『ワンス・ウォリアーズ』
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「リー・タマホリ」の記事における「『ワンス・ウォリアーズ』」の解説
助監督時代にマオリを描いた『UTU』での経験を活かし、タマホリ同様にマオリの血を引くアラン・ダフ(Alan Duff)のマオリ家庭を活写したベストセラー小説『ワンス・ウォリアーズ』(1990年 - 日本語訳: 文春文庫1995年刊)を映画化し監督デビュー長編作として発表。白人がマジョリティーとなっているニュージーランドで、マイノリティーとして生きる現代のマオリが置かれている貧困や生活苦を映像化。マオリ家庭の妻と子どもの視点から捉え、疎外感と逆境の中で子どもがマオリとその戦士の伝統文化に目覚めて誇りを取り戻してゆく描写は、植民地としてのニュージーランドの歴史と、同国の現状を捉えた問題作として国際的に大きな注目を浴びる。この作品は、ニュージーランド国内でジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』(1993年)や、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1993年)と並ぶ興行成績をあげ、タマホリにとって映画監督としてのブレイクスルーとなった。
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