ポケットモンスター ブラック・ホワイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 08:39 UTC 版)
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 |
ゲームフリーク クリーチャーズ |
発売元 | ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
シリーズ | ポケットモンスターシリーズ |
人数 | 1人(ワイヤレス通信時 2 - 5人) |
メディア | 赤外線受発光部付きDSカード |
発売日 |
2010年9月18日 2011年3月4日 2011年3月6日 2011年3月10日 2011年4月21日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 |
1,564万本(2023年9月末時点)[1] 554万本(2022年12月末時点)[2] |
その他 |
ニンテンドーWi-Fiコネクション対応(すでにサービス終了) 赤外線通信機能搭載 ニンテンドーDSiカメラ対応 ペアレンタルコントロール対応 (斜体 はDS・DS Lite非対応) |
概要
過去の作品と同様に登場するポケモンの種類や出現率、ポケモン図鑑の説明文などに多少の違いがある。パッケージを飾るポケモンは『ブラック』がレシラム、『ホワイト』がゼクロム。
ゲームフリーク取締役開発部長であり、本作のディレクター増田順一は「このゲームによって、『ポケットモンスター』は革新的に生まれ変わる」と語っている[3]。今作では特に、シリーズ第1作『赤・緑』をかつてプレイした世代を含む高めの年齢層に訴求した設定・演出に重点を置いており、テキストの漢字表記導入(日本語版のみ)の他、公式イラスト等での主人公をはじめ登場人物は頭身が伸びたデザインとなり、ややシリアス寄りのストーリー展開を盛り込んでいる。増田は「どうしても中学生から、高校、大学へと上がっていくと、ポケモンを“卒業”してしまうケースも少なくなくて、それがすごく悔しかったんです。そこで『もし自分だったら、どうすればずっと遊び続けるのか?』ということをじっくり考えてみたんです」と語っている[4]。また本作は『ダイヤモンド・パール』に続く、シリーズ初の同一ゲーム機(DS)での2作目の完全新作となる。
制作スタッフはテーマとして「多様性」というメッセージを本作品に込めており、今回のジムリーダーを初め作中で様々な人種が登場するほか、序盤に選択するポケモンの最終形態がそれぞれ和・洋・中の3つの文化を象徴した意匠を持つ。
新たに156種類のポケモンが加わり合計649種類となったが、エンディングを迎えるまでは、No.495 - 644のポケモンのみ登場する[註 1]。イッシュ図鑑(後述)に含まれないポケモンはエンディング後に一部が出現する。その他のポケモンを入手するには『ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー』から「ポケシフター」で連れて来るか、ポケモングローバルリンクを利用する必要がある。ただしエンディング前でも通信交換やポケモングローバルリンクを利用すれば、イッシュ図鑑に含まれないポケモンを入手できる。
なお、バージョン限定ポケモンと幻のポケモン以外に、本作は劇場版関連イベントでしか直接入手できない通常ポケモンとしてゾロア、ゾロアークが存在する[註 2]。
ストーリー
イッシュ地方のカノコタウンに住む主人公と幼なじみのチェレン、ベルは、ポケモンの研究をしているアララギ博士から初めてのポケモンをプレゼントされ、彼女からポケモン図鑑を完成させるために旅に出てほしいと頼まれる。彼ら三人はその頼みを引き受け、ポケモントレーナーとしてイッシュ地方を巡る旅に出る。旅の途中、人々に「人間からポケモンを解放すべき」と説く謎の組織「プラズマ団」との衝突、独自の価値観からポケモン解放を目指す謎の人物「N(エヌ)」との出会いを経て、彼らと「ポケモンと人間のあり方」を巡り、壮大な戦いを繰り広げてゆく事となる。
時間軸は、ロケット団やギンガ団が壊滅した後ということ、作中の登場人物のセリフやゲスト出演のキャラクターから『金・銀』(および『ハートゴールド・ソウルシルバー』)『ダイヤモンド・パール・プラチナ』の後であることが分かる。また、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』のストーリーは『プラチナ』の展開で進んだことになっている。
注釈
- ^ 幻のポケモン「ビクティニ」とヒウンシティで話しかけられるピカチュウなど、野生で出現しないものやトレーナーが繰り出してこないものは除く。
- ^ この2体を直接入手できるイベントは、前作(『ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー』)を所持し、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』のキャンペーンで配布されたセレビィ(ゾロアの場合)と、色違いのライコウ、エンテイ、スイクン(ゾロアークの場合)が必要だが、通信交換などで間接入手することができる(詳細は項目参照)。この2体はイッシュ図鑑の完成条件にも含まれる。
- ^ 主に下ネタや差別用語で無効となるのは完全一致の場合のみで他の文字(スペース含む)があれば付けられる。
- ^ 「殿堂入りリボン」や、「きそポイント」が最大になった際にもらえる「がんばリボン」も入手できない。
- ^ 他作品ではなみのり他、一部の秘伝技を覚えたポケモンが手持ちも含めボックスに一匹しかいない場合、該当ポケモンを逃がせない。
- ^ 過去作では韓国版のソフトと交換したポケモンは英語表記になっていた。
- ^ そのため相手とのレベル差によっては得られる経験値が1万、交換で入手したポケモンや道具を持たせたりするなどの極端な場合には10万に達する場合もある。なお、このシステムは次作『ポケットモンスター X・Y』には引き継がれなかった。
- ^ 特性の「ふゆう」とは必ずしも関係せず、この特性を持たないジバコイルやシャンデラ等も浮いて登場する。逆にゲンガーやシビルドン等「ふゆう」の特性を持っているポケモンが着地する事もある。また、エモンガは何回か着地する。
- ^ 同時に、すべての位置にいる相手ポケモンから攻撃を受ける可能性もある。
- ^ 場に出した瞬間のみ発動する「いかく」等は、最初に前に出したポケモンしか発動しない。
- ^ 常時赤外線で通信されるわけではなく、ワイヤレス通信に切り替わる。
- ^ 「ポケトレ」で捕まえたポケモンはいったん『ハートゴールド・ソウルシルバー』に送ることでポケシフターを通して連れてくることができる。
