「いき」と「いなせ 」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 04:49 UTC 版)
「いなせ」とは、「男気があって粋なさま」ないし「勇み肌でいきな若者、また、その様子」を表す語。「いき」を意味に含むが、主に男性の気風についていう語である。寛政期に日本橋魚河岸の若者の間で流行した「鯔背銀杏」という髪型に由来するとも、「往なせとも」と上方言葉で唄う勇み肌の地回りがいたことからともされるが、未詳。 魚河岸などの江戸職人や侠客など、履いた鼻緒の長い鯔背足駄とともに、短気で喧嘩早い若者が好んで使った。三遊亭圓朝の落語『塩原多助一代記』では「刺繡(ほりもの)だらけの鯔背な哥々(あにい)が」と表したように、いなせはいきとともに江戸市中の気っ風(きっぷ)を表した言葉として定着した。 遊船唄の『佃節』では「いきな深川、いなせな神田、人の悪いは麹町」と唄われており、左官、大工、土方の多かった神田の気風が「いなせ」と見られていたことがわかる。
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