「何も言わない」場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/05 20:53 UTC 版)
上記のケースは「何々については言わない」といいつつ実際には語っている場合であるが、全く何も語らないことによって何かを語る場合がある。中国で歴史叙述の方法としてよく用いられたのがその好例である(「春秋の筆法」)。陳寿は「三国志」を書く際に、臣下に殺されたある皇帝の死について、事実を書くことが政治上すこぶる陳寿の立場を悪くするため、ただ「何年何月、死去」としか書かず経過を一切述べないことにより平穏な死でないことを示した。また武則天の功績を称える石碑には全く文字の書かれていないものがあり、その理由について「あまりに功績が大きくとても書きあらわせない、ということを表現した」という説がある。
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