じきしょうそう

実用日本語表現辞典

時期尚早

読み方：じきしょうそう

時期尚早とは、時期尚早の意味

時期尚早とは、事を行うのにはまだ機が熟していないという意味のこと。「尚早」の語源には、まだ早すぎること、の意味があり、期間を表す「時期」と合わせて、今はまだ早すぎる、という意味の四字熟語になる。英語では premature と表現する。premature は、未熟の意味を持つ単語であり、成熟した、という意味を持つ mature に、以前の、という意味の pre を合わせたところに由来する。

時期尚早の類語、反対語

時期尚早の類語として、「早計」や「見切り発車」などが挙げられる。早計には早まった考えや行動の意味があり、見切り発車には十分に検討しないまま、行動に起こすという意味がある。どちらも機が熟していない、早すぎるというような意味であり、一般的にネガティブな意味合いで用いることが多い。反対語として、「時機到来」、「機会損失」が挙げられる。時機到来には、行動するのにちょうどよい時期という意味があり、機会損失には、機会を失ってしまう、遅すぎたという意味がある。早すぎるという意味を持つ時期尚早には、ちょうどよい時期を意味する語も、機会を逸し、遅すぎたという意味の語も、反対語となる。

時期尚早の例文

時期尚早の例文として、「行動を起こすには時期尚早」、「時期尚早である」などが挙げられる。 主に人の行動を制限するときに使うことが多いため、使い方には注意が必要である。

（2020年7月21日更新）

デジタル大辞泉

じき‐しょうそう〔‐シヤウサウ〕【時期尚早】

読み方：じきしょうそう

［名・形動］あることを行うにはまだ早すぎること。また、そのさま。「実行には—だ」「—な登用」