『液体人間現る』について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/29 15:04 UTC 版)
「海上日出男」の記事における「『液体人間現る』について」の解説
海上は俳優業の傍らで脚本を執筆しては、企画部に持ち込んでいた。最後の出演作『地球防衛軍』(1957年、本多猪四郎監督)への出演中には「水爆の放射能によって生まれた液体人間」の発想を得て、『液体人間現る』を執筆する。この原稿を見たプロデューサーの田中友幸が映画化を決定するが、海上は同年11月に心臓麻痺で死去した。海上の遺稿は木村武によって脚本化され、監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二によってSF特撮映画『美女と液体人間』となった。『地球防衛軍』で海上と共演した土屋嘉男は、同作品のDVDオーディオ・コメンタリーにて「ミステリアンを演じていた俳優の1人が衣装の素材から来るストレスで亡くなった」と、海上のことをうかがわせるコメントを述べている。 『ゴジラの逆襲』(1955年、小田基義監督)の公開後には、『ゴジラの花嫁?』と題した脚本を執筆している。この脚本自体は映像化されなかったものの、作中に登場する「ゴジラやアンギラスに寄生する巨大なノミ」というアイデアは田中友幸の目に止まり、『ゴジラ』(1984年、橋本幸治監督)に活かされることとなった。
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