トランシーバー (無線機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 09:01 UTC 版)
分類・種類
いくつもの分類法がある。ひとつは大きさ、形状、携帯して使用することを想定しているか、などによって、固定機 / ポータブル機 / ハンディ機 などと分類できる。また、乗り物に取り付けて使用されるトランシーバーは モービル機(自動車用) / 航空無線機 /船舶無線機 などと分類できる。電波形式によって分類できる場合もある。
- 固定機
- 室内で机の上などに設置して用いる機種。海岸局では機械室の床上に直接設置することもあり、この場合、通信所には固定機と制御線で結ばれ、マイクロホンや電鍵をつなぐためのジャック、使用する送信機を切り替えるスイッチ、状態表示のランプが取り付けられた「通信卓」しかない場合が多い(受信機がこの「通信卓」の上に載る)。
- 車載や屋外での使用を意識した機種では、バッテリーでの運用を想定して、電源定格入力が直流13.8Vである場合が多い。その場合、100V商用電源で使用するには、直流13.8Vを出力する安定化電源装置が必要となる。業務無線の場合は、車載型無線機と安定化電源装置を一体化して固定機とする場合が多い。
- ポータブル機
- 固定機よりもやや小型の機種。業務無線では可搬型無線機と呼ばれることがある。持ち運んで利用できるように肩掛けベルトなどが付属し、電池や脱着式のバッテリーでの使用に対応している。アマチュア無線においては、その形状から、「弁当箱」と呼ばれることもあった。例えば、アマチュア無線機では松下電器産業(現・パナソニック)のRJX-601、トリオ(現・JVCケンウッド)のTR-2200、アイコムのIC-502がポータブル機である(全て廃番。パナソニックはのちにアマチュア無線事業自体から撤退した)。のちにアイコムがIC-2Nを発売するまではこれらポータブル機が「ハンディ・トランシーバー」と呼ばれていた。
- ハンディ機
- 片手で持って使えるような小型の機種。業務無線では携帯型無線機と呼ばれることがある。アマチュア無線においては「ポケット機」または「ポケトラ」とも呼ばれていた。カードサイズを謳い文句にした超小型の機種もある。近年はリチウムイオン電池を用い、長時間の使用が可能な製品もある。
- モービル機
- 自動車に取り付けて用いる機種。業務無線では車載型無線機と呼ばれることがある。アマチュア無線機では、本体と操作パネルを分離する形式の製品が多い。
- 航空無線機
- 航空機に取り付けて用いる機種。
- 詳細は「航空無線機」を参照
- 船舶無線機
- 船舶に取り付けて用いる機種。
- 「船舶無線」も参照
電波型式による分類
トランシーバーは、電波型式(CW・AM・FM・SSB・RTTYなど)によって分類することも可能な場合がある。
なお業務用のトランシーバーの場合、発射出来る周波数は一装置につき一つだけである事が多い。その結果、すっきりと分類できることが多い。
アマチュア無線用のトランシーバーは、多種類の電波形式をサポートした機種が多く、多くの場合、すっきりと分類することは困難である。複数の分類に同時に属する、ということになる。
運用の法規的な枠組みによる分類
- ^ 広辞苑では第4版までは「携帯用」無線通話機との誤った語釈だったが、第5版からは訂正され「携帯用」の字句が削除されている。
- ^ 必ず、まず世界の歴史を一番古い出来事から順番に、大量に書く。絶対に日本での歴史から書き始めない。日本での歴史について記述するのは、あくまで、世界での歴史を書いた後。ウィキペディアでは投稿者は自国中心に記事を執筆してはいけない。だから、日本人が自分の個人的体験や個人的な記憶を思い出して書いていくような執筆姿勢は絶対にいけない。あくまで客観的に古い歴史から調べて書く。すると自然と世界の歴史をまず書くことになる。歴史の節では、特に最も古い出来事、自分に縁が無いくらい古いことを、古ければ古いほど優先するくらいの姿勢で書く。英語版などを読み書けばよい。歴史の節では、ここ数十年のことは書かない。とにかく最も古いことから書く。
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