おいよくどき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 03:01 UTC 版)
おいよの事件を口説き節にして伝えたもの。 あわれなるかや 坪野のおいよ 七つ八つから 蛇に見込まれて 今わ 十三 つぼみの花よ 花にたとえて 申そうならば 冬も咲くよな 水仙花よ 春も咲くよな 桃 桜花 釜が島とて 川中島で 寺は一か寺 光徳寺様 頃は三月 十八日講 寺の役目で 多屋講がござる むかし 焼田の 荒川なれば みんな乗らんで 残れとおっしゃる それも聞かずに みな乗り込んで つめもつめたよ 七十余人 岸をはなれて 一丁ばかり さおをさせども 舟は動かず 船の中へと 波打ち込んで わっとなる声 天地ひびく 帯を流して 手拭い下げて 人の流れる くもの子如く 笠の流れる 蓮の葉の如く 助け舟とは 木の葉の如く 二隻 三隻の 小舟じゃならぬ 半死半生で 岸へと上がる 岸へ上がって 人あらためる たんだ一人 おいよが見えぬ おいよの母親 それを聞くより わが子 一人 どうしたものよ わけを正して 死骸が見たい おん神様へと お願い上げて 川の中へ 大網おろす 川の中から 女子が一人 帯もしないで 手拭い腰に さあさ これから 吉谷の池へ さあさ これから 吉谷の池へ
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