「聾啞」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 20:45 UTC 版)
聾啞(ろうあ)の「啞(あ)」は、しゃべれない事を意味する。かつては、重度の聴覚障害者が音声言語を獲得するのは不可能だったため、「耳が聞こえない」ならば「しゃべれない」という命題が成り立っていた。しかし、現在は 口話法・高性能の補聴器・早期訓練などによって、訓練すればある程度はしゃべれるようになった。ただし、聴者と全く同様のレベルでしゃべる事は出来ない状態である。「車椅子の人が立って、なんとか歩ける場合もある。しかし『健全』者と全く同様に走ることはできない。」というのと同じ。 「音声言語」ではなく「手話」でならしゃべれる(意思疎通が図れる)。 ということもあり、『ろう』という言い方が一般的になった。全日本ろうあ連盟の名称は、『ろうあ』という言い方が一般的だった時代の名残である。
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