- ^ 『ブラック・ホワイト』でのものではなく、送る側で設定されているもの。
- ^ 開設当初のプレイ時間は無制限であったが、一時閉鎖後に24時間に1時間とされ、2012年6月23日に20時間に変更。
- ^ なお、この記録は2本合計の記録であり、1本としての記録は現在も『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』が1位である。
- ^ 『ポケットモンスター 金・銀』は当初『ポケットモンスター2 金・銀』として発売される予定で、開発中のタイトル画面でもタイトルロゴに「2」の文字があった
- ^ エリアによっては複数のフロアから構成されるため、そのフロア数だけドクター・ナースがいる。
- ^ 話せるのは主人公の母親、アララギ博士、ライバル、チェレン、ベルの5人。主人公の母親は主人公のいる場所の説明、アララギ博士はポケモン図鑑の評価と進化の説明、ライバルはストーリーのヒント、チェレンは手持ちのポケモンのタイプと特性の説明、ベルはなつき度と頑張りを教えてくれる。
- ^ 第3世代(『ルビー・サファイア・エメラルド』で初登場)からはレジロック、レジアイス、レジスチル、ラティアス(ホワイト2のみ)、ラティオス(ブラック2のみ)が、 第4世代(『ダイヤモンド・パール・プラチナ』で初登場)からはユクシー、エムリット、アグノム、ヒードラン、レジギガス、クレセリアが出現。
出典
- ^ “株主・投資家向け情報:販売データ - 主要ソフト販売実績 DS専用ソフト”. 任天堂. 2023年11月12日閲覧。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、186頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ “増田部長のめざめるパワー 第160回” (2010年4月9日). 2010年4月10日閲覧。
- ^ “社長が訊く ポケットモンスター ブラック・ホワイト”. "任天堂". 2019年3月10日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスターブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』版「ポケモングローバルリンク」サービス終了のお知らせ”. 2013年7月1日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスター X・Y』版PGLへの現行版ユーザー特典について”. 2013年9月20日閲覧。
- ^ “ポケモンカフェ:おすすめ商品+Cギアスキンあいことば発表!|ポケモンセンター スタッフボイス”. 2013年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月11日閲覧。
- ^ “『「ポケモンドリームワールド」サービス再開のご案内』。”. ポケットモンスターオフィシャルサイト (2010年10月15日). 2010年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月4日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスターブラック・ホワイト』海外版発売、PGLがリニューアル”. 2011年3月4日閲覧。
- ^ “「ポケモングローバルリンク」がリニューアルしました!”. 2013年9月24日閲覧。
- ^ 2010年7月31日予約開始し、同年8月22日達成 (ポケモン発表) 。“史上最速ミリオン達成――『ポケットモンスターブラック・ホワイト』予約だけで100万本突破”. ITmedia Gamez (2010年8月23日). 2011年1月4日閲覧。
- ^ “社会現象と言うべき圧倒的な人気。『ポケモンブラック・ホワイト』が初週の販売本数255万本を達成した、今週の「ゲームソフト週間販売ランキング」”. 4Gamer.net (2010年9月23日). 2011年1月4日閲覧。
- ^ “2010年度上半期ゲーム市場規模は1865億円、もっとも売れたソフトは『ポケットモンスターブラック・ホワイト』”. ファミ通.com (2010年9月30日). 2011年1月4日閲覧。
- ^ “「ゲームソフト週間販売ランキング」,発売1か月で「ポケモン」が400万本達成。新登場の「カービィ」は9万本、「ロード オブ アルカナ」は約7万本”. 4Gamer.net (2010年10月21日). 2011年1月4日閲覧。
- ^ “年末年始も全国のゲーマーがハンターに。「MHP3rd」の勢いが止まらない2週間分の「ゲームソフト週間販売ランキング」を掲載”. 4Gamer.net (2011年1月6日). 2011年1月9日閲覧。
- ^ “2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(メディアクリエイト版)”. 2011年9月5日閲覧。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、194頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、187頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ “『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』が早くも150万本越えの「ゲームソフト週間販売ランキング+」”. 4Gamer.net (2012年6月28日). 2012年7月5日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』と通信対戦・交換について”. 『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』公式サイト. ポケモン. 2012年7月27日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』主人公の出会う人物や、本作で追加された新機能の一部を紹介。歴代ジムトレーナーとも戦える?”. 4Gamer.net. (2012年5月15日) 2012年6月9日閲覧。
- 1 ポケットモンスター ブラック・ホワイトとは
- 2 ポケットモンスター ブラック・ホワイトの概要
- 3 新要素
- 4 ゲームシステム
- 5 登場人物
- 6 脚注
固有名詞の分類
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