パワプロクンポケット12 パワプロクンポケット12の概要

パワプロクンポケット12

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 06:40 UTC 版)

パワプロクンポケットシリーズ > パワプロクンポケット12
パワプロクンポケット12
ジャンル 野球バラエティ
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 コナミデジタルエンタテインメント
パワプロプロダクション
(パワポケチーム)
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
人数 1~2人
メディア ニンテンドーDS・DSi共通カード
発売日 2009年12月3日(通常版)
2010年7月15日(廉価版)
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
(2014年5月20日終了[1]
DSワイヤレスプレイ対応
DSダウンロードプレイ対応
ニンテンドーDSiカメラ対応
売上本数 初週:3万本
累計:25万本
[2]
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概要

従来通りアクション野球がグラフィック面や演出面などが大幅に進化し、初心者でも簡単に打撃操作が出来るフルダケシステムが導入され、より本格的かつ初心者から上級者でも遊びやすい作りになっている。

前作で初登場した試合のみで育成するサクセス「グッピー」モードがさらに進化し、保存できるアレンジチームの数と球場が大幅に増加し、今までのモード面もさらに磨きをかけ、さらにボリュームアップしている。

さらに、ニンテンドーDSiニンテンドーDSi LLのカメラ機能を使った要素が追加された。そのため、本作のDSカードはニンテンドーDS・DSi共通カードとなっている。

また、前作と同様に公式サイトで行われた質問コーナーであったユーザーの要望のいくつかが本作に採用されている。ただし、公式サイト内の質問コーナーが今作にはない。

2010年7月15日より、シリーズで初めて価格が大幅に安くなった廉価版として発売された(ゲーム内容は同じ)。

新しい要素などが大幅に追加された分、いくつかのバグも確認されている(バグ項目参照)。後に発売された廉価版ではバグが修正されている。

公式発表されたバグ

2010年1月31日よりコナミカスタマーサポートセンターより下記に記述されているバグが公式発表された。現在は終了しているがこの対応についてはソフト交換にて行われていた。なお、「サブポジ○」「サブポジ△」のバグに該当する選手40名は交換の際に同封されるパスワードによる対応で、カメラ機能搭載されている機種ではQRコードを利用し、それ以外の機種ではパスワードを直接入力してこれらの特殊能力が付いていない選手が登録される。ただし、ウグイスコールは設定されていないので選手アレンジで一度設定する必要がある。また、パスワード選手のためWi-Fi対戦ではこれらの選手は使用できない。同封されたパスワード選手の名前が間違っていたり、交換後のソフトにもウグイスコールや登録名のミスも多少存在し、改善されていない箇所もある。後に廉価版で発売されたソフトでは下記のバグが修正されている。

  • 裏サクセスでスタートボタンまたはセレクトボタンを押しながらクエスト選択画面に入ると全てのクエストが選択できる。
  • 特殊能力「サブポジ○」を持った選手がメインポジションを守ると守備能力が激減する。(該当する選手は#12球団収録選手一覧を参照)
  • 一部収録選手の実際の登録名とゲーム内でのウグイスコール・実況が大きく異なる。
  • アレンジチームでペナントを行うと、数試合後に選手がCOMチームと全員入れ替わる。
  • 先発投手に効果のある特殊能力「ホーム○」を持つ中継ぎ・抑え投手が多い。

ウグイスコールが間違っている選手

球団 選手
中日 小山桂司 おやま こやま
広島 青木高広 あおき たかぎ
楽天 山﨑武司 やまさき やまざき
西武 中島裕之 なかじま なかしま

主な新要素・変更点

アクション野球
  • 全体的にグラフィックが向上し、影や芝生の色などの細部に渡り改良された。
  • 様々な演出が大幅に強化され、攻守交替やホームランのムービーが追加された。
  • ミートカーソル設定の1つ「ロックオン2」が「フルダケ」に変更された。
    • 文字通り野球盤のようにタイミング良く振るだけの操作で、選手能力のミートカーソルに関係なく打撃操作が苦手なユーザーでも簡単に打つことができ、バント操作も高さ調整のみ自動になりバントがやりやすくなった。フルダケでもミート打ちと強振打ちの切り替えは可能。ただし、ストライクゾーンが非表示でストライクとボールの見分けがしづらくなっており、たとえ打ってもフライやゴロになりやすくなり、ボール球のときにわざと死球にさせる行為も出来なくなっている。
  • 下画面のデザインが改良され、打撃投球時は選手のミニ顔と投手の持っている変化球が表示されるようになった。また、走塁時のスピードアップボタンが2つに戻された。
  • 実況パワフルプロ野球NEXTと同じく、投手のスタミナゲージと投球数が投球時も表示されるようになった。これにより、投手の状態がスムーズに確認できるようになった。
  • 打撃投球時、前作まではバッターの弾道・ミート・パワーが成績と同時に表示されていたが、今作ではミートのかわりに走力が表示されるようになった。
  • 試合球場が4種類追加された(サクセス中のみの球場が2種類あるため、実質は6種類である)。これらの球場には12球団の本拠地に似たような特色がある。今作では天然芝、人工芝の概念がある。また、表サクセスで登場する独自の球場はサクセス内のみになり、対戦で選べなくなった。
  • 本作からスローボールでもコントロールが影響し、コースがずれたり、失投するようになった。
カード野球
  • 通常の強振の時は範囲は1マスのみであったが、本作から特定の範囲内でのみ4マス分の範囲まで打てるようになった。
  • ルーレットのスピードが変化する仕様が変更され、リードされるほど遅くなり、リードするほど速くなるようになった。
Wi-Fi対戦
  • 守備と走塁がマニュアルで操作できるようになった。また、選手交代もマニュアルで出来るようになっているが、1イニングにつき3回までタイムの制限がある。
  • 選手構成ルールから「スタンダード」(12球団に3人まで架空選手を編入可能)が無くなり、純粋な12球団のみ使用可能な「プロ」と、無制限の「エキスパート」の2つに絞られた。
  • 選べるイニング数が3,9から5,9に変更された。
  • 試合中に降参する機能が追加され、タイム中に降参を選ぶことで負けになるが途中でやめることが出来るようになった。負け扱いになるので、レーティングが減ってしまう。
サクセス
  • 表サクセス
    • 序盤でアクション野球のオプションのミートカーソル設定に「フルダケ」の有無の選択が出来るようになった。そのため、開始時の初期能力が変更され、反映されるのは試合に勝った時にもらえる経験値で変化されるようになった(カード野球でも同様)。
    • ゲームオーバー時の難易度変更に加えて、野球のオプション設定の変更が出来るようになった。
    • サクセスクリア時で能力に応じたパワポケPの変換の選択があったが、本作では選手登録の同時に能力に関係なくパワポケPは20Pの獲得になり、高い能力の状態で大量のパワポケPの変換するようなことができなくなった。
    • 追加イベントはゲーム開始時のパワポケポイントによる購入ではなく、電脳野球編を3人以上作成して登録するとゲーム開始時の定期イベント短縮機能の選択肢の中で選ぶ仕様に変更された。これにより、前作で購入できなかったしあわせ草が復活した。
  • グッピー
    • 選手登録に加えて、新たに全選手をアレンジチームとしてのチーム登録が出来るようになった。チーム登録した場合はチーム間の選手移動は出来ず、俺のペナントでの選手再育成は出来ない。
    • 試合数が3試合増え、全13試合までプレイできるようになった。
    • 通常勝負での選手登録仕様が変更され、3~8勝で1人、9勝は2人、10勝以上で3人もしくはチーム登録ができるようになった。
    • 通常勝負で特定条件を満たすと通常とは異なるチームと戦うことが出来るようになった。
俺のペナント
  • 野手のゲーム開始時のミートカーソル設定に「フルダケ」が追加された。設定するともらえる経験値と年俸が減ってしまう。
  • 球場が12種類になったことで各球団ごとの本拠地の球場が設定されるようになった。通常のペナントではリーグと同じチームにした場合でも同じように設定され、それ以外では従来通りのランダムで本拠地の球場が設定される。
  • 前作までとは違い、今作では2年目に突入して以降に選手登録するとボーナスとしてパワポケP(100P)を入手でき、2年目のレギュラーシーズンを終了し選手登録すると2年目の成績が個人成績(上画面)に表示されるようになった(ただしホームラン数と打点数は255までが表示され、上限を超すと上限内の数字で表示される)。
  • 能力アップで選べる特殊能力の項目がさらに増え、前作では一部のみだったマイナス特殊能力が全て選べるようになり、より欠点を持った選手を育成できるようになった。これにより、「人気者」と全ての「超特殊能力」を除いた特殊能力が全て揃った。
モード

