『宇治巡り』(地歌・箏曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 16:17 UTC 版)
文化文政の頃、京都で活躍した盲人音楽家・松浦検校が作曲した手事(てごと)もの地歌曲。箏の手付は八重崎検校。「喜撰」「雁が音」など、多数の茶の銘を詠み込み四季の順に配列しつつ、春夏秋冬の茶の名産地である宇治を巡り歩くという風流な趣向の曲。大曲で、二箇所の手事(楽器だけで奏される器楽間奏部)も音楽的に凝ったもので、転調も頻繁に現れ、技術的にもなかなか難しい曲。「松浦の四つ物(四大名曲)」の一つとされている。
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