Xボンバー 登場人物と声の出演

Xボンバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 06:54 UTC 版)

登場人物と声の出演

Xボンバーのクルー

銀河 シロー
声:古川登志夫(テレビ版)/田中秀幸(パイロット版)[2]
本編の主人公[1]。ビッグ・ダイエックスのメイン操縦とエネルギー系統を担当し、ブレインダーに搭乗する[1][9]。Xボンバーを設計した銀河三郎博士の一人息子[10][1]。いつも銀色のヘルメットをかぶっている。
X計画を担うためにムーン・ベースに派遣された[9]。やや射撃が苦手であったが、カスターのアドバイスで克服する[9]。ラミアに対して心惹かれており、互いに愛情を感じるようになる[9]
  • 和のテイストが採用されたコスチュームが最終決定デザインとなった[9]。第5話までの本編では左前に着ていることが多く、フィギュアなどもそれが反映して左前となっている。トリプルアタック時のバンクフィルムやアカデミー時代と第6話以降の本編では正しく着て撮影されている。
  • 2022年現在は頭部と靴、柔道着のような上着のみが残存している[11]
ボンゴ・ヘラクレス
声:千葉繁(テレビ版)/野田圭一(パイロット版)[2]
Xボンバーの火器系統および索敵システムを担当し[1]、ジャンボディーに搭乗するアフロヘアーの黒人[9]。PPアダムスキーからは「馬ヅラ」と呼ばれている[9]。ギターが趣味で、工具をコスチュームに身につけている[9]。動体視力にも優れている[9]。リーやシローとは宇宙戦士訓練学校の同期[1][9]。クールで現実主義的な考え方の持ち主で、感情に左右されやすいシローと衝突することも多い[9]
人形は口と同時に、下あごが動くというギミックが加えられている。
ビッグマン・リー
声:竜田直樹(テレビ版)/古川登志夫(パイロット版)[2]
Xボンバーのレーダーおよび通信担当で[1]、レッグスターに搭乗する小太りの金髪白人[9]
原作ではサングラスをかけた正体不明の風貌だったが、人形劇ではユーモラスなデザインに改められている。普段はおっとりとした性格ののんびり屋で何かしらいつも口にしている食いしん坊だが[9]、戦闘艇の操縦や火器の扱いに長けている。オバケと地震が大の苦手[9]
  • 永井豪の最終決定デザインでは、アジア系のイメージであった[9]
  • 2022年現在ではかつら、左肩のパーツ、上着、靴が残存している[11]
ドクトル・ベン
声:寺島幹夫(テレビ版)/矢田耕司(パイロット版)
ムーン・ベースの最高司令官で、Xボンバー艦長[9]。銀河三郎博士とは旧知の仲で、ラミアの後見人も務める[9]。行方不明となった博士の意志やX計画を引き継ぎ、Xボンバーを完成させた[9]。ゲルマのカマキリ型暗殺サイボーグからラミアを庇って命を落とす[9]
ラミア
声:小山茉美(テレビ版)/川島千代子(パイロット版)[2]
ドクトル・ベンの秘書を務める謎の美少女[1][9]で、Xボンバーでは乗組員の生活全般を担当する。幼少期に火星に不時着した謎の宇宙船の中から三郎によって発見され、我が子同然に育てられた[9]
その正体はエスパー星の王女で、ゲルマ魔王の全宇宙支配の最大の障害として探し求めていた大宇宙の女神・F-01であることが判明し、西暦3000年が到来するとともにF-01に覚醒した[9]
  • アニメ『エックスボンバー』時のキャラクターデザインでは、マリィ・クレストという名前の女性戦士であった[9]
  • パイロットフィルムでは腕輪がオミットされているほか、ペンダントの形状が異なる[9]。顔立ちもやや大人びており、睫毛が長く、前髪が真ん中で分けられている[9]
  • 人形の頭部は左右に眼球が動かせるものと瞬き機能があるものの二種類が存在する[11]
キララ
声:田中崇[12](テレビ版)/?(パイロット版)
雪男のような白い毛むくじゃらの宇宙生物で、ラミアが幼少期から彼女のボディーガードを務めている[9]。人語を解するが、喋ることは出来ない。
ゲルマ軍との最終決戦中にラミアを守って戦死する[9]
  • 2022年現在ではオリジナルは残存しておらず、新規に着色したフェイクファーを削った発泡剤に貼ったものが造形された[11]
PPアダムスキー
声:三ツ矢雄二(テレビ版)/田の中勇(パイロット版)
球状のサポートロボットであり、Xボンバーの艦内環境調整を担当する[9]。乗組員の中で最古参のため、やたら先輩風を吹かす口うるさい性格をしている[9]。レーザー光線による攻撃も可能[9]。原作では地面を這うだけだったが、人形劇では手足が付きながら、艦内を飛び回る仕様が加えられた。
  • キャラクターデザインでは地上走行がメインとなる予定で、腕も未装着であった[9]
  • 人形は監督の高橋章が記念として自宅に持ち帰り、2016年の時点で現存している[13]

ゲルマ帝国

ゲルマ魔王
声:田中崇(テレビ版)/雨森雅司(パイロット版)
全宇宙支配を目論むゲルマ帝国の魔王[9]。頭部はドクロと角とがモチーフになっている。半年後の宇宙新世紀にF-01が覚醒するまでに、これを手中に収めて宇宙征服の道具にしようと、ブラディ・マリーにその探索と生け捕りを命じている。作戦に失敗した部下は処刑だとしてコズロをおびえさせることもあったが(9話)、最後には放逐し(22話)、自らゲルマ本星ことゲルマ城を動かして、地球に攻め込んで来た(24話)。地球の戦力では及ぶべくもない圧倒的な戦力を持っているが、覚醒したラミアことF-01にいなされ、それでも回心しないため成敗された(25話)。

原作では等身大だったが、作品の初期はスキャニメイトによるホログラムで登場、第9話では、ゲルマ城の処刑場の地平の果てに顔が浮かび、大きな手がコズロをつかんで握りつぶそうとするなど、大巨人として描かれたが、23話以降は美術スタッフがスーツアクターを務めている。

  • 2022年現在では大きな劣化は確認できず、修理することなく現存している[11]。ただし、飾りボタンが代替品に置き換えられ、胸のエンブレムも新規に実寸大コピーを元に造形された[11]
ブラディ・マリー
声:吉田理保子(テレビ版)/千々松幸子(パイロット版)/佐藤正治(テレビ版・パイロット版)[2]
太陽系方面先遣艦隊総司令官[1][9]。女性だが左目に男性の別人格を宿し、男女二つの人格を有する[1][9]。ゲルマに忠誠を誓う勇猛な武将だが、地球軍との交渉もこなし、疑り深く、必要なら卑劣な作戦も採用する。部下のコズロのおべっかは好まず、よく軽薄な提案を却下して別の命令を出した。23話ではゲルマ母艦でコズロの仇を討たんとするも、ビッグ・ダイエックスに侵入され、その巨大な拳を受けて散った。
  • 初期デザインでは覆われている目が逆であった[9]。別稿では忍者帷子を取り入れたものもあった[9]
コズロ
声:野本礼三
ゲルマ先遣艦隊副司令官で、最前線で指揮を執る戦闘隊長[1][9]。ブラディ・マリーの部下でもある[1][9]
顔の片側にムカデが這ったようなデザインがされている。追撃を提案してはよくマリーに却下される。醜悪な顔と声の持ち主だが、ラミアには「かわゆい」と何度も口にするほど感動していた。第23話冒頭では「戦闘中に死ぬならまだしも」「空母の天井が崩れて」両脚を失って寝かされていた。その時点で、ゲドラ博士の脳改造で忠誠心と勇猛心が強化されていたため、自分と上官の名誉のため、自らコズロ空母を操ってXボンバーに特攻をしかけ、その最期を遂げた。
  • 書籍によっては、諜報長官ヒドーのキャラクターデザインがコズロに転じたと推測している[9]。最後の負傷もXボンバーとの戦闘で宇宙砲によるものと解しているが[9]、22話エピローグではまだ無傷である。
  • 2022年現在は、マントと剣のみ現存している[11]
ゲドラ博士
声:緒方賢一
科学班の主任で、主に兵器の開発を担当している[9]。身体の半分がサイボーグ化されている[9]。移動要塞に自ら乗り込み、ビッグ・ダイエックスと対戦したが、破れて負傷しトラウマとなり(22話)、母艦に攻め込まれたときは狼狽して指令室を逃げ出し、崩れた天井と壁の下に飲み込まれた(23話)。
  • 頭部はガスマスクやヘッドホン状のデザインが検討されていた[9]
エイリアン
ゲルマ兵士とも呼ばれる帝国の戦闘兵士[1][9]。アゴは、動物のように縦に動くが、昆虫のアリに似た顔をしており、点滅する赤い眼を持ち、頭部のパイプが切断されると体液が流出して死亡する[9]
  • 初期デザインは忍者の下忍のようなものもあった[9]
サイボーグコマンド
精鋭部隊の特殊工作兵[9]。カマキリに似た風貌で、両腕が刃物になっており、しゃべる時はアゴが昆虫のように左右に開く。ジープに良く似た地上用車両で、レーダーを掻い潜りXボンバーに接近、艦内に潜入した。ラミアを暗殺しようとして失敗するも、ドクトル・ベンに傷を負わせ、死に至らしめた。
資料によっては名前をサイボーグとし、暗殺生物と解説しているものもある[要文献特定詳細情報]。書籍によっては、名称を「暗殺サイボーグ」と記載している[14][11]
  • シナリオでは「キメラ」という呼称であった[9]
  • 足首はゲルマ兵のものの改造である[11]

