もある。過去に許婚の1人を唱に奪われている。唱にとっては、唯一自分を認めてくれた同族であり、愛憎半ばする存在である。
為終(しおう)
銀狐の側近。「青丘(せいきゅう)の殿」「青丘の狐」と呼ばれる。幼少時、戦いに巻き込まれて孤児となった所を、銀狐に助けられた。「青柳(あおやぎ)先生」と名乗り、実花たちの学校へ潜入、銀狐の計画実現のために暗躍。唱の髪を切り落としたり、叶や与を一蹴したりと、かなり強力な妖力を持つ。実花のことを気に入っており、最後は実花を庇って命を落とした。
猫頭鳥(マオトウニャオ)
頭が猫で体は鳥の鬼の大好物。鬼に捕まりそうな所を実花に助けられて実花が飼い始めた。だが家では飼えないので唱のお稲荷さんに住んでいる。
水伯(すいはく)
水神。実花が住む町一帯の水源を統べる、水の主であるらしい。横暴を極めた先代の水伯を打ち倒し、生贄を捧げる悪習をやめさせた。女好きで軽そうな優男だが、帰る所を失った生贄の娘たちを、全て妻として面倒を見る心優しい主である。唱とは古い付き合いらしく、実花と唱の仲を祝福した。
相柳(そうりゅう)
中国神話に登場する、九つの人間の頭との体を持つ妖怪。実花が住む街の地下に眠る地龍を目覚めさせようとした。普段は子供の姿をしているが、性格は残忍。
(りゅう)
実花が住む街の地下に眠る地龍。陰の龍で、かなり気性が激しいらしい。相柳たちの暗躍で目覚めかけたが、唱や実花たちの活躍で再び封印された。
伯狼(はくろう)
水巴(みずは)
日女(ひるめ)
飛狼(フェイラン)

新すっくと狐

当初は「次世代編」としてはじまりコミックスでは「すっくと狐 次世代編」となっているが、ネット書籍では「新すっくと狐」となっている。1巻と最終巻収録の「むかしむかしあるところに」は将と霧江がメイン。他は数珠掛が主人公となる「数珠掛抄録」や唱と実在の人物である「悪源太」こと源義平との交流を描いた物語が中心となる。

書誌情報

出典

  1. ^ a b 篠原烏童が描く、盲目の元刑事と警察犬ロボットの新連載 「すっくと狐」新作も”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年2月13日). 2025年2月13日閲覧。
  2. ^ ホラーM休刊で高橋葉介「もののけ草紙」などウェブへ”. コミックナタリー. ナターシャ (2010年7月6日). 2025年2月13日閲覧。
  3. ^ すっくと狐(1) 将と霧江”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  4. ^ a b すっくと狐(2) 数珠掛抄録”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  5. ^ すっくと狐(3) 続数珠掛抄録”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  6. ^ a b すっくと狐(4) 続 後 数珠掛抄録”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  7. ^ すっくと狐(5) 西風館”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  8. ^ すっくと狐(6) 悪源太”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  9. ^ すっくと狐(7) 悪源太”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。
  10. ^ すっくと狐(8) 悪源太”. ぶんか社. 2025年2月13日閲覧。



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