サンパンとは? わかりやすく解説

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サンパン【三板/舢板】

読み方:さんぱん

《(中国語)》港内交通船俗称通い船ランチ。もと中国の河川沿岸で、のちには極東水域使用され木造小型平底船。


さん‐ぱん【散判】


さん‐ぱん【生飯/散飯】

読み方:さんぱん

「さば(生飯)」に同じ。


サンパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 04:59 UTC 版)

香港西貢のサンパン
昔の上海市のサンパン

サンパン広東語:舢舨、英語:Sampan)は、中国南部東南アジアで使用される、平底の木造船の一種。

概要

三板は、や川岸から比較的低速・安全に人や少量の荷物を輸送するのに適した形状に作られた、全長5m程度の小型船である。現在は香港広東省漁村でよく目にし、湾内でいわゆる水上タクシーとして客を対岸・水上レストラン・釣り場などに輸送したり、湾内観光などに用いられている。

ほかに、台湾台南マレーシアインドネシアベトナムなど東南アジア華僑華人が多い漁港などでも使用されている。

従来は、船尾に取り付けた2-3mの長さのを手で操って進ませていたが、現在はエンジンを備えており、ある程度のスピードを出せるようになっている。また、造に限らず、FRPガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂)製のものも作られている。

また、従来はかまぼこ型の低い屋根を備えていたものが多かったが、現在は周りの見通しが利く、比較的高いテント屋根を備えているものに変わっている。

長崎のサンパン

中国との交流が盛んであった明治時代長崎県長崎市でも、小型の通船をサンパンと呼んでいた。黒船に似た屋形を供え、舳先は尖って中国船のように彩色されていた。当地では深堀領主の発明と伝えられていた[1]。山口県周南市のような瀬戸内の波の穏やかな湾内でも、モーター付きのサンパンと呼ばれる水上タクシーが戦後運行していた。

事故


文学作品など

  • 絵本
    • 小春久一郎:文、山本忠敬:絵『ちいさいサンパン』出版ワークス、2018年 - 港湾の中で働く小さい船「サンパン」の話

関連項目

脚注

  1. ^ 第二回関西九州府県聯合水産共進会長崎県協賛会編、『長崎縣紀要』、p257、1907年、長崎市・第二回関西九州府県聯合水産共進会長崎県協賛会。[1]
  2. ^ 小舟百隻沈み千人が不明 ベンガル湾でサイクロン『朝日新聞』1978年(昭和53年)4月10日朝刊、13版、23面

「サンパン」の例文・使い方・用例・文例

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