ブリヤート人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 13:18 UTC 版)
ブリヤート共和国の国旗 19世紀のセレンギンスク・ブリヤート族。 | |
総人口 | |
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約515,000人 | |
居住地域 | |
ロシア | 461,389人 (2010年) |
ブリヤート共和国 | 286,839人 (2010年) |
イルクーツク州 | 73,941人 (2010年) |
ザバイカリエ地方 | 77,667人 (2002年) |
モンゴル | 45,087人 |
中国 | 8,000人 |
言語 | |
ブリヤート語、ロシア語 | |
宗教 | |
チベット仏教 シャーマニズム 正教会 |
概要
居住地域は、ロシア連邦内ではブリヤート共和国を中心にウスチオルダ・ブリヤート自治管区、アガ・ブリヤート自治管区など。そのほかモンゴル国の北部、中華人民共和国内モンゴル自治区のハイラル区近辺(シネヘン)にも居住している。
バイカル湖の東に住む者と、西に住む者とでは、かなりの違いがある。東に住む者は、固有の文化を維持し、ロシア人との混血が進んでいないのに対し、西に住む者は、生活がロシア化され、ロシア人との混血が進んでいる。
ブリヤート人が住むブリヤート共和国の国旗には、モンゴルの国旗にも歴代採用されてきたソヨンボから取った天体を表すシンボルがあったり、ウスチオルダ・ブリヤート自治管区の旗にも、三脚巴(argabarと呼ばれる紋章)の周囲に天体のようなものが描かれている。またアガ・ブリヤート自治管区の紋章には、まさに「太陽」が描かれている。
始祖伝承
モンゴル族の先祖はバイカル湖の周辺で定着し始めてから、草原地帯へ進行したという。ブリヤート人はモンゴル族の一部であるが、『元朝秘史』では「蒼き狼」と「白黄色の牝鹿」がバイカル湖から横断して草原へ移動してモンゴル民族が発足したとする[1][2]。
Y染色体ハプログループは、アルタイ系民族を特徴づけるハプログループC2 (Y染色体)が63.9%、次いでウラル系民族を特徴づけるハプログループN (Y染色体)が20.2%である[3]。
ギャラリー
仏教寺院イヴォルギンスキー・ダツァン
- ^ 小澤重男『元朝秘史(上)』岩波文庫、ISBN 978-4-003-34111-7、1997年7月16日
- ^ 小澤重男『元朝秘史(下)』岩波文庫、ISBN 978-4-003-34112-4、1997年8月19日
- ^ Miroslava Derenko et al. 2005, Contrasting patterns of Y-chromosome variation in South Siberian populations from Baikal and Altai-Sayan regions
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