仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
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T2ガイアメモリ
読みは「ティーツーガイアメモリ」。かつてシュラウドが開発に着手しながらも封印していたメモリのテクノロジーを、財団Xが独自に分析・応用して完成させた次世代ガイアメモリで、T2もそれを意味する「ガイアメモリ・タイプツー」[40]を略したものである[50]。端子がメタリックブルー[40]である点を除き、形状はWやアクセルなどが所有するメモリに準じる。また、内包されている地球の記憶もT1とは一部が異なるほか、ファングやエクストリームなどの異形なガイアメモリも形状が統一される[40]。
相性のいい人間と引き合う性質を持っており、生体コネクタ処置のプロセスを経ることなく自動的に体内へと挿入、本人の意思にかかわらずこれをドーパントへと変化させる。また変身したT2ドーパントがライダーのマキシマムドライブで倒されても、メモリが排出されるだけでメモリブレイクは不可能である高性能なメモリとなっている[8]。
T2ガイアメモリ一覧
- 以下の一覧に記載する内容は、基本的に映画パンフレットおよび『仮面ライダーW超全集』(小学館)の記述に基づく物である[8][51]。
- 劇中また一部仮面ライダーエターナルが使用した場合の効果についても記述する。
名前 | 記憶[注釈 16] | 能力 | 部位[注釈 17] | 備考 |
---|---|---|---|---|
Accel | 加速 | 身体能力を強化し、加速能力を与えて高速移動を可能にする | 「右胸」 | |
Bird | 鳥 始祖鳥 |
飛翔能力を与える | ||
Cyclone | 風 | 疾風を引き起こしてスピードを高め、風を自由自在に操る能力を与える | ||
Dummy | 偽物 複製品 |
他人・物体に擬態する能力を与える | ||
Eternal | 永遠 | マキシマムドライブエターナルレクイエム発動時は、T2以前の全ガイアメモリの能力を永続的に機能停止させる 全T2メモリを集結させたブルーフレア最強形態では、マキシマムドライブ発動でブラッディヘルブレイドおよびネバーエンディングヘルを発動する |
「ロストドライバー」[注釈 18] | |
Fang | 牙 | 闘争本能を増幅させ、全身に鋭利な刃を発生させる | 「右胸」 | |
Gene | 遺伝子 | 遺伝子操作能力を与える | 「左胸」 | |
Heat | 熱 | 感情を昂ぶらせ、高熱・炎を自在に操る能力を与える | ||
Iceage | 氷河期 | あらゆる物体を氷結させる能力を与える | ||
Joker | 切り札 | 身体能力・運動能力を高め、格闘戦の技術を強化する マキシマムドライブ発動で「ライダーキック」および「ライダーパンチ」を発動する |
||
Key | 鍵 | 解除能力・目標の対象物を探し当てる索敵能力を与える | ||
Luna | 幻想 | 分身・人体の伸縮といった幻想的な能力を与える | 「右腕」 | |
Metal | 闘士 | 鋼鉄の肉体・怪力を持つ闘士に変化させる | ||
Nasca | ナスカ文明 | ナスカ文明の剣士に変化させ、飛翔能力・超高速戦闘能力を与える | ||
Ocean | 大洋 | 水弾の発砲・体を液体化させる能力を与える | ||
Puppeteer | 人形遣い | 対象物を人形のように意のまま操る能力を与える | 「背中」 | |
Queen | 女王 | 鉄壁のバリアーを発生させ、敵の攻撃を防ぐ | ||
Rocket | ロケット | 攻撃対象にミサイルを発射する | ||
Skull | 骸骨 | 骨格を中心に人間の肉体を強化し、身体能力を極限まで引き出す | ||
Trigger | 銃撃手 | 銃撃能力を与え、射撃力を強化させる | 「左腿」 | |
Unicorn | 一角獣 | パンチなどの打突攻撃の破壊力を高める マキシマムドライブ発動で螺旋状オーラを纏ったコークスクリューパンチを放つ |
||
Violence | 暴力 戦争 |
全身の筋力を強化し、特に腕力を最も強化させる | ||
Weather | 気象 | 雨・竜巻・雷・雪といった全ての気象現象を自由自在に操る | ||
Xtreme | 無し | 他のメモリの能力を取り込み、そのメモリの力を極限まで引き出す | ||
Yesterday | 昨日 | 発動された対象の記憶を操作し、昨日と同じ行動を繰り返させる | ||
Zone | 地帯 | 任意の対象物を自由に他の場所へ転送する マキシマムドライブの発動で26個全てのT2ガイアメモリを集結させる |
「右腰」 (「ロストドライバー」) |
注釈
- ^ a b c d e ノンクレジット
- ^ デジタル3D版では次回作『MOVIE大戦CORE』の予告映像が割愛されており、その分の時間を3Dメガネの使用説明に充当している。
- ^ 『ユニバーサル・ソルジャー』に関しては、本作品以降に制作されたVシネマ『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル』のストーリーの下敷きとしても挙げられている[13]。
- ^ その点やネクロオーバーになった経緯などから、作中ではデータ人間であるフィリップを「兄弟」と呼んでいる。
- ^ 当初は回想シーンでも台本上ではオカマであったが、本番前に刺されて死んだことで目覚めたということとなった[24][20]。
- ^ 本人曰く「レディーに対して最大の侮辱」らしい。
- ^ そのようにNEVERのメンバーは判断したが、実際には存命している。
- ^ 『エターナル』ではビレッジへの襲撃の際に発言。
- ^ 本作品が初出の仮面ライダージョーカーも含む。
- ^ 雑誌『仮面ライダーマガジン Summer'10』では「最強・最終の姿」[26]、『公式読本』では「(プロデューサーの塚田のオファーで作成した)映画の山場で出てくる最強形態」[27]、雑誌『ハイパーホビー』2010年10月号では「究極の姿」[要ページ番号]、『超全集』では「最強のフォーム」[28]、『平成仮面ライダー 完全超百科』では「最強進化形態」[29]とそれぞれ形容されている。
- ^ デザイン発注段階での色は青に指定されていたが、トリガーメモリやトリガー・ドーパントと被るために変更された[32]。
- ^ 同作品のオーディオコメンタリーによると、WのCJXに相当する形態であると言及されている。
- ^ 「ブルーフレア」の呼称が設定される前は単に「最強形態」と呼称されていた。
- ^ 表面に描かれている「E」のイニシャルや、ドライバーやエターナルエッジ装填時などのエフェクト・放出されるエネルギーは黄色。
- ^ 劇中では光球を破壊され、着弾しなかったため効果が不明だったが『仮面ライダーW 超全集』にて判明[44]。
- ^ メモリの元となる地球の記憶について記述。
- ^ 仮面ライダーエターナルがメモリを挿入するスロットの箇所である。
- ^ ただし各種マキシマムドライブ発動時は「エターナルエッジ」となる。
- ^ 大道克己(少年期)も担当[注釈 1]。
- ^ ダミー・ドーパントが変身したもの。
- ^ 橋渡竜馬演じるタソガレによる変身[62]。
出典
- ^ 2010年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “ビクター・JVC、2D映像の3Dリアルタイム変換技術が東映映画『仮面ライダーW』等に採用”. RBB TODAY. 2010年7月26日閲覧。
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- ^ “映画ランキング - goo 映画”. 2011年6月17日閲覧。
- ^ “仮面ライダーW:坂本浩一監督が菅田将暉との撮影秘話披露 劇場版が「みんなで応援したい映画」1位に”. MANTANWEB (MANTAN). (2019年2月16日) 2019年2月17日閲覧。
- ^ a b c 超全集 2011, p. 130.
- ^ a b c パンフレット 2010
- ^ a b パンフレット 2010, 「SPECIAL INTERVIEW 運命に導かれて 仮面ライダーW キャスト&スタッフインタビュー 菅田将暉×桐山漣」
- ^ 坂本浩一 2018, p. 81, 東映編 仮面ライダーW(ダブル).
- ^ 坂本浩一 2018, pp. 79–80, 東映編 仮面ライダーW(ダブル).
- ^ a b 坂本浩一 2018, p. 80, 東映編 仮面ライダーW(ダブル).
- ^ 坂本浩一全仕事 2018, p. 88, 東映編 仮面ライダーW(ダブル).
- ^ 坂本浩一 2018, pp. 251–252, 東映編 仮面ライダーエグゼイド.
- ^ オリジナルビデオ『仮面ライダーエターナル』より。
- ^ a b キャラクターブック2 2010, pp. 18–19, 「松岡充×渡辺淳/対談」
- ^ a b キャラクターブック2 2010, pp. 16–17, 「松岡充/インタビュー」
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ a b c d e 公式解体新書続 2011, pp. 42–49
- ^ a b パンフレット 2010, 「SPECIAL INTERVIEW 運命に導かれて 仮面ライダーW キャスト&スタッフインタビュー 須藤元気」
- ^ 超辞典 2011, p. 798.
- ^ a b c BD『仮面ライダーエターナル』封入特典「鳴海探偵事務所調査報告書」15。
- ^ a b c 公式解体新書続 2011, p. 38
- ^ a b c 超全集 2011, p. 131.
- ^ 小野浩一郎 編「『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』現場密着」『仮面ライダーマガジン Summer'10』講談社〈講談社MOOK〉、2010年8月7日、21頁。ISBN 978-4-06-379461-8。雑誌 64202-39。
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- ^ 超全集 2011, p. 157.
- ^ “伊藤教人”. 劇団BRATS Official Web Site. 2011年5月7日閲覧。
- ^ “「仮面ライダージオウ」松岡充演じる大道克己 / 仮面ライダーエターナルが復活(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “ダークライダーに変身するハンドレッド3幹部! そして仮面ライダーレジェンド降臨だ!”. TELEMAGA.net. 講談社コクリコ (2024年4月28日). 2024年4月28日閲覧。
- ^ “『仮面ライダービヨジェネ』にスーパー1、ZOらレジェンド登場 王蛇やエターナルなどダークライダーも”. ORICON NEWS. oricon ME (2021年11月24日). 2022年10月25日閲覧。
出典(リンク)
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