「ハードコア」と「ストレートエッジ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/22 09:16 UTC 版)
「ティーン・アイドルズ」の記事における「「ハードコア」と「ストレートエッジ」」の解説
ハードコアはこの当時は無論、音楽のジャンル名ではなく「モノホンのパンク」というような形容詞である。ワシントンDCの場合、ニューヨークのオリジナル・パンクからの年長のパンク世代と、(1977年頃の)UKパンクの影響を受けたティーン・パンクの対立があり、後者が前者に対してハードコアを名乗った、という関係があったと見られる。酒を飲まない、ドラッグをやらない、という後に「ストレートエッジ」として思想化されるスローガンは、ティーン・アイドルズにとってはむしろ世代の連帯感の表明であった。この当時、メジャー音楽シーンでパンクは、ニューウェーブに淘汰されて消えつつあり、UKパンクに熱狂した世代にとっては、オリジナル・パンクがパンク・ロックの軟弱化したもの、と映ったわけである。「ハードコア」の名で彼らが期待したのは、この時点ではまだ単に77年の再来であったろう。この点では、UKでのストリート・パンク(Oi!)の進出とよく似ている。違いは、Oi!がしばしば「ワーキングクラス」の連帯を表明したのに対し、アメリカでは郊外の中産階級子弟が主たる担い手であった、という点である。
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