おたんちんとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > おたんちんの意味・解説 

おたんちん

おたんこなす」に同じ。

江戸新吉原で、嫌な客をいった語。

色男(ねこ)も—も、かよひ郭の仲街(なかのちゃう)」〈洒・恵比良濃梅後序


おたんちん


御丹珍

読み方:おたんち,おたんちん

  1. 「たうへんぼく」に同じ、物のわからぬ理解力を欠く者の称。「いけすかない-」。「-の我利我利亡者」。
  2. のろま、間抜。東京方言
  3. のろま、とんまのこと。

分類 東京

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

おたんちん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/10 23:17 UTC 版)

おたんちん(御丹珍[1])は、日本語で人を嘲るときに使う単語。おたんこなす[2](おたんこ茄子[3])およびおたんち(お丹珍)[4]は同義語。語源について、『新編大言海』は「ぼたもちづら(牡丹餅面)の略訛」という説を挙げる[5]。また、「ちん」は愛称に付く接尾辞で「-ちゃん」「-やん」[6]と同義であるという説もある[2]


  1. ^ 東京語辞典 1917, p. 42.
  2. ^ a b c 日本国語大辞典 2001, p. 1196.
  3. ^ a b 絵解き・江戸っ子語辞典 2003, p. 70.
  4. ^ 木村義之, 小出美河子 編『隠語大辞典』(第一版第一刷)皓星社、2000年4月15日、205頁。ISBN 4-7744-0285-0 
  5. ^ a b 新編大言海 1982, p. 333.
  6. ^ 関西で
  7. ^ 前田勇 編『江戸語大辞典』(第一刷)講談社、1974年1月25日、189頁。 NCID BN01739202 
  8. ^ 自笑軒主人『秘密辞典』千代田出版部、東京市京橋区北紺屋町、1920年6月9日、47頁。doi:10.11501/962110 
  9. ^ 東京語辞典 1917, p. 42-43.
  10. ^ 米川明彦 編『日本俗語大辞典』(初版)東京堂出版、2003年11月10日、116頁。ISBN 4-490-10638-6 
  11. ^ 楳垣実 編『隠語辞典』(二十六版)東京堂出版、1977年1月30日、83頁。ISBN 4-490-10008-6 
  12. ^ 米川明彦『俗語百科事典』(初版第1刷)、2021年7月1日、211-212頁。ISBN 978-4-254-51068-3 
  13. ^ 夏目漱石『吾輩は猫である』(改訂第1刷)岩波書店〈岩波文庫〉、1990年4月16日、166頁。ISBN 4-00-310101-4 
  14. ^ 久野昭漱石の揶揄」『かわら版 哲学たいけん』第35号、碧南市哲学たいけん村無我苑、2014年3月1日、2023年10月20日閲覧 
  15. ^ 益田朋幸閉会の挨拶」『総合人文科学研究センター研究誌 WASEDA RILAS JOURNAL』第3号、2015年10月21日、ISSN 2187-8307NAID 1200057547502023年10月20日閲覧 


「おたんちん」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「おたんちん」の関連用語

1
おたんこなす デジタル大辞泉
100% |||||

2
ぽん‐つく デジタル大辞泉
100% |||||

3
低能 デジタル大辞泉
100% |||||

4
戯け デジタル大辞泉
100% |||||

5
白痴 デジタル大辞泉
100% |||||

6
薄馬鹿 デジタル大辞泉
100% |||||

7
阿呆 デジタル大辞泉
100% |||||

8
駑馬 デジタル大辞泉
100% |||||

9
すか‐たん デジタル大辞泉
78% |||||

10
大愚 デジタル大辞泉
78% |||||

おたんちんのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



おたんちんのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
豊語林豊語林
Copyright (C) 2024 豊語林 All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2024 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのおたんちん (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS