さば

世界宗教用語大事典

さば 【生飯】

仏教用語。三飯・散飯・三把などとも書く。サバは宋音のサンパンの訛りという。食事のとき飯の数粒をとり分けて餓鬼などに施すもの。実際には鳥などにやる。生飯を自己の食の中から出すのを出生という。

さば 【鯖】

サバ科サバ属の硬骨魚。西日本に中元に鯖の開きの頭を刺し合わせたものを贈物とする風があるが、生々繁殖の祝意がある。神祭には鯖ずしを作る。仏僧が鯖を持つ像を峠にまつって鯖大師と呼ぶ。これは昔仏僧が（弘法大師とも）鯖を請うたのに与えなかったので、その人に罰が当ったとの伝説から、きている。