お茶の菊川城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 14:47 UTC 版)
静岡県道79号吉田大東線が通り、東名高速道路の菊川インターチェンジの前という交通の要衝の地に、城郭を模した地上4階建(櫓部を含めると5階建)のビルがある。 実業家の関正治が1988年7月に「菊川農園」を設立し建設に着手し、総工費3億円を投じて総面積1056平方メートル・4階建ての建物を完成させ、1989年3月6日にオープンした。 金吉商店はこの館を「お茶の菊川城」と称しており、茶葉や茶菓子などを販売する店舗を設けているほか、展示会の開催可能なイベントフロアも備えていた。2021年に有限会社開利(菊川市半済,人材派遣業。有限会社加藤軽合金と代表者、所在地同じ)に譲渡するまで、30年余りにわたり金吉商店が運営した。現在も開利によって従前通り営業が続けられている。 イベントフロアは絵画展、生け花展などに利用されている。2008年4月には大正期まで輸出用の日本茶に使用されていたラベル「蘭字」をアレンジした「新蘭字」の展示会に使用され、店舗で販売する製品にもこのラベルが採用された。なお、「お茶の菊川城」は実際の城郭を活用したわけではなく、いわゆる天守閣風建築物である。日本の歴史上、「菊川城」という名の城郭が存在したという根拠はない。また、菊川市の高田大屋敷遺跡と横地氏城館群とを総称して「菊川城館遺跡群」と呼ぶこともあるが、これはあくまで菊川にある城館の遺跡群という意味であり、菊川城という名の城が存在したわけではない。
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