「フラスカートをはいてジャグリングする犬」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 03:14 UTC 版)
「バッドアート美術館」の記事における「「フラスカートをはいてジャグリングする犬」」の解説
「ジョージ」の印象派的点描法 (pointillism) とは対照的な「手間ばかりかかる無得点法(pointlessism)の良い例」にも力を入れているとMOBAのスタッフは言う。マリ・ニューマンの「フラスカートをはいてジャグリングをする犬」(カンバスにテンペラとアクリル。作者本人から寄贈)は後にコレクションに加えられたものだが、MOBAに次のような説明文を書かせしめた。「何がアーティストにフラスカートをはいて骨をジャグリングする犬を描かせたのか、我々には見当もつかない」。しかしMOBAはこの謎もアートのもつ様々な側面の一つとして楽しんでいるのである。 ミネアポリス出身のプロのアーティストであるニューマンは、思案にくれるキュレーターに代わって自分のイメージが湧いた瞬間を説明してくれる。彼女は貧しい美術大学生だったころに中古のカンバスを買い、せっかくの大きなカンバスをどう使うべきか迷っていた。そんな彼女にインスピレーションを与えたのがダックスフントの漫画だった。題材は決まったものの、やっとできばえに満足できたのは雑誌でみたフラスカートを描き足し、ペットショップでこっそり調べた通りに犬用の骨に色を塗ったときだった。ニューマンは当時のことをこう書いている。「MOBAの話を聞かなければあの絵を処分するところでした。賞には容赦なしに落とされ続けてきましたが、今ではみなさんのためにとっておいてよかったと思っています」。
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