柴田直子 (ボクサー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 23:41 UTC 版)
基本情報 | |
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本名 | 柴田 直子 |
階級 | ライトフライ級 |
身長 | 160cm[1] |
リーチ | 154cm[1] |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1981年4月4日(43歳) |
出身地 | 東京都足立区 |
スタイル | 右ボクサーファイター |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 23 |
勝ち | 17 |
KO勝ち | 6 |
敗け | 5 |
引き分け | 1 |
来歴
アマチュア時代
2005年に行われた全日本女子大会フライ級で優勝。準決勝では2階級制覇を狙っていた伊藤雅恵(現:秋田屋まさえ)、決勝では後のアジア大会銅メダリスト新本亜也をそれぞれ退けている。同年にはアジア選手権にも出場するが、1回戦敗退。
2008年、全日本大会で決勝に進むが、新本亜也に敗れる。大会後にプロ転向を表明。
プロ時代
2008年11月19日に後楽園ホールでプロデビュー。JWBCより活動する伊藤知子を3-0判定で降す。
2009年4月9日、これがデビュー戦となった栗原理恵を1回TKOで退ける。
2009年6月26日、「G Legend 2」にて後のWBC世界ミニフライ級王者黒木優子に2-0判定勝利。
2009年11月12日、野口智代に3回TKO勝利。
2010年2月5日、横浜文化体育館において後のWBA世界ライトミニマム級王者宮尾綾香に3-0判定勝利。
2010年7月17日、初の6回戦として小田美佳と対戦し、4回TKO勝利。
WBC女子世界アトム級14位・OPBF女子東洋太平洋ミニフライ級1位にランクインした。
2010年12月15日に開催の「G Legend 3」のメインでOPBF女子東洋太平洋ミニフライ級王者藤岡奈穂子とのタイトルマッチに挑み、5回以降打撃戦に持ち込むが、プロ初黒星となる0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[3]。
東洋太平洋王座獲得
2011年5月8日、「女子トリプル世界戦」のアンダーカードとして、菊地奈々子の引退に伴い空位となったOPBF女子東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦を江畑佳代子と行い、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2011年11月30日、「G Legend 4」にて小田美佳と対戦し、3-0の判定勝ちを収めOPBF東洋太平洋女子ライトフライ級王座の初防衛に成功した。
2012年4月10日、日本ミニマム級王者三田村拓也とのダブルタイトルマッチとして元WBA女子世界ミニマム級王者孫抄弄と対戦し、3-0の判定勝ちを収めOPBF女子東洋太平洋ライトフライ級王座の2度目の防衛を果たした。尚、OPBF女子タイトルマッチは同年より8回戦に短縮されており、この試合が適用第1号となった。
世界王座挑戦
9月16日、大阪・よみうり文化ホールで多田悦子が持つWBA女子ミニマム級王座に挑戦[4]。試合は0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[5]。
2013年3月3日、後楽園ホールにおける「G Legend 5」にてトリプル世界戦の一戦として、WBC女子世界ライトフライ級王者エスメラルダ・モレノが妊娠に伴い休養王者となったため[6]、その王座を元WBA女子世界ミニマム級暫定王者でWBC女子世界ライトフライ級4位のイベス・サモラと争うことになった[7]。試合は1-2の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[8]。
次戦はOPBF女子東洋太平洋ライトフライ級王座の3度目の防衛戦として同年7月12日に後楽園ホールでこれが3度目の顔合わせとなる小田美佳との試合となった[9]。試合は3-0の判定で勝利して3度目の防衛成功した。
世界王座獲得
11月14日に後楽園ホールにて小関桃 vs ノラ・カルドザとのダブル世界戦としてアロンドラ・ガルシア(Alondra Garcia、メキシコ)とIBF女子世界ジュニアフライ級王座決定戦に挑み[10]、接近戦での打ち合いに応じてポイントを稼ぎ3-0の判定で勝利、3度目の挑戦で世界王座獲得[11]。
世界王座防衛
初防衛
初防衛戦は2014年3月3日の「G Legend 6」にてIBF女子世界ジュニアフライ級3位のグアダルーペ・マルティネス(Guadalupe Martinez、メキシコ)と対戦[12]。3-0(98-93、98-92、99-91)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[13][14]。
