ホンダ・オデッセイ 4代目 北米仕様 RL5型(2010年 - 2017年)

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ホンダ・オデッセイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 13:25 UTC 版)

4代目 北米仕様 RL5型(2010年 - 2017年)

ホンダ・オデッセイ(4代目北米仕様)
RL5型
ツーリングエリート
EX(フロント)
EX(リア)
概要
製造国 アメリカ合衆国
販売期間 2010年 - 2017年
ボディ
乗車定員 7/8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン J35A型:3.5L V6 SOHC i-VTEC
最高出力 248hp/5,700rpm
最大トルク 250ft·lbf/4,800rpm
変速機 5速AT/6速AT
サスペンション
サス前 ストラット式
サス後 ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 118.1in(3,000mm)
全長 202.9 in (5,154 mm)
全幅 79.2 in (2,012 mm))
全高 68.4 in (1,737 mm)
車両重量 4,337 - 4,560lbs
(1,967kg - 2,068kg)
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2010年2月シカゴオートショーにおいて次期オデッセイコンセプトを発表し、2010年秋より2011年モデルとして発売された[11]。生産はアメリカアラバマ工場(HMA)で行われる。

オデッセイとしては初めて、一から全てアメリカで開発を行ったため、開発チームでは「アメリカンオデッセイ」と呼んでいる。オデッセイのコアバリューを守りつつ、新たに室内の快適性と機能性、直感的使いやすさ、スタイリッシュで際立った外観の3つのテーマを追求したという。

ボディサイズはホイールベースこそ変わらないものの、全長5,154mm、全幅2,012mmとさらに大きくなった。スポーティーな外観とされ、全高が低くなったことでCd値も5.5%低減した。室内も広くなっており、1列目ではショルダールームが25mm増えている。

混雑した大規模駐車場にあって、100m離れていても他のミニバンやSUVと見分けが付くようなエクステリアデザインを目指し、稲妻をモチーフにしたベルトラインが採用された。

エンジンは先代に引き続きVCM仕様のJ35A型を採用している。トランスミッションは上位の「ツーリング」モデルでは、北米のホンダブランドで販売される車種としては初の6速ATが採用された。

ホイールサイズは先代より1インチ拡大され17インチ、上位モデルでは18インチとなり、ディスクブレーキも前後大径化された。可変容量パワーステアリング ポンプがホンダV6モデルとしては初採用された。

1列目から2列目のウォークスルー機能は、実際の使用率は非常に低いとの調査から、「EX」以上でセンタコンソールは折りたたみ式から取り外し式に変更された。これにより中央スペースに10ft2x4スタッドも容易に積むことが可能となった。2列目シートは左右のシートがそれぞれ約38mm移動する「ワイドモード」を始めとする「3モード」デザインとなった(「LX」以外)。3列目ではスペアタイヤをフロントシート下部に移したことにより横幅が広がり、足元スペースも25mm増加した。シートはこれまでストラップとハンドルによる折りたたみだったものを、ストラップ一つでより簡単に折り畳めるようになった。パワースライドドア搭載モデルでは、開閉機構の改善により開口寸法が拡大し、乗り降りが容易になった。

「EX-L」以上には、ダッシュボード下部にエアコン冷風を利用した20ozペットボトル4本を収納できる「クールボックス」がある。上位モデルにはその他FM traffic、12スピーカーオーディオや、HDMI端子付16.2インチリアエンターテイメントシステムなどが新たに用意された。

2012年11月30日に韓国市場での発売を開始した。

2014年モデルではモデル中盤のリフレッシュが行われた。全グレードに6速ATが標準搭載となり、燃費が向上した。安全性についても次世代の衝突安全ボディ構造ACEを採用し、IIHSの安全性評価において、ミニバン初のTOP SAFETY PICK+を得た。

外観では黒で装飾した新デザインのヘッドライドやグリルを採用し、アルミニウムフードも新デザインとなった。リアもLEDテールライトがパイプ状に光る新デザインとなっている。サイドミラーはボディ同色となるほか、ドライバー側のミラーサイズを19%拡大し、視認性を向上させた。

インテリアもデザインのリファインが行われ、計器類のイルミネーションや照明も変更された。次世代のブルートゥース機能やPandraインターフェイスを標準搭載する。 「EX」以上ではLaneWatchブラインドスポットディスプレイ、「EX-L」以上では車線逸脱警報(LDW)、前方衝突警報(FCW)が追加される。

最上位ツーリングエリートモデルでは「HondaVAC」車載掃除機が搭載され、さらにオプションのアタッチメントとして車内で散髪が可能な「HondaHAIR」が用意される。


注釈

  1. ^ 当時のホンダは業績低迷の中、新型車製造にあたって生産ラインの改修へ資金を投じる余裕がないなどの制約から、初代のボディサイズが決定したといわれている。
  2. ^ “コンディションメーター”の名称で、液晶表示ユニットタイプ。設置方法はインパネ中央部エアコン吹き出し口下にビルトイン(純正の時計と入れ替え)とダッシュボード中央部上置きの2種類が存在した。表示内容はバーグラフ式のタコメーターとともに、時計、外気温、電圧の表示を切り替えて選択できた。
  3. ^ 4代目では再び元に戻されている。なお、Eは大文字でありながら高さは前後の小文字と同じとなっている(各世代の写真参照)
  4. ^ なお、Hondaスマートカードキーシステムのオプション化と「パワーユーティリティパッケージ」の装備内容変更は「M」にも適応。
  5. ^ 「アブソルート」のみ、パドルシフトでのマニュアルシフトが可能。
  6. ^ オデッセイの「e:HEV」への呼称変更に伴い、日本国内におけるHonda車の2モーターハイブリッドシステム搭載車はすべて「e:HEV」へ統一された。
  7. ^ 二輪車においては新大洲本田摩托有限公司製のスーパーカブ(JBH-AA04型・EBJ-JA10型)トゥデイ(BA-AF61型・JBH-AF67型)ジョルノ(JBH-AF70型)ディオ(BA-AF62型・JBH-AF68型)や、五羊-本田摩托(広州)有限公司製のディオ110(EBJ-JF31型)スペイシー100(BC-JF13型)リード(EBL-JF19型)ベンリィ(スクーター各型)CB125F(EBJ-JC64型)などの例がある。
  8. ^ 工場出荷時は機能オフ設定となっているので、機能オンにするにはディーラーの専用機器によるセッティング作業(ディーラーオプション扱い)が必要。

