ご分身(お身代わり)としての複製事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 01:55 UTC 版)
「便利堂」の記事における「ご分身(お身代わり)としての複製事業」の解説
岐阜・来振寺「国宝 五大尊像」複製制作に代表される。寺院の御尊像など仏画は貴重な文化財でもあり、永年続いてきた信仰の対象でもある。しかし国宝や重文といった文化財指定を受けると、寺院の保管環境の問題から美術館や博物館といった保管設備の整った施設に寄託されて、御堂などの本来安置されるべき場所に御尊像がない状態となってしまい、長きにわたり毎日続いた礼拝が叶わなくなる事態となる。そこで現代の写本ともいえる”ご分身(お身代わり)”として御尊像の複製を制作し、本来ある場所にお祀りすることがこの事業である。機械製造ではない、熟練したコロタイプ職人の手によって生み出される複製には、魂が宿りそして開眼され、信仰の対象として永年後世へ受け継がれていく。それは頑強な保存性を持つコロタイプだからこそでもある。。
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