2度目の防衛
2度目の防衛戦は2014年8月2日、地元の足立区総合スポーツセンターにて、指名試合としてアナ・アラゾラ(メキシコ)を迎え撃つ[15]。試合は9回に連打を浴びせてレフェリーストップ、9回1分49秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[16]。
同年度のIBF女子最高優秀選手を受賞、日本人女子の主要4団体MVP受賞は史上初[17]。
3度目の防衛
3度目の防衛戦は2015年2月19日、後楽園ホールにて元OPBF女子東洋太平洋ミニフライ級王者でIBF女子世界ジュニアフライ級6位の花形冴美を迎え撃つ[18]。試合は2-0の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[19]。
4度目の防衛
4度目の防衛戦は、メキシコ・グアダラハラで元WBC女子世界ライトフライ級王者でIBF2位のエスメラルダ・モレノを迎え撃つ予定だった。当初発表された日時は6月27日だったが[20][21]、現地プロモーターの都合により7月中旬ごろに延期される見通しと発表され[22]、結局プロモーターの資金不足が理由で中止になった[23]。IBFと協議しながら別の相手を探していた。
仕切り直しとなった4度目の防衛戦は、2015年11月13日に後楽園ホールで6位のマリア・サリナスの挑戦を受けることになった[24]。試合は1-1の引き分けで4度目の防衛成功[25]。
5度目の防衛
2016年4月10日、埼玉県草加市の草加市文化会館ホールにてアンチャリー・マンコングとノンタイトルを行い、3回1分22秒TKO勝利[26]。
2016年8月13日、当初は竹中佳と対戦する予定だったが、竹中のWBO女子世界ライトフライ級王座決定戦出場に伴いIBF女子世界ライトフライ級2位のマリア・サリナスと対戦し、2-0(96-94が2者、95-95)の判定勝ちを収め9ヵ月ぶりの再戦を制し5度目防衛に成功した[27][28][29]。
世界王座陥落(6度目の防衛失敗)
2017年3月4日、プロ初となる海外戦としてメキシコ・グアダラハラにて2度目の対戦となるアロンドラ・ガルシア相手に6度目の防衛戦を行う[30]。試合は0-3(94-96、92-98、93-97)の判定で敗れ王座陥落[31]。
再起
2017年4月9日、元東洋太平洋スーパーウェルター級王者、細川貴之の引退試合でラウンドガールを務める[32]。
王座陥落後、一度は引退も検討していたが、2017年4月25日の後楽園ホールでの興行で現役続行を表明[33]。
2017年9月1日、シーザー・マノップジム(タイ)を2回1分20秒TKOで降し再起成功[34]。
多田との再戦 - 引退
2017年11月10日、WBO女子アジア太平洋ミニフライ級王座決定戦として多田悦子と5年ぶりの再戦[35][36]。しかし、0-3判定で返り討ちにされ、試合後に引退を表明[37]。
人物
- 高校卒業後、現在まで事務員として勤務している。
- 高校の先輩に真部豊[38]、後輩に田口良一がいる。
- 高校時代は珠算部に所属し全国2位に輝いた経歴を持つ[2]。
- 4度目の防衛戦の前日計量では、スカートを借りて挑んだ[39]。
- ^ a b “女子ダブル戦予備検診結果”. ボクシングニュース「Box-on!」. 2013年1月4日閲覧。
- ^ a b “柴田 珠算8段!「ボクシングで全然生きてない」と苦笑”. スポーツニッポン. (2012年6月27日)
- ^ 藤岡初防衛 OPBF女子MF級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年12月16日
- ^ “[ボクシング]多田悦子、井岡VS八重樫戦に感動「女も負けてられへん」…9・16W世界戦”. スポーツ報知. (2012年6月27日)
- ^ “多田が最多タイのV8/ボクシング”. 日刊スポーツ. (2012年9月16日)
- ^ “Esmeralda Moreno Pregnant, To Become Champ in Recess”. Boxing Scene.com. 2013年1月31日閲覧。
- ^ “小関だ多田だ柴田だ!女子トリプル世界戦”. 日刊スポーツ. (2013年1月29日)
- ^ “ゆうこりん判定負け 小関は10度目防衛”. デイリースポーツ. (2013年3月3日)
- ^ “試合決定!!” (2013年6月8日). 2013年6月16日閲覧。
- ^ “小関11・14の指名試合に気合”. デイリースポーツ. (2013年10月8日)
- ^ “【BOX】小関、12度目の防衛!32歳・柴田は判定で新王者「感謝したい」”. スポーツ報知. (2013年11月14日)
- ^ “宮尾綾香、小関桃、柴田直子 三大世界タイトルマッチ開催! 〜3.3 G-Legend 6 後楽園ホール大会”. Lady Go!. (2014年2月14日)
- ^ “柴田直子が3-0判定で初防衛”. 日刊スポーツ. (2014年3月4日)
