ボーイング・ステアマン モデル75 運用国

ボーイング・ステアマン モデル75

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 15:23 UTC 版)

運用国

アメリカ軍向けとして開発されたが、余剰機が海外へ売却されるなどしたため、第二次世界大戦後にも初等練習機として使用する軍が存在した。

アルゼンチン
ボリビア
ブラジル
ブラジル空軍 - ステアマン モデルA75L3 および ステアマン モデル76を導入[13]
 カナダ
カナダ空軍 - 301機のPT-27をレンドリース法により供与された[14]
中華民国
中華民国空軍 - 150機のPT-17をレンドリース法により供与された[15]。大戦後に20機の改修機を追加で導入[16]
 コロンビア
コロンビア空軍[12]
 キューバ
ドミニカ共和国
  • ドミニカ空軍[12]
ギリシャ
グアテマラ[17]
ホンジュラス
  • ホンジュラス空軍[17]
イラン
イラン空軍[17]
イスラエル
イスラエル空軍 - 20機のPT-17を導入[18]。空軍飛行学校の練習機として運用されたほか、1956年の第二次中東戦争の際には予備役部隊の第147飛行隊連絡輸送哨戒などを行う汎用機として作戦投入した。IAF エアロバティックチームで現在も展示飛行が行われている。
メキシコ
メキシコ空軍[17]
ニカラグア
ニカラグア空軍[要出典]
 パラグアイ
パラグアイ空軍[12]
ペルー
ペルー空軍[要出典]
フィリピン
フィリピン陸軍航空軍[13]
フィリピン空軍[17]
アメリカ合衆国
アメリカ陸軍航空軍/アメリカ陸軍航空隊[13] - PT-13 / PT-17 /PT-18 を運用(前項も参照。)
アメリカ海兵隊[要出典]
アメリカ海軍[13] - N2 / N2S を運用(前項も参照。)
ベネズエラ
ベネズエラ空軍[13]

民間

元が練習機であるため操縦しやすく頑丈であることに加え、戦後はアメリカ軍の放出品が低価格で出回った。民間でも練習機として使われた他、農業機として改造された機体も多く存在する。また格安ながら高度な曲技飛行も可能であるため、曲技飛行の愛好家を中心に人気が高い。『ウィングウォーク[19]』を行う曲技飛行チームではピッツ・スペシャルと並び数少ない選択肢の一つである。

モデル75のエンジンを変更しエンジンカウルや車輪のスパッツを追加した独自改修モデルを使用。
上部主翼に固定された女性ダンサーがパフォーマンスを披露する。
チーム主体はイギリスの民間会社AeroSuperBaticsが編成したUtterly Butterly display team。

  1. ^ 訓練生や士官候補生を意味するカデット(cadet)をドイツ語風(Kadett)に読む軍隊用語。アメリカ軍では初等練習機を意味する。
  2. ^ ボーイングが1929年に製造したF4Bも布張りの胴体の複葉機だったが、初期から鋼管骨組で後期型からは金属モノコックに変更されている。
  3. ^ 中古機の価格例
  4. ^ NMUSAF fact sheet: Stearman PT-13D Kaydet Archived 2010年8月1日, at the Wayback Machine.. Retrieved 18 May 2010.
  5. ^ a b Bowers 1989, pp.252-253.
  6. ^ Bowers 1989, pp. 251–252.
  7. ^ a b Bowers 1989, p. 253.
  8. ^ Bowers 1989, p. 254.
  9. ^ Taylor 1965, p. 178.
  10. ^ Bowers 1989, p. 268.
  11. ^ BOEING STEARMAN N2S KAYDET” (Spanish). Fuerzas Navales. Jorge N. Padín (2000年). 2014年5月16日閲覧。
  12. ^ a b c d e f Andrade 1979, p. 159
  13. ^ a b c d e Andrade 1979, p. 158
  14. ^ Bowers 1989, p. 265.
  15. ^ Bowers 1989, p. 262.
  16. ^ Bowers 1989, pp. 260–261.
  17. ^ a b c d e Boeing-Stearman Kadyet”. Military Factory (2013年6月20日). 2014年5月17日閲覧。
  18. ^ Nordeen 1991, p. 27.
  19. ^ 上部主翼の上で人間がパフォーマンスを行う曲技飛行の演目
  20. ^ Swanborough and Bowers 1963, p. 443.





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボーイング・ステアマン モデル75」の関連用語

ボーイング・ステアマン モデル75のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボーイング・ステアマン モデル75のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボーイング・ステアマン モデル75 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS