日産・ラフェスタ 2代目 CWEFWN/CWFFWN/CWEAWN型(社内型式B35型、2011年 - 2018年)

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日産・ラフェスタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 21:31 UTC 版)

2代目 CWEFWN/CWFFWN/CWEAWN型(社内型式B35型、2011年 - 2018年)

マツダ・プレマシー > 日産・ラフェスタハイウェイスター
日産・ラフェスタ ハイウェイスター(2代目)
B35型(CWEFWN/CWFFWN/CWEAWN型)
前期型 フロント
前期型 リア
後期型 G スプレモ
概要
別名 マツダ・プレマシー(3代目)
マツダ・マツダ5
販売期間 2011年 - 2018年
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドアミニバン
駆動方式 FF/4WD
プラットフォーム マツダ・BKプラットフォーム
パワートレイン
エンジン LF-VD型 2.0L 直4 DOHC
LF-VDS型 2.0L 直4 DOHC
PE-VPS型 2.0L 直4 DOHC(後期型)
LF-VE型 2.0L 直4 DOHC(4WD)
変速機 FF車:5AT/6AT(後期型のみ)
4WD車:4AT
前:マクファーソンストラット式
後:マルチリンク式
前:マクファーソンストラット式
後:マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,750mm
全長 4,615mm
全幅 1,750mm
全高 1,615 - 1,650mm
車両重量 1,470 - 1,590kg
その他
製造事業者 マツダ株式会社
系譜
後継 日産・セレナ(5代目)に統合
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マツダ・プレマシーのリバッジモデルであるため、基本的なメカニズムは同車そのものであり、初代モデルとはネーミング以外全く関連性が無い。

エンジンはマツダ製の2.0L・DISIならびにMZRエンジンを採用[注釈 6]。いずれの場合にも「NISSAN」のエンボス加工が施されたヘッドカバーが装着される。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがマルチリンク。マツダ車がベースゆえ、ホイールのボルトピッチも通常の日産車(P=1.25)とは異なりP=1.5に、また、ホイールハブ径も日産5穴車(66mm)とは異なり67mmとなる。

