ABO式血液型
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ABO式血液型と妊娠
ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医学校のエドワード・ネジャトが、不妊治療を受けている女性のグループに対して検査を行ったところ、O型の女性は他の血液型の女性よりも卵子の数が少なく、その質もあまりよくなく、それとは対照的に、A型の女性は卵子も多くその質も良好であることが判明した。[97]
これは560人の女性(平均年齢35未満)を対象とした研究で、O型の女性がA型の女性よりも高いレベルの「卵胞刺激ホルモン(FSH)」を持つ可能性が高いということが判明した。不妊治療の専門家からは、高いFSHレベルはその女性の卵子の数が少ないと見なされる。
A型の女性はA抗原(細胞表面を覆うタンパク質)を保有しているが、O型の女性にはこれがないため、このことも妊娠の確率に影響している可能性があると推測している。
ABO式血液型の変化
後天的な変化
ルイス式血液型では出生後に血液型は変化するがABO式では稀である。
- 白血病の治療などで造血幹細胞移植(骨髄移植)を行った場合には、移植したドナーの造血幹細胞によって血液を造り出すようになるため、原則としてドナーのABO式血液型に変わる。
- 骨髄性白血病などで、特定の抗原糖の産出が停止し、血液型が変わることがある。
- 細菌感染症で、細菌が出すジアセチラーゼにより抗原糖が変質し、血液型が変わることがある。
ただし、上述の病気や細菌感染症で変わることは非常に稀である。現在の知見では病気やその治療以外の原因で血液型が変化することは基本的にありえないので、病気や治療などの原因がないにもかかわらず献血等で血液検査を行ったときに血液型が異なっていた場合は、本人や親の単純な思い込みや新生児での血液検査が間違っていたと考えた方が良い。
輸血用ABO抗原の変更
(分泌型なら)唾液中からも血液型物質が検出できるのだが、すぐに調べればわかるのに数時間ほど放置してから調べると検出不能になる事例がかなり初期から知られており、さらに採集後すぐに加熱処理すれば長時間置いても検出できるため京城帝国大学の佐藤武雄らはこれを研究した結果「口腔内の細菌が唾液中の血液型物質を分解する」ということを発見した。これはすべての型を分解するものだったが1950年代に井関尚栄らが選択的にA・B・Oの各型質を選択的に分解する酵素を発見し、例えばB型血球にB分解酵素を使うとO型血球になることが分かった(O型血球はフコースを失い、ガラクトースだけの志賀赤痢菌などに見られる異性人血球抗体を持つ血球になった。)[98]。
上記の時点では輸血に使える代物ではなかったが、2007年4月にA型、B型、AB型の赤血球をO型に変えることのできる酵素の開発に米国のハーバード大学などの国際研究チームが成功した。O型の血液はボンベイ型を除く全ての血液型の人に輸血が可能であるため、この技術が確立すれば、輸血の際に血液型を考慮する必要がほとんどなくなることとなる[99]。
脚注
注釈
出典
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- ^ 現在の観点から見ると不自然な親子関係があるが、参考にした『血液型の話』14Pの表のままで掲載。
- ^ あくまで二対対立因子説による仮説である点に注意
- ^ 前述のフォン・デュンゲルンおよびヒルシュフェルトの初めての調査ではAB型の親とO型の子の組み合わせがあるが、以後の他の学者たちによる調査で確認できなかった。
- ^ この違いはAB型に現れるはずで、ベルンシュタインの説では「AB型血球にはR凝集原がないので凝集素ρには反応しない」はずだが、古畑らの説は「O型血球に反応する凝集素があればAB型でも反応する」となる。
- ^ よってオーストラリア・南北アメリカ大陸などは先住民のデータから推測。
- ^ 比率でわかるように後述の「A型遺伝子やB型遺伝子の多い地域」でも大半はA型遺伝子やB型遺伝子は過半数に達しておらず、O型の方が多数派の場合も多い。
- ^ 参考にした『血液型の話』原文は「アメリカ・インディアン」表記
- ^ 古畑(1962) p.213
- ^ 日本やシベリア先住民ではやや低いが、北海道などのアイヌはB型が比較的多い。
- ^ A型遺伝子出現率は九州東部・四国南西部では29%以上だが、青森県の北部は24%以下になるなど(保志(1968) p.324図4「日本におけるA型遺伝子出現率の地域差」(古畑より改変)。)。
- ^ 抗H抗体自体はA型・AB型で一番多いA1型やA1B型の血清にも存在するが、こちらは体温で反応しないため輸血で問題にされることはほとんどない。
- ^ なお、Row-Iは通常のボンベイ型が分類される。
- ^ 注:Hを小文字で上に書く書き方もある、以下同じ
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