- ^ “IBF女子L・フライ級、柴田が初防衛に成功”. Boxing News(ボクシングニュース). (2014年3月3日)
- ^ “柴田直子の2度目の防衛戦は指名試合!柴田直子vsアナ・アラゾラ!☆8.2 IBF世界女子ライトフライ級タイトルマッチ!〜足立区総合スポーツセンター!”. Lady Go!. (2014年4月26日)
- ^ “柴田 地元で2度目防衛、琴奨菊も大喜び「負けられなかった」”. スポーツニッポン. (2014年8月30日)
- ^ “柴田直子が日本女子初、IBF女子MVP受賞”. Boxing News(ボクシングニュース). (2014年12月26日)
- ^ “柴田直子が花形冴美とIBF女子L・フライ級防衛戦”. Boxing News(ボクシングニュース). (2014年12月12日)
- ^ “小関桃15度目防衛、柴田は3度目防衛”. 日刊スポーツ. (2015年2月19日)
- ^ “柴田直子が27日にメキシコでV4戦”. 日刊スポーツ. (2015年6月6日)
- ^ “柴田直子がメキシコで防衛戦 6.27元WBC王者と”. Boxing News. (2015年6月5日)
- ^ “柴田直子の防衛戦が延期 7月中旬になる見込み”. Boxing News(ボクシングニュース). (2015年6月18日)
- ^ “ランダエタがトヤマジムと契約、松本亮は世界10位と”. Boxing News(ボクシングニュース). (2015年7月9日)
- ^ “柴田4度目の防衛戦!柴田直子vsマリア・サラナス〜IBF世界女子ライトフライ級タイトルマッチ☆11.13 EARNEST EFFORTS 4 Thank you father × MEGA FIGHT55”. Lady Go!. 2015年10月5日閲覧。
- ^ “柴田直子がドロー防衛、IBF女子L・フライ級戦”. Boxing News(ボクシングニュース). (2015年11月13日)
- ^ “柴田直子、宮尾綾香がTKO勝利、日向野知恵、矢吹純が勝利【試合結果】4.10 SOKA2016草加松原 熱闘女子BOXING”. Lady Go!. 2016年4月11日閲覧。
- ^ “柴田直子が5度目の防衛に成功☆古川夢乃歌が新王者に【試合結果】柴田直子vsマリア・サリナス、WBA女子世界ライトミニマム王座決定戦☆古川夢乃歌vs西村聡美☆8.13 熱闘女子5”. Lady Go!. 2016年8月13日閲覧。
- ^ “柴田 判定勝ちでV5、再戦制した IBF女子世界Lフライ級”. スポーツニッポン. (2016年8月13日)
- ^ 柴田直子がIBF王座V5、古川夢乃歌がWBA新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年8月13日
- ^ “柴田直子が3.4メキシコ・グアダラハラでV6戦”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2017年2月4日) 2017年2月5日閲覧。
- ^ “柴田直子がV6失敗、メキシコでガルシアに判定負け”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2017年3月5日)
- ^ “柴田直子がラウンドガール、細川貴之の引退試合で”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2017年4月8日) 2017年5月6日閲覧。
- ^ “柴田直子が現役続行、東農大出の金澤宣明がプロ転向”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2017年4月25日) 2017年5月6日閲覧。
- ^ “内藤律樹がS・ライト級で快勝、柴田直子は再起成功”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2017年9月1日) 2017年9月18日閲覧。
- ^ “11.10黒田が松山とV1戦 井上岳はOPBF&WBO・AP”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2017年9月2日) 2017年9月18日閲覧。
- ^ “柴田直子 VS 多田悦子 WBOアジア・パシフィック ミニフライ級王座決定戦 予定 ボクシング女子”. 格闘ニュース速報. (2017年9月4日) 2017年9月18日閲覧。
- ^ “多田悦子がWBO・AP王座獲得、元世界女王対決制す”. Boxing News(ボクシングニュース). (2017年11月10日) 2017年11月11日閲覧。
- ^ 会長マナベの楽しいブログ!. “昨日は宮田ジム選手が。”. 2012年3月17日閲覧。
- ^ “女子ボクシング柴田 減量せず計量パス”. (2015年11月12日)
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