かくろふ

デジタル大辞泉

かくろ・う〔かくろふ〕【隠ろふ】

読み方：かくろう

《連語「かくらう」の音変化》

［動ハ四］隠れている。

「昨日今日雲のたちまひ—・ふは花の林を憂しとなりけり」〈伊勢・六七〉

［動ハ下二］

１ に同じ。

「いとどうち忍び—・へ給ひしほど」〈夜の寝覚・五〉

２ 表立たないでいる。

「さだ過ぎぬるを功にてぞ—・ふる」〈紫式部日記〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

かくろふ

出典:『Wiktionary』 (2020/06/23 16:36 UTC 版)

語源

上代日本語「かくらふ」 < 「かくる」の未然形 + 継続反復の助動詞「ふ」

動詞

かくろふ【隠ろふ】

1. 隠（かく）れている。

かくろ-ふ 動詞活用表（日本語の活用）

ハ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
かくろ	は	ひ	ふ	ふ	へ	へ

かくろ-ふ 動詞活用表（日本語の活用）

ハ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
かくろ	へ	へ	ふ	ふる	ふれ	へよ

派生語

• かくろへ
• かくろへごと
• かくろへばむ