上信越自動車道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/10 15:38 UTC 版)
路線状況
車線・最高速度
区間 | 車線 | 最高速度 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
上下線 | 上り線 | 下り線 | |||
藤岡JCT - 藤岡IC | 6 | 3 | 3 | 100 km/h | |
藤岡IC - 松井田妙義IC | 4 | 2 | 2 | ||
松井田妙義IC - 更埴JCT | 80 km/h | ||||
更埴JCT内 | 3 | 2 | 1 | 70 km/h | |
更埴JCT - 信州中野IC | 4 | 2 | 2 | 100 km/h | |
信州中野IC - 中郷IC | 80 km/h | ||||
中郷IC - 上越JCT | 100 km/h |
道路施設
サービスエリア・パーキングエリア
売店はすべてのサービスエリア (SA) と甘楽パーキングエリア (PA) ・佐久平PA・千曲川さかきPA・松代PA・小布施PAに、レストランは横川SAと東部湯の丸SAに設置されている。また、藤岡PA・佐久平PA・小布施PA・新井PAにはハイウェイオアシスが併設されている。
ガソリンスタンドは横川SA・東部湯の丸SA・松代PAにあり、東部湯の丸SAの下り線が深夜営業をしていない他は24時間営業である。24時間営業の売店は、藤岡PAのハイウェイオアシス(ららん藤岡)・横川SA・東部湯の丸SA・千曲川さかきPA(セブン-イレブン)・新井PAのハイウェイオアシス(道の駅あらい)にある。
主なトンネルと橋
トンネル・橋梁・シェッドの延長は、NEXCO資料に基づく[23][24][25][26]。
区間 | 構造物名 | 延長 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
上り線 | 下り線 | |||
横川SA - 碓氷軽井沢IC | 碓氷橋 | 1,227.0 m | 1,267.0 m | 碓氷三橋として土木学会田中賞受賞[27] |
赤松沢橋 | 230.0 m | 230.0 m | 碓氷三橋として土木学会田中賞受賞[27] | |
浅間山トンネル | 629 m | 684 m | 読みはせんげんやまトンネル | |
遠入川橋 | 477.0 m | 439.0 m | 碓氷三橋として土木学会田中賞受賞[27] | |
高岩山トンネル | 1,019 m | 1,070 m | ||
碓氷軽井沢IC - 佐久平PA | 大山トンネル | 1,722 m | 1,625 m | |
日暮山トンネル | 2,314 m | 2,051 m | ||
八風山トンネル | 3,998 m | 4,471 m | ||
閼伽流山トンネル | 1,703 m | 1,960 m | 読みはあかるさんトンネル。閼伽流山を通過。 | |
東部湯の丸IC/SA - 上田菅平IC | 上田ローマン橋 | 715.0 m | 715.0 m | |
上田菅平IC - 坂城IC | 太郎山トンネル | 4,264 m | 4,303 m | |
千曲川さかきPA - 更埴JCT | 五里ヶ峯トンネル | 4,518 m | 4,474 m | |
森トンネル | 1,421 m | 1,450 m | ||
更埴JCT - 松代PA | 薬師山トンネル | 1,212 m | 1,181 m | |
信州中野IC - 豊田飯山IC | 北千曲川橋 | 371.0 m | 375.0 m | |
上今井トンネル | 691 m | 775 m | ||
斑尾川橋 | 617.0 m | 617.0 m | ||
豊田飯山IC - 黒姫野尻湖PA | 熊坂トンネル | 811 m | 801 m | |
さみずトンネル | 1,415 m | 1,441 m | ||
薬師岳トンネル | 2,320 m | 2,362 m | ||
信濃町IC - 妙高高原IC | れいめい橋 | 514.0 m | 500.5 m | [28] |
妙高高原IC - 妙高SA | 太田切川橋 | 240.0 m | 259.0 m | |
中郷IC - 新井PA/SIC | あらい高架橋 | 333.9 m | 306.1 m | |
新井PA/SIC - 上越高田IC | 天神堂トンネル | 521.0 m | 2,187 m | 下りは天神平トンネル・鮫ケ尾トンネル・宮内トンネル・観音平トンネルをスノーシェルターで連結し一体化 |
観音平トンネル | 1,502 m | - | 上りは鮫ケ尾トンネル・宮内トンネル・観音平トンネルをスノーシェルターで連結し一体化 | |
上越高田IC - 上越JCT | 金谷山トンネル | 381.9 m | 370.0 m |
※碓氷橋・赤松沢橋・遠入川橋の3橋は、「碓氷三橋」として1992年(平成4年)に土木学会田中賞を受賞している[27]。
トンネルの数
