温度勾配 温度勾配の概要

温度勾配

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 03:19 UTC 版)

気象学においては、鉛直方向の温度勾配である気温減率と区別して、特に水平方向に離れた2地点間での気温の変化率・変化量を指す。

気温勾配とも言う。

単位

一般的に、1kmあたりの温度の変化量を基準とし、単位にはケルビンキロメートル(K/km)が使われるが、K/m/kmも用いられる。

定義

一般的な定義

座標(x, y, z)(それぞれ縦・横・鉛直方向に対応する)の位置における気温T

のように表されるとき、温度勾配T は以下の式により定義される:

2地点間の温度勾配

温度a (℃)であるA地点と、温度b (℃)であるB地点の距離がn (km)離れているときの、AからBへの温度勾配Tg は、

となる。BからAへの温度勾配はこの式の符号が逆になる。

例えば、20km離れた気温10℃のA地点から気温15℃のB地点への温度勾配は0.25℃/kmとなる。

温度勾配と気象・気候

温度勾配は、地球上の様々な場所に存在する。

これは日射量の違い、比熱の違いなどに起因するもので、大規模な温度勾配は大気の温度差となり、気圧の差を生み出す。結果として、温度勾配は気圧勾配(圧力勾配)に密接に関わってくる。

天気図上における前線は、周囲よりも特に温度勾配が大きい部分が帯状に連なったものである。




「温度勾配」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「温度勾配」の関連用語

温度勾配のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



温度勾配のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの温度勾配 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS