TGV Reseau 編成概要

TGV Reseau

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 08:19 UTC 版)

編成概要

LGV北線の開業に際し、LGV全線区での運用のほか、ベルギーイタリア方面への直通列車運用も考慮して開発された。SNCFの電化方式である交流25,000V直流1,500Vの2電源に対応する編成(28000形)と、この2電源に加えてベルギー国鉄 (SNCB) ・イタリアFSの標準電化方式である直流3,000Vにも対応する編成(38000形)が存在する。2電源対応編成は1992年から1996年にかけて編成番号501 - 550の50本が、3電源対応編成は1994年から1996年にかけて編成番号4501 - 4530の30本と、Thalys PBA編成(PBAはパリブリュッセルアムステルダムの頭文字)として編成番号4531 - 4540の10本がそれぞれ製造された。

Atlantique編成は両端2両の動力車と中間10両の客車で組成されていたが、このRéseau編成はSud-Est編成と同様に両端2両の動力車と中間8両の客車で組成されている。編成長は200.190m、車体幅は2,904mm、編成重量は2電源対応編成383t、3電源対応編成388tである。LGV区間の最高速度は320km/hLGV東ヨーロッパ線全区間、LGVローヌ・アルプ線LGV地中海線の一部区間のみ。その他は300km/h)である。

台車、ブレーキシステムは基本的にはAtlantique編成と共通だが、主電動機はAtlantique編成のSTS44.39.6型から新型のSM47型に変更された。交流25,000V区間での定格編成出力は8,800kWである。

客車は一等車 (Première classe) 3両、二等車 (Seconde classe) 4両、二等座席とバーの合造車1両で構成される。Atlantique編成ではLGV大西洋線での高速走行でのトンネル通過時における車内の気圧変動(「耳ツン」現象)が問題となったため、Réseau編成からは気密構造とされた。







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