自動改札機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 18:41 UTC 版)
トラブル
- 2006年12月1日未明、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京モノレールの各駅に設置したジェイアール東日本メカトロニクス製(日本信号製筐体)の自動改札機でSuicaを使っての通過ができなくなるトラブルがあった[50]。
- 2007年10月12日朝、首都圏のJR・私鉄・地下鉄各社局など660以上の駅において、早朝から日本信号製の自動改札機のみ起動しなくなるトラブルが発生し、日本信号は「私どもの責任であると考えている」と謝罪した[51][52]。原因は改札機のICカード処理部(全鉄道事業者共通)のプログラムのミスで、ホストサーバーから送られるクレジットネガデータ[53]が、プログラムのバグによって特定の件数だと受け付けなくなり、この日のデータがその条件に当てはまったことが原因だった[54]。朝ラッシュ時という人が殺到する時間帯のため、日信の製品以外のすべての改札口も開放し、通勤通学客260万人に影響があった。これまでになかった大規模なトラブルに国土交通省は事態を重くとらえ、10月15日以降にも関係者に原因報告と再発防止策を提出するように指示を出した[55] [56]
入場印字機
入場印字機(にゅうじょういんじき)とは、乗車券などに旅客の駅構内への入場日時や駅名などを印字する装置である。自動改札機のチェック機能と集札機能を省いたものとも言える。1990年代後半からJR西日本の自動券売機設置の無人駅や時間帯によって駅員配置が省略される駅などに設置されている[注 41]が、ICOCAの普及に伴い、簡易自動改札機(乗車時のみ通すタイプ)に代替された駅もある。首都圏では自動改札導入以前の営団地下鉄と東京都交通局及び東急田園都市線二子新地駅が改札口に設置しており、回数券のみが入場印字機を通していた。
これは、乗車券や回数券を機械に通すことによって入場日時・駅を刻印するもので、乗車改札の代用とされるものである。原則として駅員が改札に立っていない時は必ず通さなければならないが、故障やインク切れで文字の判別ができないことも多く、通さなかったからといって駅員や乗務員から特に咎められることはない。大型券から小型券まで、通常発売されているほぼすべてのサイズの乗車券に対応している。
なお、設定されている内容を印字することしかできず、乗車券の内容を判読したりチェックしたりすることはできないので、狭義の自動改札機には含まれない。この機械は自動改札機への移行により順次撤去されているが、自動改札機の移行の予定のない地方では現在でも残っている。
ヨーロッパに多い信用乗車方式を導入している鉄道には、「チケットキャンセラー」と呼ばれる入場印字機と同じ機能を有する機械が設置されているが、通さないと検札のときに無賃乗車とみなされる。
自動改札機に関する映画・テレビ番組
- 国鉄・岩波映画製作所『見えない鉄道員』(1970年)
- NHK『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』「通勤ラッシュを退治せよ」
- 同「執念のICカード 16年目の逆転劇」- 内容的にはSuicaが主だが、Suica対応自動改札機の開発などにも触れた。
- TBSテレビ60周年企画『ものづくり日本の奇跡』第1夜~暮らし~(2015年3月23日放送)「日本の朝を変えた…自動改札機」
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