五月みどりのかまきり夫人の告白 概要

五月みどりのかまきり夫人の告白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 01:27 UTC 版)

概要

元祖セクシー熟女とも称される[4][5]五月みどりポルノ初主演映画[6][7]。五月演じる魔性の女に男たちが次々と誘惑され、破滅していくという内容[8][9]。公開時に五月の実際の男性遍歴を土台にしたと吹聴された[10]

牧口雄二の監督3作目であるが、2作目の『玉割り人ゆき 西の廓夕月楼』が半年お蔵入りしたため、本作が先に公開されている[11]

ストーリー

タレントの五月みどりは、大学教授で評論家の夫・津島泰一とおしどり夫婦で知られていたが、2人の仲は冷えきっていた。欲求不満をつのらせるみどりは、車に乗り込み性の冒険旅行へ出かける。

パート1
サーキット場で命知らずな走りをみせるレーサー・沢井。みどりと関係を持った沢井は、死ぬのが怖くなり成績が落ち、事故死する。
パート2
みどりは隣家の主人・湯川研一郎をサラリと誘惑。のぼせ上がった研一郎は、みどりと一緒になりたいと家と土地の権利書を売り払い、新居用のマンションを購入する。
パート3
産婦人科を訪れたみどりは、幻想的な気分に襲われ股を開く。川村良夫医師との行為を人に聞かれ、"悪徳の婦人科医、次々患者を犯す"という記事が新聞に載る。
パート4
湖畔の別荘で、みどりはホモの恋人に捨てられた美少年・泉弘美に出会う。みどりは弘美を優しく愛撫し、女の素晴らしさを教えてやり、弘美はホモを抜ける。
パート5
みどりはスポンサーとして世話になっているヴィナス化粧品に挨拶に行く。そこの重役・松本がみどりにしつこく言い寄る。
パート6
みどりはゴルフ場で見かけた好みの男・木元健次ときっかけを作ろうと、ゴルフバッグを間違えて持ち帰る。バッグを開けると、中からライフルが出てくる。男は殺し屋だった。数日後、みどりの家に忍び込んだ健次とセックスする。2人の生活が始まるが、健次を狙う殺し屋の襲撃に遭い、健次は全身蜂の巣となって息絶える[9][12]

