きほんてき‐じんけん【基本的人権】
基本的人権(きほんてきじんけん)
人間らしい生活を送る権利を「基本的人権」と言う。主権在民や平和主義とともに、憲法の三大原理のひとつだ。基本的人権には、平等権、自由権、社会権がある。
基本的人権のうち、平等権と自由権は古くから世界で認められていた人権だ。たとえば、ロック,モンテスキュー,ルソーなどの啓蒙思想家は、基本的人権として平等権、自由権を主張している。このことから、平等権と自由権のことを「19世紀的人権」とあらわすことがある。この二つの人権は、19世紀にはすでに内容が定まっていたためだ。
これに対して、社会権は比較的に新しい人権だ。これは、ドイツのワイマール憲法で一番最初に定められた。このときが1919年だ。つまり社会権は20世紀になって、ようやく制定されるようになったのだ。このことから、社会権のことを「20世紀的人権」とあらわすことがある。
(2000.10.14掲載)
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