いきなり部品交換に走らない
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 03:23 UTC 版)
「オン・ボード・ダイアグノーシス」の記事における「いきなり部品交換に走らない」の解説
例えば 水温センサーの不具合を示すDTCが読取れた場合、いきなり部品交換に進んでしまうのは、誤りである。水温センサー自体は、サーミスターを使った簡単な部品だが、エンジンのECUの中では図のような配線になっている。したがってセンサーの配線やカプラーの異常の他に、ECU内部の分圧抵抗なども点検の対象となる。しかし万が一、内部の分圧抵抗の異常と結論が出たら、ECUアセンブリ交換となってしまう。 また水温センサーについてのDTCが、エンジンのECUに記憶される条件は、以下のようにメーカー及び車種によって違っている。 【P0115 水温センサー回路異常】 トヨタ・マークX - イグニッションスイッチをオンにしてから、水温センサー回路が断線あるいは短絡状態が0.5秒間続いた場合 日産・オッティ - イグニッションスイッチをオンにしてから60秒間経過した後、センサー出力電圧が4.6V以上あるいは0.1V以下になった場合 したがって故障診断作業に当たっては、こうした情報をサービスマニュアルで確認しておくのが、肝要である。
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