「斜方晶系」から「直方晶系」へとは? わかりやすく解説

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「斜方晶系」から「直方晶系」へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 15:24 UTC 版)

直方晶系」の記事における「「斜方晶系」から「直方晶系」へ」の解説

日本結晶学会から、「orthorhombic」の訳語として、『斜方晶系』をやめて『直方晶系』を使うことが提案されている。 「斜方」とは「菱形の意味だが、斜方晶系単位格子直方体であっても実際に結晶外形まで直方体場合はあまりなく、現実では斜方ひし形を底とする四角柱)や斜方八面体(底がひし形四角錐2つくっつけた八面体)の形を取ることが多い。そのため結晶学において、外形から「rhombic」と分類された。日本では、「rhombic」の語が「斜方晶系」と訳された。 ブラッグ父子によって単位格子内部構造解明されたのち、アメリカでは「rhombic」の語が「orthorhombic」に変更されたが、日本ではそのまま斜方晶系」の訳語そのまま使い続けられ100年以上も経ってしまった。 どう見て直方体である「orthorhombic」を「斜方晶系」と訳すのは不適切である、との指摘日本結晶学会からあった。そこで、2014年11月日本結晶学会総会において、「Orthorhombic」の訳語として用いられていた「斜方晶系」が適切でない正式に表明され、その訳語として「直方晶系」の呼称を、次の世代への配慮込めて積極的に提案していくことが決議された。ただし当面は「斜方晶系」と「直方晶系」の語は併存する日本鉱物科学会でも2015年10月に「直方」が公認された。学名に「ortho」とある鉱物は「斜方」の代わりに直方と書いて構わないとしている。ただし、「オルソ」を用いてならない

※この「「斜方晶系」から「直方晶系」へ」の解説は、「直方晶系」の解説の一部です。
「「斜方晶系」から「直方晶系」へ」を含む「直方晶系」の記事については、「直方晶系」の概要を参照ください。

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