『解体新書』との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 03:00 UTC 版)
「ターヘル・アナトミア」の記事における「『解体新書』との関係」の解説
『解体新書』は基本的に『ターヘル・アナトミア』の翻訳であるが、他にも数冊の洋書が参考にされており、杉田玄白による独自の注釈も付けられている。単純な翻訳ではなく、実用的な解剖学書として再構成された本だと言える。 原本にある注釈は『解体新書』では省かれ、本文だけが訳されている。 『解体新書』翻訳当時は日本に於けるオランダ語研究が十分ではなく、誤訳も多かった。当時、杉田玄白らは『ターヘル・アナトミア』がドイツ語からの翻訳書であることを理解しておらず、もともとオランダ語で書かれた本だと思っていた。 玄白も『解体新書』が誤訳だらけであることを心苦しく思ったらしく、弟子の大槻玄沢に訳し直させた。それが『重訂解体新書』である。同書は寛政10年(1798年)に稿ができていたが、刊行は諸般の事情で遅れ、文政9年(1826年)にやっと刊行された。
※この「『解体新書』との関係」の解説は、「ターヘル・アナトミア」の解説の一部です。
「『解体新書』との関係」を含む「ターヘル・アナトミア」の記事については、「ターヘル・アナトミア」の概要を参照ください。
- 『解体新書』との関係のページへのリンク