トヨタ・MR-S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/27 10:07 UTC 版)
トヨタ・MR-S ZZW30型 | |
---|---|
前期型 北米仕様 (1999年10月 - 2002年8月) | |
後期型(2002年8月 - 2007年7月) | |
概要 | |
製造国 | 日本(神奈川県) |
販売期間 | 1999年10月-2007年7月 |
ボディ | |
乗車定員 | 2人 |
ボディタイプ | 2ドア オープン |
駆動方式 | MR |
プラットフォーム | トヨタ・NBCプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | 1ZZ-FE型 1.8L 直4 |
最高出力 | 140PS(103kw)/6,400rpm |
最大トルク | 17.4kgm(171N•m)/4,400rpm |
変速機 |
5速MT / 5速セミAT(前期型) 6速MT / 6速セミAT(後期型) |
サスペンション | |
前後:ストラット式 | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,450mm |
全長 | 3,895mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,235mm |
車両重量 | 970 - 1,020kg |
その他 | |
国内新車登録台数の累計 | 2万1039台[1] |
系譜 | |
先代 | トヨタ・MR2 |
後継 | (なし) |
概要
MR2の後継となるライトウェイトスポーツである。既存のヴィッツの基本コンポーネントを流用することで、エンジン出力は控えめながら軽量化による運動性の良さを追求し、運転を楽しめるスポーツカーを目指した。最適な重量配分を得るためにリアトランクを廃[2]し、シート背面にラゲッジスペースを備える。
前輪駆動車のパワーユニットを後方に平行移動する手法で部品などを流用している。トランスアクスルが後輪の直上、エンジンはその前方とかなりリア寄りに置かれ、前後重量配分も後部が重い。車両重量は当初は1,000kgを下回っていたが、強化された衝突安全アセスメントに対応などのため、度重なる年次改良で補強されて最終的に当初よりも40kg程度車両重量が増加している。サスペンションは前後ともストラット式サスペンションである。
車名は、日本国外向けも含めてMR-Sに変更する計画であったが英語圏でMrs.(ミセス)に通じてスポーツカーにそぐわず、日本国外のヨーロッパとオーストラリアはMR2が継続された。米国向けはオープンカーとなったことを明確にするため、MR2スパイダーとなった。日本国内でスパイダーの商標はダイハツ工業が保有している。フランス向けは初代よりMRとして輸出されていた。MR-Sの"MR"はミッドシップ(Midship Runabout )を指している。
スペシャルティカー市場が縮小して年間生産台数は2006年に1,000台程度となり、2007年7月末に販売終了となった。総生産台数は77,840台で、他社同クラスの小型オープン2シーターモデルと比較して少ない。生産中止前に、ブラックカラーのレッドトップやメッキ風エアインレットガーニッシュなどの特別仕様を設定したFinal versionが1,000台限定で販売された。
国内向け車型は、トヨタマークがステアリングのみ刻印されており、エクステリアは一切なく「MR」を図案化したエンブレムがある。
スタイル・機構
エンジン
全車とも、直列4気筒DOHCで排気量1,800cc、最高出力140馬力/6,400rpm、最大トルク17.4kgm/4,400rpmの1ZZ-FEエンジンを搭載する。
トランスミッション
MTのほか、日本の量産車では初となるシーケンシャルマニュアルトランスミッション (SMT) が設定される。MTは初期型が5速、マイナーチェンジ以降は6速。
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第87号13ページより。
- ^ 『90年代国産車のすべて』三栄書房、34頁参照
- ^ “MR-S(トヨタ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ “MR-S”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ “MR-Sの車名の由来は何ですか? | トヨタ お問い合わせ・よくあるご質問”. faq.toyota.jp. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【あの限定車は凄かった②】ベース車はなに? モデリスタ カセルタ(150台限定/2000年6月20日発表/販売価格350万円〜・当時)”. Webモーターマガジン (2019年7月13日). 2021年2月26日閲覧。
固有名詞の分類
- トヨタ・MR-Sのページへのリンク