キャスト


  1. ^ a b c d e f g h i “ただいま5人目の男性と…どうりでー におうよう自信の全裸 五月みどり 『不潔』と前張りなし 一度脱いでしまえば…”. デイリースポーツ (神戸新聞社): p. 6. (1975年10月9日) 
  2. ^ 五月みどりのかまきり夫人の告白”. 日本映画製作者連盟. 2024年3月10日閲覧。
  3. ^ 五月みどりのかまきり夫人の告白 - 東映ビデオ
  4. ^ 五月みどりの かまきり夫人の告白/東映チャンネル
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m 藤木TDC「日本最高の熟女観音 それが五月みどり その魔性のフェロモン性を語る」『実話裏歴史スペシャル』第28巻、ミリオン出版、2015年7月1日、59-63頁。 
  6. ^ テリー伊藤対談「五月みどり」(1)能天気な性格でストレス知らず
  7. ^ a b c d e f “マダム・かまきり サービスしなくっちゃあ さわやかポルノで五月みどり初主演”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社): p. 15. (1975年9月27日) 
  8. ^ a b c d 五月みどりの大胆“セックス発言”に綾部ら熟女芸人失神寸前熟女芸人大興奮、五月みどりの「かまきり夫人」鑑賞 ... - ナタリー熟女大好き芸人が五月みどりのポルノ映画を客席で鑑賞!過激な濡れ場にピース綾部は「もうダメだ!」と絶叫!
  9. ^ a b エロ・グロ・純情 東映カルトプリンス 牧口雄二の世界/ラピュタ阿佐ヶ谷
  10. ^ a b c d e f “これ最初で最後ョ "かまきり夫人"五月みどり円熟のハダ 裏方さんも…仕事忘れて鑑賞”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社): p. 15. (1975年10月9日) 
  11. ^ 「『玉割り人ゆき』の世界」『映画秘宝』、洋泉社、2010年6月、83頁。 キネマ旬報』1975年9月下旬号、170-171頁。 『キネマ旬報』1976年4月春の特別号、175頁。 
  12. ^ a b c d e f 杉作J太郎・植地毅(編著)「作品紹介、牧口雄二インタビュー」『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』徳間書店、1999年、191,200-203頁。ISBN 4-19-861016-9 
  13. ^ a b c d e 「何匹の男を食うか"五月かまきり"」『週刊読売』、読売新聞社、1975年10月25日号、33頁。 
  14. ^ a b c d 「映画 邦画 西城秀樹の理由なき反抗」『週刊平凡』1979年1月8日号、平凡出版、150頁。 
  15. ^ a b c d e f “東映ポルノ映画拡大企画 五月みどりの主演作決る”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1. (1975年10月4日) 
  16. ^ a b c 「死ぬまで死ぬほどSEX 夏目雅子、松坂慶子、名取裕子、十朱幸代、秋吉久美子、樋口可南子、黒木瞳、関根恵子ほか 『女優だからこそ脱いだ』 銀幕を彩った大女優31人『覚悟のセックスシーン』」『週刊ポスト』2017年7月7日号、小学館、160–161頁。 
  17. ^ 「エマニエル夫人」意外な功績 - 東京スポーツ年 譜 - 古川勝巳 ヘラルドOB会
  18. ^ a b c 「東映ニューポルノと呼ばれた男たち 向井寛/若松孝二」『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』、252-255頁
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「タウン 窪園女史と張り合う五月みどりの売り方」『週刊新潮』1975年10月9日号、新潮社、13頁。 
  20. ^ a b c 「あらら…トピックス かまきり夫人と潮吹き千枝子が猛烈スゴーイ歌合戦 ♪男と女のお遊戯は……あらまたふいた潮ふいた」『週刊明星』1975年12月1128日号、集英社、188–190頁。 
  21. ^ a b c d e f 加東康一「再婚、五月みどり35歳 そのカマキリ的熟れ方」『週刊読売』1975年11月1日号、読売新聞社、134–135頁。 
  22. ^ a b 伊地智啓『映画の荒野を走れ プロデューサー始末半世紀』インスクリプト、2015年、97-98頁。ISBN 978-4-900997-56-1 
  23. ^ 加東康一「再婚、五月みどり35歳 そのカマキリ的熟れ方」『週刊読売』、読売新聞社、1975年11月1日号、134-135頁。 
  24. ^ a b c d e f g h 「牧口雄二インタビュー(前編)」『映画秘宝』、洋泉社、2014年7月、72-75頁。 
  25. ^ 五月みどり 一回目の離婚後それまで受けなかった仕事も受けた
  26. ^ a b c d 「映画 『かまきり夫人の告白』 五月みどりと山城新伍がポルノの共演!」『週刊平凡』1975年10月10日号、平凡出版、102頁。 
  27. ^ a b 「Bunshun Who's W 【芸能】 大当たり中年ヌード〈五月みどりに続け〉次の候補者」『週刊文春』1975年10月23日号、文藝春秋、25頁。 
  28. ^ 筒井武文・多田功「ロングインタビュー牧口雄二」『女獄門帖 引き裂かれた尼僧』ワイズ出版〈日本カルト映画全集8〉、1996年、39頁。 
  29. ^ a b “五月みどり電撃婚約 テレビ・ディレクターと(面高氏) きょう正式発表 "ヘンに気が合って…"”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社): p. 13. (1975年10月17日) 
  30. ^ “広告”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社): p. 13. (1975年10月27日) “広告”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社): p. 12. (1975年11月1日) 
  31. ^ クリスチナ・リンドバーグ特集 - かなざわ映画の会
  32. ^ 「東映マークの海外女優日本襲来!!」『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』248-251頁
  33. ^ a b 週刊朝日』、朝日新聞社、1975年8月8日号、36頁。 
  34. ^ a b c d “東映岡田社長年頭懇談会 『トラック…』の大ヒット等語る”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): pp. 1. (1976年1月10日) 
  35. ^ a b 黒井和男「映画界の動き 東映岡田社長が七六年大攻勢を語る」『キネマ旬報』1976年3月旬号、キネマ旬報社、181頁。 
  36. ^ a b 「再び"邦高洋低"で活気づく日本映画界」『月刊ビデオ&ミュージック』1976年1月号、東京映音、21頁。 
  37. ^ 鈴木則文『トラック野郎風雲録』国書刊行会、2010年、66-69頁。ISBN 978-4-336-05234-6 鈴木則文『新トラック野郎風雲録』筑摩書房、2014年、288-289頁。ISBN 978-4-480-43132-5 






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