本作から追加されたモードに加えて、モード形式が大きく変更された。

  • 追加モード
    • カメラ(このモードはニンテンドーDSi ニンテンドーDSi LLのみ可能)
      • DSiカメラで撮影した写真をミニ顔として使用できるようになった。画像は最大36枚まで保存可能。
        ただし、撮影写真のミニ顔を使用している選手をパスワード等で移動してもミニ顔はシルエットに変更されて反映されない。
        また、撮影写真が表示されるのは1人用のモード間のみで、通信対戦などの通信プレイでは撮影写真がシルエットに変更されるため表示されない。
      • 登録した選手を2次元バーコードで出力し、カメラで読み取ることでも選手を登録できるようになった。これにより、選手のやり取りが飛躍的に容易になった。カメラ未搭載機種でもバーコード出力は可能。また、非公式なるが12以前の選手パスワードをコード変換サイトで入力して、入力した内容を2次元バーコードに変換して読み取ることでも12以前の選手でも登録可能(ただし、中には登録できない選手パスワードがあるので注意)。
    • Wi-Fi通信(選手ダウンロード)
      • Wi-Fiコネクションを利用して、各球団のプロ野球選手や歴代サクセスの選手などをダウンロードできる。ダウンロードした選手はWi-Fi対戦や俺のペナントではプレイできない。
    • 選手アレンジ
      • 獲得したパワポケPでミニ顔・背番号・ウグイスの3つの設定が出来る。ミニ顔は2P、背番号とウグイスは10P必要。
      • 元はパワポケPのモード内の項目であったが、本作で廃止になったことで追加され、背番号とウグイスは前作に比べて約3倍以上増加している。
  • モード形式変更
    • 選手データ
      • パワポケ6以来のメインモードに戻され、名称が変わった。サクセスで出来た選手を確認したり、パスワード入力などが出来る。
      • 今までのデータモードであるが、攻略本では新モード扱いとなっている。
    • チームアレンジ
      • 今までにあったアレンジモードと同じであるが、本作からは直接パワポケPを支払うことでアレンジチームを選べるようになった。
      • アレンジチームの購入は元々パワポケPのモード内の項目であったが、本作で廃止になったことで追加された。その代わり、今までと比べて購入に必要なパワポケPが大幅(約10倍以上)に上がっている。
    • パワポケPモード廃止
      • 本作からパワポケPのモードが廃止され、購入はそれぞれのメインモードに変更された。パワポケPの数はモード選択画面の上画面で確認できる。
      • メインモード廃止になった理由は攻略本によると、このモードの意味が少し理解しづらいユーザーがいることで仕様を変更して廃止となった。
選手能力
  • 「悪球打ち」、「帳尻合わせ」、「乱調」、「天然芝○」、「サブポジ○or△」、「ホーム○」の特殊能力を追加。ただし、本作はサブポジ○のバグの問題が公式でアナウンスされている。
  • 新球種として「超スローボール」を追加。実況パワフルプロ野球NEXTとは異なり、特殊能力の取得ではなくストレート系の変化球として登場。この「超スローボール」を投げた場合、球速は---km/hと表示されるが、投球ボタンを連打するとメーターが表示される。
その他
  • ミニ顔のデザインが一新され、実写のミニ顔と同じサイズに統一された。なお、DSの表サクセスと裏サクセスに登場したキャラクターは立ち絵を流用して作成されており、1~ダッシュまでの一部を除いたキャラクターはGBAのグラフィックからの流用になっている。
  • ミニゲームをおまけモードで遊ぶための条件が「ポイントによる購入」から「表サクセスで1度プレイする」に変更された。
  • 選べるアレンジチームが16チームになり、12チームまで登録できるようになった。その代わり、Wi-Fi対戦のスタンダードが廃止されたため、Wi-Fi対戦用のスタンダードのデータは廃止された。
  • パワポケ10にて採用されていた、ゲームの初回起動時に「おためし選手」が3人登録される仕様が復活した。
  • パワポケ辞典の選択画面と解説画面が上下逆になり、解説画面が見やすく、より分かりやすくなった。その代わり、選択画面が上画面になったのでタッチ操作で選ぶことができなくなった。
  • キャンプモードでも球場の選択が出来るようになった。
  • ホームラン競争でパワポケPがもらえるボーナスが大きく変更され、おまけモードのミニゲームを「難しい」以上の難易度をクリアすることや野球モードの対戦で通常設定で最後まで対戦することでもパワポケP(2ポイント)が入手できるようになった。

  1. ^ 「ニンテンドーWi-Fi コネクション」サービス終了のお知らせ
  2. ^ http://www.vgchartz.com/game/39824/power-pro-kun-pocket-12/Japan/
  3. ^ 攻略本では、このモデリングに「パワメタくん」(メタはメタモルフォーゼ(変身)の略)という名前がつけられている。
  4. ^ 序盤のイベントで、主人公にネットで本名を明かさないように忠告している。
  5. ^ 『パワポケ11』の公式FAQでは、パワポケ9の表サクセス(神田カンタ)以外、全てメガネを付ける相棒は父親が同じと明言されている。
  6. ^ ゲーム内のプロフィールでは「パカーディ」と表記されているが、公式攻略本には「パカーディ・ハイネン」と表記されている。
  7. ^ 『7』では彼らの呼称は「ヒーロー」だが、設定変更により『8』以降の作品は「ポケレンジャー」とも呼ばれている。
  8. ^ 2009年シーズン終了時のセ・リーグ順位は3位東京ヤクルトスワローズ、4位阪神タイガースだが、10月1日時点のセ・リーグ順位は3位阪神、4位東京ヤクルトである。



パワプロクンポケット1・2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:06 UTC 版)

パワプロクンポケット1・2(ぱわぷろくんぽけっとわん・つうー)とは、2004年7月29日にコナミ(※)から発売されたゲームボーイアドバンス用のゲームソフトである。キャッチコピーは「ポケットいっぱい!! 楽しさいっぱい!!」。
※発売当時の版権はコナミコンピュータエンタテインメントスタジオが所有していたが、2005年4月1日の開発子会社吸収によりコナミへ移行。2006年3月31日持株会社化に伴い、新設子会社のコナミデジタルエンタテインメントに移っている。




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