クラスノヤルスク合意(くらすのやるすくごうい)
会談がロシアのクラスノヤルスクで行われたことから、このように呼ばれる。この合意では「2000年までに日露間の平和条約を締結するよう全力を尽くす」ということが合意された。<2000年まで>と期限を定めた点が、従来からすると大きく前進したもの、と考えられた。
この内容からすると、「平和条約は2000年中に締結されるはず」である。しかし、2000年も残りわずかとなった今、情勢はほぼ不可能である。というのは、平和条約の締結に必要な北方領土の問題が、まだ解決されていないためである。
日ソ間の国交を回復した1956年の日ソ共同宣言では「平和条約締結後に歯舞・色丹を日本に引き渡す」と規定している。この宣言については、1993年の細川・エリツィン会談で合意された東京宣言で、ロシア側もその有効性を認めている。
日本側では歯舞・色丹に加えて国後・択捉も入れた4島の返還を求めている。しかし、ロシア側は「自国世論の同意を得ることが難しい」と主張して、なかなか返還に同意しない。
(2000.05.01更新)
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