その他

ジェネラル黒田
声:柴田秀勝(テレビ版・パイロット版)
地球防衛総合本部(Earth Defence Force=E.D.F.)の最高司令官[9]。ドクトル・ベンの親友で[9]、シローたちをXボンバーに乗せた責任者。
  • アニメ『エックスボンバー』のキャラクターデザインでは、ドクトル・ベンの役割を併せ持っていた[9]
  • パイロット版ではややコスチュームのデザインが異なり、左肩の肩章部分も赤くない[9]
銀河三郎博士
声:寺島幹夫
シローの父で、X計画の立案者にしてXボンバーを設計・開発した[9]。ラミアの出生の秘密の調査中に消息不明になってしまう[9]。後にゲルマ帝国に捕虜となっていることが判明、ハレ―によって救出される[9]。その後は、ヘラクレス球状星団M13で宇宙砲開発に従事していたが、敵の凶刃に倒れた旧友ドクトル・ベンに代わりXボンバーのキャプテンシートに就き、事実上の艦長となった[9]
カスター大尉
声:若本紀昭(テレビ版)/池永通洋(パイロット版)[2]
冥王星基地司令で、訓練学校時代のシローたちの教官も務めていた[9]。ゲルマ母艦を迎撃に出撃したアストロファイター隊の指揮を執るが先遣部隊によって編隊は冥王星基地ともに全滅、生死不明となる[9]。実はゲルマ帝国の捕虜となっており、F-01の正体を突き止めるために記憶抽出装置に掛けられた後、改造・洗脳され顔面にサソリ型のレリーフが付き片腕が機械化されたサイボーグの司令官となって、Xボンバーの敵として立ちはだかる[9]
シローとの戦いの末に正気を取り戻すが、あえてシローとの一騎打ちで撃たれる。
ハレー
声:森功至
謎の帆船ドクロ号の艦長[9]。ラミアとの婚約者でエスパー星人の生き残り[9]だが、自らの素性を伏せたうえでシローたちに有用な情報をもたらす。
  • 2022年現在は頭部と刀のみ現存している[11]
ナレーター:藤本譲(テレビ版)/?(パイロット版)

注釈

  1. ^ 第12話までは「石田サウンドプロ」。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s フィギュア王295 2022, pp. 14–17, 「きみは『Xボンバー』を知っているか? 「Xボンバー博覧会2022」開催決定!!」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s フィギュア王296 2022, pp. 12–13, 「XボンバーINTRODUCTION」
  3. ^ Xボンバー”. bandai-ch.flat-flat.jp. 2020年9月25日閲覧。
  4. ^ Xボンバー REMASTER DVD-BOX バンダイビジュアル公式サイト
  5. ^ a b c d e 宇宙船140 2013, p. 119
  6. ^ a b c d e f 宇宙船140 2013, p. 124, 「インタビュー 高橋章
  7. ^ 全怪獣怪人』 下巻、勁文社、1990年11月30日、300頁。ISBN 4-7669-1209-8。C0676。 
  8. ^ 「一兆円の錬金術」『オール大衆』第34巻第4号、経済通信社、1981年3月1日、34頁、NDLJP:2247106/18 
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj フィギュア王296 2022, pp. 14–21, 「Xボンバーキャラクター名鑑」
  10. ^ Xボンバー・登場人物 バンダイチャンネル公式サイト
  11. ^ a b c d e f g h i j k フィギュア王296 2022, pp. 30–36, 「これがXボンバー博覧会2022の展示物だ!」
  12. ^ 宇宙船140 2013, p. 121.
  13. ^ 「『仮面ライダー』美術監督対談 三上陸男×高橋章」『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年3月28日、61頁。ISBN 978-4-7986-1202-7 
  14. ^ 宇宙船140 2013, p. 123.
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj フィギュア王296 2022, pp. 22–25, 「Xボンバーメカニック図鑑」
  16. ^ a b c d e f 特撮全史 2020, pp. 8–9, 「Xボンバー」
  17. ^ shinichiwakasaのツイート2022年10月16日閲覧。
  18. ^ 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』 Vol.4、洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2016年8月27日、261頁。ISBN 978-4-8003-1005-7 
  19. ^ 宇宙船140 2013, p. 125.
  20. ^ 洋泉社『特撮秘宝』vol.2。244頁「三上陸男ロングインタビュー」
  21. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1981年(昭和56年)3月、テレビ欄。
  22. ^ 日刊スポーツ』1982年6月6日 - 6月27日付テレビ欄。
  23. ^ 『日刊スポーツ』1981年5月4日 - 6月1日付テレビ欄。
  24. ^ 福島民報』1980年10月10日 - 1981年4月3日付朝刊、テレビ欄。
  25. ^ 北日本新聞』1981年2月26日付朝刊、テレビ欄。






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