スウィートニング
読み方: すうぃーとにんぐ
【英】: sweetening
【英】: sweetening
石油類や天然ガス中に含まれて悪臭や腐食性のもととなっている硫化物を除去することをスウィートニングという。 天然ガスに含まれる硫化物は硫化水素であって、この除去については「酸性ガスの除去」の項に記されている。ガソリン、灯油などの石油製品に含まれているのは低級メルカプタンであって、これを酸化してジサルファイドなどに変化させることにより除去する。このスウィートニング法には大別して次の 3 法がある。(1) 酸化スウィートニング法:原料油中に存在するメルカプタンを、空気中の酸素あるいは酸化剤で直接酸化して、ジサルファイドに変えるもので、その反応は次のとおりである。 RSH+1/2 O2 → RSSR+H2O しかし、脱硫法と異なり、処理油の硫黄含有量は原料油と同じである。この方法には、ドクター法、塩化銅法、ハイポクロライト法などがある。(2) 描出スウィートニング法:アルカリ溶液でメルカプタンを抽出除去する方法で、いわゆる脱硫の一種である。反応は、RSH+NaOH → NaSR+H2O で溶剤は再生使用される。この方法には、アルカリ洗浄剤、空気再生式ソルタイザー法、ユニソール法などがある。(3) 抽出・酸化スウィートニング法:この方法はアルカリ溶剤で低級メルカプタン以下の酸性物質を抽出し、アルカリ溶剤だけでは除去できない高級メルカプタン類を直接空気で醇化する方法であり、代表的なものとしてマーロックス法がある。 |
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