「ATC神話」の是非
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/19 13:46 UTC 版)
「東海道新幹線大阪運転所脱線事故」の記事における「「ATC神話」の是非」の解説
この事故まで「新幹線はATCによって守られており、絶対に事故は起きない」とされていた。いわゆる「ATC神話」である。 しかし、この事故において回送715A列車が冒進した時点では、下り本線上を「こだま143号」が進行中であったが、ATC信号によって非常ブレーキがかかり、事故現場から467 m手前に辛うじて停車した。200 km/hの列車が約2.5 kmも手前で異常を察知し、非常ブレーキによって安全が守られたとして肯定的な見方ができる。しかし一方では「『こだま143号』が事故を回避したのはダイヤ乱れによる偶然の結果に過ぎない」との意見もある。当時「こだま143号」は約5分30秒遅れており、また上り線では事故発生の1分前(29分30秒頃)に「ひかり72号」が通過していた。わずかな時間差によって大惨事となった可能性も否定できない事故であった。
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