あてみつ・すてみつ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 03:24 UTC 版)
発注者が複数の見積書を取ったにも関わらず、その比較を通じて客観的に発注先を選定をする気がない見積(つまり「出来レース」である場合のこと)を、ビジネス上の隠語であてみつ(当て馬の見積)あるいはすてみつ(捨てるだけで採用されない見積)と表現する事がある。 例えば、発注者 I は、(何らかの理由で)既に発注先の予定業者(以降A)を内定してしまっていて、単にAの見積価格が適正かを調べる為や、予算より高すぎる場合の減額交渉の材料として、同業者(以降B)から見積を取る場合がある。つまり、発注者が「相見積で発注先を決めますので、見積書を出してください」と業者に説明している場合でも、実際には価格を比較して発注先を決定するつもりはない場合もあるということである。この場合、Bの視点で見ると、提出する見積は単に利用されるだけで、Aよりお値打ちな価格や良い内容を提示しても受注する事は出来ない。またAの視点で見ると、見積作成時にあらかじめ期待していた売値や利益額は、交渉の対象とされることになる。この例で言えば、発注者 I はBを「あてみつ業者」として扱ったということになる。
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