すずしい夏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 22:18 UTC 版)
「別冊小説現代」1972年5月号掲載。 ある年、米の買値が普段よりも高値になっていた。北国のある藩では、備蓄米の2/3を売って一儲けを企んだが、その年は冷夏であり凶作になった。やがて飢饉が訪れ多くの農民が餓死していった。 そんな折、幕府の巡察が行われることになる。領民が大量に餓死していたり逃亡していることがバレてはお家取り潰しになると、荒地を緑色に塗ったり、表面上を取り繕う。危機意識のない藩は、より石高の減る暑い領地への領地替えの話を持ちかける。これで凶作の地とは離れられる……と思いきや、新領地には天然痘が。そして藩の幹部たちが病で死滅したあと、盛夏と豊作が訪れた。
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