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
藤岡JCT - 富岡IC | 0 | 0 |
富岡IC - 下仁田IC | 1 | 1 |
下仁田IC - 横川SA | 0 | 0 |
横川SA - 碓氷軽井沢IC | 5 | 5 |
碓氷軽井沢IC - 佐久平PA | 5 | 4 |
佐久平PA - 佐久小諸JCT | 0 | 0 |
佐久小諸JCT - 小諸IC | 1 | 1 |
小諸IC - 上田菅平IC | 0 | 0 |
上田菅平IC - 坂城IC | 3 | 3 |
坂城IC - 千曲川さかきPA | 0 | 0 |
千曲川さかきPA - 更埴JCT | 4 | 4 |
更埴JCT - 松代PA | 1 | 1 |
松代PA - 長野IC | 0 | 0 |
長野IC - 須坂長野東IC | 4 | 4 |
須坂長野東IC - 信州中野IC | 0 | 0 |
信州中野IC - 豊田飯山IC | 1 | 1 |
豊田飯山IC - 黒姫野尻湖PA | 4 | 5 |
黒姫野尻湖PA - 新井PA | 0 | 0 |
新井PA - 上越高田IC | 2 | 1 |
上越高田IC - 上越JCT | 1 | 1 |
合計 | 32 | 31 |
※千曲川さかきPA - 更埴JCTでは長大切土のり面をカルバート化する工事が進行中である[29][30]。
※新井PA -上越高田ICの下り線は4車線化工事の際に観音平トンネル・宮内トンネル・鮫ヶ尾トンネル・天神堂トンネルが積雪対策のために、トンネル間にスノーシェルターが取り付けられており、1つの長いトンネルとなっている。
道路管理者
- NEXCO東日本関東支社
- 高崎管理事務所 : 藤岡JCT - 富岡IC
- 佐久管理事務所 : 富岡IC - 坂城IC
- 長野管理事務所 : 坂城IC - 信濃町IC
- NEXCO東日本新潟支社
- 上越管理事務所 : 信濃町IC - 上越JCT
ハイウェイラジオ
- 藤岡(藤岡IC - 吉井IC)
- 富岡(富岡IC - 下仁田IC)
- 長野(長野IC - 須坂長野東IC)
コールサインは「ハイウェイラジオ上信越道○○」と放送される(例: 藤岡であれば「ハイウェイラジオ上信越道藤岡よりお伝えしました。」)。
現在は岩槻管制局から放送されているが、2006年9月30日(日本道路公団時代、および民営化後1年間)までは八王子管制局より放送されていた(八王子管制局は現在は中日本高速道路八王子支社であり、同じ形態の放送が中央自動車道と長野自動車道で2012年3月まで放送されていた)。現行の岩槻管制局に移管されたのは、民営化から1年後の2006年(平成18年)10月のことである。
尚、放送区間は全て関東支社管内であり、新潟支社の区間には存在しない。
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成11(1999)年度 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
---|---|---|---|---|---|
藤岡JCT - 藤岡IC | 31,418 | 38,241 | 41,626 | 45,126 | 36,947 |
藤岡IC - 吉井IC | 24,541 | 29,811 | 31,765 | 35,790 | 28,590 |
吉井IC - 富岡IC | 23,935 | 28,941 | 30,663 | 34,735 | 27,394 |
富岡IC - 下仁田IC | 21,037 | 25,235 | 26,412 | 29,908 | 23,943 |
下仁田IC - 松井田妙義IC | 18,019 | 22,143 | 23,328 | 27,240 | 21,799 |
松井田妙義IC - 碓氷軽井沢IC | 18,556 | 22,121 | 23,167 | 27,585 | 22,187 |
碓氷軽井沢IC - 佐久平PASIC | 15,032 | 18,734 | 20,215 | 23,694 | 18,718 |
佐久平PASIC - 佐久IC | 18,706 | 20,055 | 23,536 | 18,587 | |
佐久IC - 佐久小諸JCT | 14,901 | 18,707 | 22,066 | 23,618 | 19,025 |
佐久小諸JCT - 小諸IC | 26,243 | 21,494 | |||
小諸IC - 東部湯の丸IC | 16,528 | 20,574 | 24,181 | 28,467 | 23,753 |
東部湯の丸IC - 上田菅平IC | 17,074 | 21,213 | 25,375 | 29,354 | 24,521 |
上田菅平IC - 坂城IC | 18,537 | 22,914 | 27,483 | 31,046 | 25,795 |
坂城IC - 更埴JCT | 19,326 | 24,388 | 29,236 | 33,069 | 27,782 |
