秋田義一(あきたぎいち? ?-?)
秋田義一は、著書「算法地方大成」の第5巻「量地之部」で、量地測器とその使用法を説明した。紹介されている量地測器は、真鍮製の大方儀など精巧なものである。一方で、当時は三角関数を用いた測量法を紹介した書物も現れるが、秋田は地方(じかた:農業生産を行う)の者が必要とする簡便な測量方法について詳細に紹介している。
その序論には、以下のようにある。「そもそも地方測量の術は、平地の遠近広狭を測る事はいうまでもなく、山岳の高低より渓谷の浅深まで、此の数理に洩るるは有らず。或いは巨川を隔てし嶺上の樹頭、或いは大海に浮かべる舟船の帆柱・・・」と。

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