  • 2011年
    • 1月28日 - マツダ・日産の共同プレスリリースで、日産へのプレマシーのOEM供給を発表。その時点では車名は明らかになっていなかった[10]
    • 4月21日 - 発売に先駆け、2代目「ハイウェイスター」の外観と内装をホームページにて公開[11]。同年5月10日には発売予定日と装備類・スペック等が追加公開された。
    • 6月15日 - 「ハイウェイスター」のみフルモデルチェンジ[12]。以降は当該車種を販売の主力とする。
      • プレスリリース上では同年5月に発売予定であったが、東日本大震災の影響で同日に順延された。2代目は3代目プレマシーをベースにOEM供給を受けたモデルとなったが、その理由は「投資効率」と「市場のニーズ」、そして「出すタイミング」を総合的に判断し、自社生産よりもマツダからのOEMとしたほうが日産とマツダの双方にとってWin-Winになると判断したためである [13]
      • プレマシーからの変更箇所は多岐にわたり、外観はヘッドランプフェンダー、サイドターンシグナル(ウインカー)レンズ以外のフロント周りが大幅に変更された他、サイドドアはプレマシーの特徴である「NAGAREライン」を撤去した専用品が与えられ[注釈 7]、リヤバンパーは形状は同一だがフルカラード化。バックドアガーニッシュはめっき仕上げとされ、そのガーニッシュ部分に車名ロゴが刻印される[注釈 8]。なお、プレマシーがベースとなったことで、初代の売りのひとつであったパノラミックルーフはもちろん、通常のサンルーフもオプション設定がなくなった。 プレマシーに設定される「KARAKURI(カラクリ)7thシート」や「アドバンストキーレスエントリーシステム」、アイドリングストップ機構「i-stop」はそのまま採用されるが、商標権の関係で前者は「フレキシブルシート」、中者は「インテリジェントキー」、後者は「PURE DRIVE(アイドリングストップシステム)」に名称が変更された。
      • ラインナップは「ハイウェイスター Jパッケージ(プレマシー「20CS Aero Style(「20CS」ベースの特別仕様車)」相当[注釈 9]、2WD車のみ)」・「ハイウェイスター(同「20E」相当)」・「ハイウェイスターG(同「20S」相当)」の3種だが、全車にアルミホイールエアロパーツが装備されるなどベース車より若干装備が増え、その分価格も上昇している。なお、プレマシーにある福祉車両は設定がない。
      • 自動車検査証等に記載される車両型式は2WD車はCWEFWN型、4WD車はCWEAWN型(いずれもプレマシーの車両型式の後に日産の"N"を付記した型式)となるが、取扱説明書等に記載される社内型式は駆動方式を問わず日産流のB35型となる。
      • アイドリングストップシステムを搭載しているため、日産が展開するエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」の第6弾の車種と位置づけられており、「ハイウェイスター」・「ハイウェイスターG」の2WD車にはリアに「PURE DRIVE」エンブレムも装着される。また、エンジンルーム内のシリンダーヘッドカバーには「NISSAN」のエンボス加工が施された専用品が装着される。ボディーカラーはプレマシーの7色から2色減って計5色となるが、専用色としてRX-8MPVに設定される「スパークリングブラックマイカ」が用意される。
      • 初期のCM出演者は井川遥。CMソングはRIP SLYMEの「甘い生活」。商品キーワードは「イケダン」(イケてるダンナ様)。
    • 12月20日 - 特別仕様車「エアロパッケージ」を発売。「ハイウェイスター」全グレードをベースに、フロントプロテクター、エアロマッドガード、青色発光LEDのキッキングプレートを装備。ボディカラーはスパークリングブラックパール、クリスタルパールホワイトパール、アルミニウムシルバーメタリック[注釈 10]の3色のみを設定する。なお、本仕様車はオーテックジャパンの扱いとなる。
  • 2012年4月5日 - 特別仕様車「ハイウェイスターG スプレモ[注釈 11]」を発表(4月26日販売開始)。
    • 本特別仕様車はプレマシーの「20S プレステージスタイルII」に相当する。「ハイウェイスターG」の2WD車をベースに、ピアノブラック調のセンタークラスターフィニッシャー、専用本革/ジャカードシート(ブラック+専用ブラウンパイピング&ダークグレーステッチ)、LEDサイドターンランプ内蔵電動格納式リモコンカラードドアミラー、光輝仕様の専用17インチアルミホイール、クロームメッキアウトサイドドアハンドル、テールパイプフィニッシャーを装備。ボディカラーは「エアロパッケージ」と同じ3色のみを設定する。
    • 同時に仕様向上も行い、「ハイウェイスター」・「ハイウェイスターG」の2WD車に運転席・助手席SRS サイドエアバッグシステム&SRSカーテンエアバッグシステムやリアスタビライザー[注釈 12]を新たに標準装備した。
  • 2013年2月14日 - マイナーチェンジ(「ハイウェイスター Jパッケージ」は4月5日販売開始)。
    • 2WD車のアイドリングストップ搭載車でパワートレインを刷新し、エンジンに新世代高効率直噴エンジン(プレマシーでは「SKYACTIV-G 2.0」と呼ばれるPE-VPS型)、トランスミッションに新世代高効率6速AT(プレマシーでは「SKYACTIV-DRIVE」と呼ばれる6速AT)を採用[注釈 13]。さらに、アイドリングストップシステムの改良等を行ったことで燃費を向上し、「ハイウェイスター」と「ハイウェイスターG」の2WD車は「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。
    • シートバックポケットを運転席にも追加し、ラゲッジアンダーボックスの収納容積を拡大したことで利便性を高めた。ボディカラーはメトロポリタングレーパール、カッパーレッドパールと入れ替えでメテオグレーパールとジールレッドパールを追加[注釈 14]し、アルミホイールのセンターキャップをブラック塗装化。インテリアでは「ハイウェイスターG」は本革巻シフトノブのデザインを変更し、センタークラスターフィニッシャーのオーディオ装着部分周辺にピアノブラック調を採用。「ハイウェイスター Jパッケージ」と「ハイウェイスター」はシート地のデザインを変更した。また、特別仕様車として発売されていた「ハイウェイスターG スプレモ」は新たにダイレクトモード機構付ステアリングシフトスイッチ、ASCD(オートスピードコントロール装置)、自動防眩式ルームミラー、6スピーカーを標準装備しカタロググレード化した。
  • 2014年9月10日 - 一部改良[14]。4WD車にVDCを標準装備したほか、グレード体系の見直しにより、「ハイウェイスター Jパッケージ」を廃止した。これにより、2WD車全車が「新世代高効率直噴エンジン」搭載車となった。
  • 2016年7月5日 - 一部改良[15]。2WD車全車に電動スライドドアとスライドドアイージークロージャーを標準装備(「ハイウェイスター」・「ハイウェイスターG」は助手席側のみ、「ハイウェイスターGスプレモ」は運転席・助手席)したほか、「ハイウェイスター」と「ハイウェイスターG」にインテリジェントキーを、「ハイウェイスターG」と「ハイウェイスターGスプレモ」にキセノンヘッドランプをそれぞれ標準装備した。ボディカラーは白系の「クリスタルパールホワイトパール」を「スノーブレイクホワイトパール」に差し替えた。
  • 2018年3月24日 - 販売終了に伴い、ホームページへの掲載を終了。日産から小型のロールーフミニバンが消滅し、1982年登場のプレーリー→リバティ→ラフェスタと続いた通算5代36年の歴史に幕を下ろした。直接的な後継車種はないものの、2.0Lクラスミニバンとしては既存のセレナ(5代目)が事実上の受け皿となる。

注釈

  1. ^ この後すぐにステーションワゴン車で本田技研工業が類似コンセプトの「スカイルーフ」を採用したエアウェイブを、約半年後にはトヨタが「パノラマルーフ」採用のトール2ボックス型コンパクトカーラクティス」を発売。しかも各車ともにステアリングシフトも採用している。その後も各社が続々と新型車や特別仕様車に大型サンルーフを採用し、一時期のトレンドとなった。
  2. ^ セレナとは異なり3ナンバーではない。
  3. ^ 30番台はプレサージュなど中型車に割り当てられる。なお、ラフェスタ以外で型式に30番台が割り当てられている一般向け車種(プレサージュ・スカイラインティアナエクストレイルなど)はすべて3ナンバー。
  4. ^ 2008年4月現在ではハイウェイスターのみにパドルシフト標準装備。
  5. ^ この日の発表会には当時の中田宏横浜市長も出席した
  6. ^ ただし、商標権の都合でカタログやサイト等ではそれらの言葉が使われず、DISIは「2.0L直噴ガソリン」、MZRは「2.0Lガソリン」と表記される。
  7. ^ フェンダーを流用しつつも不自然なデザインにならないようにしたため、わずかな痕跡は残る。
  8. ^ プレマシーは左側テールランプの下に車名ロゴがある。
  9. ^ 2012年4月の一部改良以降は、カタロググレードの「20CS エアロ」に相当する。
  10. ^ プレマシーでの名称は、それぞれスパークリングブラックマイカ、クリスタルホワイトパールマイカ、アルミニウムメタリック。
  11. ^ スペイン語で「最高」の意味。かつて3代目スタンザのグレード名でも使用された。また、本車種のバッジエンジニアリング元であるプレマシーは、同義の英語「SUPREMACY」を語源としている。
  12. ^ 「ハイウェイスター」は電動スライドドア+スライドドアイージークローザー装着車とセットで装備される。
  13. ^ エンジンヘッドカバーは前期に続いて専用品となり、マツダのCIマークと「SKYACTIV TECHNOLOGY」の代わりに「NISSAN」のエンボス加工が入る。
  14. ^ プレマシーでの名称はメテオグレーマイカ、ジールレッドマイカ。その他のバッジエンジニアリング車でも「マイカ」表記は「パール」に差し替えられる。ただし、「ハイウェイスター Jパッケージ」にはこれら2色は設定されない。

出典

  1. ^ “日産 ラフェスタ”. CORISM. http://corism.221616.com/articles/0000000863/ 
  2. ^ “日産 ラフェスタ 試乗レポート”. Autoc one. (2004年12月17日). http://autoc-one.jp/nissan/lafesta/report-150963/ 
  3. ^ セレナ、ラフェスタのフロントサスペンションメンバーに関する保証期間延長について日産自動車
  4. ^ セレナ、ラフェスタのプルダウンロッドに関する保証期間延長について日産自動車
  5. ^ セレナ、ラフェスタのエンジンマウンティングに関する保証期間延長について日産自動車
  6. ^ “新車試乗記 第351回 日産 ラフェスタ 20M”. MOTOR DAYS. (2005年1月28日). http://www.motordays.com/newcar/articles/lafesta20050128/ 
  7. ^ “新車レビュー 日産 ラフェスタ”. carview. http://www.carview.co.jp/review/lafesta/03.asp 
  8. ^ “ラフェスタ CM情報 「ラララ ラフェスタ」篇”. http://www.nissan.co.jp/AP-CONTENTS/POSTOFFICE/ANSWERS/19243.html 
  9. ^ 週刊日本の名車第27号. デアゴスティーニジャパン. p. 25. 
  10. ^ 日産とマツダ、新たなOEM供給契約を締結』(PDF)(プレスリリース)日産自動車、マツダ(2社連名)、2011年1月28日http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2011/201101/110128a.pdf2016年7月5日閲覧 
  11. ^ 日産自動車、新型「ラフェスタ ハイウェイスター」をホームページで公開』(プレスリリース)日産自動車、2011年4月21日http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2011/_STORY/110421-01-j.html2011年6月17日閲覧 
  12. ^ “日産、新型ラフェスタハイウェイスターを発表”. 朝日新聞社. (2011年6月16日). オリジナルの2011年8月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110821135131/http://www.asahi.com/car/newcar/TKY201106160221.html 2011年6月17日閲覧。 
  13. ^ “日産、“イケてるダンナ”の新型「ラフェスタ ハイウェイスター」発表会”. Car Watch. (2011年6月15日). https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/453391.html 2011年6月17日閲覧。 
  14. ^ 「ラフェスタ ハイウェイスター」の仕様を一部変更』(プレスリリース)日産自動車、2014年9月10日http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/140910-01-j.html2014年9月10日閲覧 
  15. ^ 「ラフェスタ ハイウェイスター」を一部仕様向上』(プレスリリース)日産自動車、2016年7月5日https://newsroom.nissan-global.com/releases/160705-01-j?lang=ja-JP2016年7月5日閲覧 


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