あだちなみ
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あだち なみ(1974年〈昭和49年〉9月3日[1] - )は、日本の絵本作家。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科の非常勤講師[2][3]。
略歴
岐阜県多治見市生まれ[4]。多治見市立小泉小学校[5]、多治見市立小泉中学校卒業。岐阜県立多治見高等学校在学中より将来の夢を叶える為に美術系大学で学ぶ事を考え、「河合塾美術研究所」に放課後通い、高校卒業後も塾に通学し一浪の末、1994年念願の第一志望校に合格し [6]、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン専攻へ進学・卒業[7]。
玩具メーカー『株式会社タカラ』を経て[8]『バンダイ』に転職し、デザイナーとして勤務。あだちは転職前ドイツのぬいぐるみ『シュタイフ』の仕事により熊の絵が得意だった為、原作者となるあいはらひろゆきに声をかけられ[9][10]、バンダイ企画として第1作目の『くまのがっこう the bear's school』(2002年8月、文:あいはらひろゆき、ブロンズ新社、ISBN 4-89309-263-4)に於いて絵本の作画を初めて担当し[6]、絵本作家デビューとなる[1][11]。
翌2003年10月よりフリーランスに転身後もあいはらと共作を続行し、『くまのがっこう』絵本シリーズの作画を含め、絵本作家・デザイナーとして活動している[6][12]。
制作エピソード
- 「くまのがっこう」シリーズの絵本制作では、原作のあいはらが物語を書いた後も作画のあだちと物語とラフ絵を対象に編集者を挟まずに2人で納得するまで何度もディスカッションし、時には原作の展開を変えたり様々なアイデアを出し合って仕上げていると、シリーズ第9作目発売前のインタビューであいはらが語っている[10]。
主な作品
- 「くまのがっこう」シリーズ(2002年- ブロンズ新社)(文・あいはらひろゆき)
- 「くまのこミン」シリーズ(2004年- 講談社)(文・あいはらひろゆき)
- 「うたのじかん」1~3(2005年 ひかりのくに)(構成・あいはらひろゆき)[13]
- 「うさぎちゃん」シリーズ(2005年- 教育画劇)(文・あいはらひろゆき)[13]
- 「フラニーとメラニー」シリーズ(講談社)(2006年- 文・あいはらひろゆき)[13]
- 「せかいでひとつだけのケーキ」(2006年 教育画劇)(文・あいはらひろゆき)[13]
- 「せかいでいちばんママがすき」(2007年 教育画劇)(文・あいはらひろゆき)[13]
- 「クリスマスプレゼント」1~2(2007年 教育画劇)(文・あいはらひろゆき)[13]
- 「りんちゃんとあおくん」シリーズ(2008年- ポプラ社)(文・あいはらひろゆき)[13]
- 「へっぽこまじょこ ニコとニキ」シリーズ(2010年- 小学館)(文・あいはらひろゆき)[4]
- 「おひさまむらのこどもたち」(2008年 教育画劇)(文・あいはらひろゆき)[13]
- 「行事かるた」(2013年 ポプラ社)(文・もとしたいづみ)[4]
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『MOE』2018年1月号 2017, p. 38, 絵本作家名鑑Part.1.
- ^ “第6回「キャンパス アート アワード2020」最終審査~応募総数2071点から選ばれた作品は...?”. コクヨステーショナリー. コクヨ (2020年11月27日). 2025年3月30日閲覧。
- ^ 「多摩美術大学 広報誌:TAMABI NEWS 98号(描くという生き方)」第33巻第1号、多摩美術大学広報部、2024年7月1日、全国書誌番号: 01002085、2025年3月30日閲覧。
- ^ a b c “あだち なみ(作品一覧・著者プロフィール)”. 絵本ナビ. 2025年3月30日閲覧。
- ^ “「多治見市」×「くまのがっこう」 作家・あだちなみさんの母校が「くまのがっこう」でコラボレーション”. 月刊MOE. 白泉社 (2021年10月15日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ a b c “「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.39(2011年9月公開)”. 河合塾美術研究所. 河合塾グループ (2011年9月). 2025年3月30日閲覧。 “最初に描いたのが『くまのがっこう』”
- ^ “adachi nami (あだちなみホームページ)”. あだちなみ. 2025年3月30日閲覧。
- ^ くまのがっこう 公式ホームページ あだちさんインタビューより[リンク切れ]
- ^ 加治佐志津: “絵本「くまのがっこう」シリーズ・あいはらひろゆきさんインタビュー 子どもたちの一生懸命な姿を描きたかった”. 好書好日. えほん新定番. 朝日新聞社 (2022年5月16日). 2025年3月30日閲覧。
- ^ a b “Vol.20 あいはらひろゆきさん 絵本作家インタビュー(前編)”. mi:te[ミーテ]. 公文教育研究会 (2008年). 2025年3月30日閲覧。
- ^ “会社概要”. 株式会社キャラ研. 2025年3月30日閲覧。
- ^ “著者インタビュー:あいはらひろゆきさん・あだちなみさん『くまのがっこうジャッキーのおかしブック』”. 楽天ブックス. 楽天グループ (2009年). 2025年4月1日閲覧。 “2003年10月。”
- ^ a b c d e f g h adachi nami HP BOOKSより
参考文献
- 門野隆 編「巻頭大特集:絵本作家特集2018(日本のすごい絵本作家 計102名)」『月刊MOE 2018年1月号:通巻459号』第40巻、第1号、白泉社、6-43,61-77頁、2017年12月1日。 JAN 4910187870180。「絵本作家名鑑:①生年月日・出身地 / ②デビュー作 / ③絵本作家志望理由・きっかけ / ④絵本作家になって良かったこと、良くなかったこと / ⑤読者に見てもらいたい一番のポイント / ⑥趣味など / ⑦座右の銘や好きな言葉 /⑧1日のスケジュール円グラフ。」(※発行日の記載がなく、奥付に発売日と明記)
外部リンク
- adachi nami - 公式ホームページ
- あだちなみ (@adachi_nami) - Instagram
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