出典

  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第46号15ページより。
  2. ^ オデッセイ(ホンダ)1994年10月~1999年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月21日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第23号13ページより。
  4. ^ ホンダ、「次期 オデッセイ」プロトタイプの概要を発表、第33回 東京モーターショーにて公開ホンダ4輪製品ニュース 1999年10月18日 2013年10月27日閲覧
  5. ^ オデッセイ(ホンダ)1999年12月~2003年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
  6. ^ オデッセイ(ホンダ)2003年10月~2008年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
  7. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第85号17ページより。
  8. ^ “「オデッセイ」の車高が14センチ上がったワケ”. 東洋経済デジタル (東洋経済新聞社). (2013年11月1日). http://toyokeizai.net/articles/-/23116?page=2 2014年10月28日閲覧。 
  9. ^ オデッセイ、国内累計販売台数100万台達成
  10. ^ オデッセイ(ホンダ)2008年10月~2013年10月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
  11. ^ Honda Announces Pricing for All-New 2011 Odyssey
  12. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第92号13ページより。
  13. ^ 新型「オデッセイ」をホームページで先行公開 - Honda ニュースリリース 2013年9月26日
  14. ^ 新型上級ミニバン「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を発売 - Honda ニュースリリース 2013年10月31日
  15. ^ Hondaの新価値MPVコンセプトモデル「Concept M」を2013年上海モーターショーで世界初公開”. 本田技研工業ニュースリリース (2013年4月20日). 2015年1月14日閲覧。
  16. ^ ホンダ、新型「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」 Car Watch 2013年10月31日
  17. ^ 「ODYSSEY(オデッセイ)」に新タイプ「G・エアロパッケージ」を追加し発売』(プレスリリース)本田技研工業、2014年5月15日http://www.honda.co.jp/news/2014/4140515-odyssey.html2014年5月15日閲覧 
  18. ^ 领航时代,非同凡享 全新奥德赛(ODYSSEY)魅力来袭” (中国語). 広汽本田汽車 (2014年8月8日). 2015年1月14日閲覧。
  19. ^ オデッセイ 20周年特別仕様車「ABSOLUTE・20th Anniversary」を発売』(プレスリリース)2014年10月17日http://www.honda.co.jp/news/2014/4141017-odyssey.html2014年10月17日閲覧 
  20. ^ 「ODYSSEY(オデッセイ)」を一部改良し発売 ― 「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載 ―』(プレスリリース)本田技研工業、2015年1月22日http://www.honda.co.jp/news/2015/4150122-odyssey.html2015年1月22日閲覧 
  21. ^ 「ODYSSEY ABSOLUTE(オデッセイ アブソルート)」に特別仕様車を設定し発売』(プレスリリース)本田技研工業、2015年9月17日http://www.honda.co.jp/news/2015/4150917-odyssey.html2015年9月17日閲覧 
  22. ^ 新型上級ミニバン「ODYSSEY HYBRID(オデッセイ ハイブリッド)」をホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業、2015年12月25日http://www.honda.co.jp/news/2015/4151225-odyssey.html2015年12月25日閲覧 
  23. ^ 「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を一部改良し発売〜新たにハイブリッドモデルを追加〜』(プレスリリース)本田技研工業、2016年2月4日http://www.honda.co.jp/news/2016/4160204-odyssey.html2016年2月4日閲覧 
  24. ^ 「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジして発売』(プレスリリース)本田技研工業、2017年11月16日http://www.honda.co.jp/news/2017/4171116-odyssey.html2017年11月16日閲覧 
  25. ^ 「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジし発売』(プレスリリース)本田技研工業、2020年11月5日https://www.honda.co.jp/news/2020/4201105-odyssey.html2020年11月5日閲覧 
  26. ^ オデッセイ 環境仕様書』(PDF)(プレスリリース)本田技研工業https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/common/pdf/odyssey_environment_list.pdf2021年5月2日閲覧 
  27. ^ “マジかよ…… さらば超名門車オデッセイ!! 2021年内3車種販売終了でホンダ大改革の行方”. ベストカーWeb (講談社ビーシー). (2021年6月15日). https://bestcarweb.jp/news/business/292798 2021年6月15日閲覧。 
  28. ^ 2023年冬発売予定の「ODYSSEY」改良モデルをホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2023年4月7日https://global.honda/jp/news/2023/4230407.html2023年12月7日閲覧 
  29. ^ 「ODYSSEY」を一部改良し発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2023年12月7日https://global.honda/jp/news/2023/4231207-odyssey.html2023年12月7日閲覧 
  30. ^ ミニバンブームの先駆け「オデッセイ」2年ぶり復活…ホンダ初、中国生産車を国内投入」『読売新聞』、2023年4月7日。2023年4月7日閲覧。
  31. ^ “黒強調”した5m超え新「オデッセイ」発表! 「ブラックエディション」11月上旬に墨市場で発売”. くるまのニュース. 2022年10月29日閲覧。






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