更埴JCT - 長野IC | 27,780 | 32,325 | 36,312 | 39,492 | 35,794 |
長野IC - 須坂長野東IC | 18,536 | 22,351 | 24,971 | 27,178 | 25,441 |
須坂長野東IC - 小布施PASIC | 13,143 | 17,147 | 18,790 | 20,671 | 18,688 |
小布施PASIC - 信州中野IC | 16,751 | 17,665 | 18,741 | 16,808 | |
信州中野IC - 豊田飯山IC | 9,210 | 12,976 | 13,626 | 14,238 | 12,514 |
豊田飯山IC - 信濃町IC | 7,057 | 10,238 | 10,612 | 11,003 | 10,056 |
信濃町IC - 妙高高原IC | 6,384 | 10,050 | 10,174 | 10,625 | 9,745 |
妙高高原IC - 中郷IC | 5,762 | 9,902 | 10,046 | 10,349 | 9,710 |
中郷IC - 新井PASIC | 調査当時未開通 | 9,518 | 9,636 | 9,992 | 9,271 |
新井PASIC - 上越高田IC | 9,525 | 9,609 | 9,768 | 9,167 | |
上越高田IC - 上越JCT | 9,435 | 9,619 | 9,829 | 9,405 |
(出典:「平成17年度 道路交通センサス 一般交通量調査結果」(関東地方整備局ホームページ)「平成17年度 道路交通センサス 一般交通量調査の概要」(北陸地方整備局ホームページ)「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
2002年度
区間別日平均交通量(2003年度JH年報)
- 平均 : 19,346台(区間平均。前年度比99.3%)
- 最大 : 藤岡JCT - 藤岡IC 38,525台(100.2%)
- 最小 : 上越高田IC - 上越JCT 8,955台(99.1%)
渋滞
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2010年8月) |
ゴールデンウィークやお盆の時期および観光シーズンになると、最後の暫定2車線区間であった信濃町IC - 新井PA間で渋滞が発生していた。主な渋滞の先頭は妙高高原IC付近、観音平トンネル付近、中郷北BS付近である。この区間では、ICやSA・PA付近で車線減少を繰り返していたほか、上越方面から長野県境までの37.5 kmで600 m以上登る急勾配区間でもあり、冬季には累計で10 mを超える降雪がある交通の難所である。4車線化後にはこれらの交通集中による渋滞のほか、重大事故や通行止めの回数も減少する見込みである[5]。
他区間では、暫定2車線であった群馬・長野県境の八風山トンネルや五里ヶ峯トンネル(坂城IC - 更埴JCT間)でも休日を中心に渋滞が多く発生していたが、4車線化によって少なくなった。
また、土日と祝日には主に午前中を中心に下り(長野方面)が、夕方から上り(関越道方面)が藤岡JCT・藤岡IC・富岡トンネル・甘楽PA・富岡IC・下仁田IC・松井田妙義IC・横川SA・碓氷軽井沢ICの各付近と、佐久IC - 松井田妙義IC間の各トンネルを先頭に5 km以上の渋滞が発生することが多い。他にも関越道上りの花園IC付近を先頭とする渋滞が藤岡JCTを過ぎて上信越道に延びてくる場合もあり、合流地点を先頭に20 km以上の長い渋滞になる場合が多い。
注釈
出典
- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2020年11月20日閲覧。
- ^ “上信越道4車線化、国交省が凍結解除 新潟”. MSN産経ニュース (産経デジタル)[リンク切れ]
- ^ “東海北陸道など4車線化再開”. 中日新聞 (中日新聞社). (2012年4月6日). オリジナルの2012年4月9日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c “E18上信越自動車道(信濃町IC〜上越JCT間)の約8割が12月7日(金)に4車線となります 〜新井PA・スマートICから上越JCT間は全て4車線に〜” (PDF). 東日本高速道路株式会社 (2018年11月27日). 2018年11月27日閲覧。
- ^ a b c “E18上信越自動車道(信濃町IC〜上越JCT間) 12月5日(木)に全区間4車線となります” (PDF). 東日本高速道路株式会社 (2019年11月28日). 2019年11月28日閲覧。
- ^ “高速道路トリビア” (PDF). E-NEXCO Drive Praza. はいからな旅 信越. 東日本高速道路. 2016年1月20日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “スマートインターチェンジ等の高速道路会社への事業許可および準備段階調査着手について” (PDF). 国土交通省道路局 (2023年9月8日). 2023年9月8日閲覧。
- ^ “高速道路会社への事業許可およびスマートインターチェンジの準備段階調査への採択等を行いました” (PDF). 国土交通省道路局 (2020年10月23日). 2020年10月23日閲覧。
- ^ “スタッドレスでもチェーン義務付け 大雪時の規制区間発表 上信越道 新井PA─信濃町IC”. 上越タウンジャーナル (2018年12月11日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ 『目で見る 上越・糸魚川の100年』(1992年10月29日、郷土出版社発行)156頁。
- ^ “3月25日開通決定 道路公団 長野県内の2区間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年2月13日)
- ^ “上信越道が3月27日開通 藤岡-佐久間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年2月17日)
- ^ “上信越自動車道 佐久IC~小諸 11月7日開通”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年9月14日)
- ^ a b “須坂長野東IC~信州中野IC開通”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年12月4日)
- ^ a b “信州中野-中郷インター間 開通”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年10月20日)
- ^ 『上越市史 通史編6 現代』(2002年3月31日、上越市発行)年表30頁。
- ^ 『上信越自動車道 佐久IC〜碓氷軽井沢IC(上り線)の災害通行止めについて』(プレスリリース)東日本高速道路関東支社、2014年4月8日 。
- ^ 『上信越自動車道 佐久IC〜碓氷軽井沢IC間(上り線)1車線規制の解除について 〜7月18日(金)11時より2車線通行して頂けます〜』(プレスリリース)東日本高速道路関東支社、2014年7月14日 。
- ^ “E18上信越自動車道 新井スマートIC 12月1日(金)から24時間のご利用が可能となります” (PDF). 妙高市 (2017年11月22日). 2020年12月30日閲覧。
- ^ 同年11月20日に先行して上越高田IC - 上越JCT間が4車線化されている。また、12月7日の段階で信濃町IC - 新井PA/SIC間の対面通行区間も短縮されている。
- ^ “E18上信越自動車道 甘楽スマートインターチェンジ 令和5年3月25日(土)に開通します。” (PDF). 甘楽町・東日本高速道路株式会社 (2022年12月27日). 2022年12月27日閲覧。
- ^ “【別添】点検計画・修繕計画(橋梁)” (PDF). 高速道路のインフラ長寿命化計画(行動計画). 東日本高速道路. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “【別添】点検計画・修繕計画(トンネル)”. 高速道路のインフラ長寿命化計画(行動計画). 東日本高速道路. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “【別添】点検計画・修繕計画(シェッド)”. 高速道路のインフラ長寿命化計画(行動計画). 東日本高速道路. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “関越自動車道 上越線(信濃町〜上越JCT)(4車線化)【 再評価 】”. 東日本高速道路. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c d “土木学会賞平成4年度受賞一覧” (HTML). 公益社団法人 土木学会. 2020年6月3日閲覧。
- ^ 東田典雅、齋藤正司、渋谷智裕、小張裕介「れいめい橋(2期線)の計画・設計 : 1・2期線一体基礎を有するラーメン橋」『プレストレストコンクリート』第58巻第1号、プレストレストコンクリート工学会、2016年1月、25 - 31頁、NAID 40020729282。
- ^ “【E18】上信越自動車道 坂城IC〜更埴JCT間(上下線) 地すべり対策工事による昼夜連続対面通行規制のお知らせ”. 東日本高速道路株式会社 (2022年9月13日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ “上信越道「日本初」の工事 通行を可能にしたまま地滑り対策のトンネル造る【長野】”. テレビ信州. (2022年11月2日) 2022年11月2日閲覧。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月27日閲覧。
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