セント・バーナード セント・バーナードの概要

セント・バーナード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/19 06:21 UTC 版)

セント・バーナード
別名
  • ザンクト・ベルンハルトシュンド (St. Bernhardshund)
  • ベルンハルディナー (Bernhardiner)
  • アルパイン・マスティフ (Alpine Mastiff)
愛称 セント (Saint)
原産地
特徴
体重 オス 140-180 lb (64-82 kg)
メス 120 -140 lb (54-64 kg)
体高 オス 28-30 in (71-76 cm)
メス 26-28 in (66-71 cm)
外被 滑らかまたは粗い
毛色 白と赤のシェード、または白とマホガニーのブリンドル
寿命 8–10 年
イヌ (Canis lupus familiaris)

歴史

人間の子供との比較
(ウェールズ、1952年)

セント・バーナードは、2世紀頃にローマ帝国軍の軍用犬としてアルプスに移入されたモロシア犬が、その後独自の発達を遂げたものと考えられている。

17世紀中頃から、スイス・アルプスの山深いグラン・サン・ベルナール峠にある修道院にて雪中遭難救助犬として使役されるようになり[1]20世紀初頭に至るまで、2,500名もの遭難者を救助した。このエピソードは画家などの絵により首に体を温めるためのラム酒の小をぶらさげたスタイルで知られている。なかでも有名なのは、生涯に40名を救助した「バリー」号で、その活躍ぶりにちなんで、一時この犬種をバリー・ハウンド(バリー犬の意)と呼んだこともあった。これにちなんで東京消防庁特別救助隊消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)ではセント・バーナードが描かれたワッペンを車両と隊員の肩に付けている。

19世紀初め、病気と先天性疾患で絶滅危機に陥ったが、このときは、ニューファンドランドと交配させることにより、種を存続することができた。

1884年、グラン・サン・ベルナールの修道院にちなみ、サン・ベルナール[注 1][注 2]と命名された。日本では英語読みの「セント・バーナード」が定着している。

特徴

子犬
  • 超大型犬
  • 短毛種と長毛種の2種類があり、色は「白地に赤」あるいは「赤地に白」
  • 性格・性質
    温和、利口、従順、おっとりしている、寒さに強い、暑さには弱い
  • 体高 オス70〜90cm、メス65〜80cm
  • 体重 50〜91kg
  • 寿命 8〜10年

過去最大の個体は、1970年アメリカミシガン州で誕生した「ベネディクティン・シュヴァルツヴァルト」号で、体高が99cm、体重は実に138kgに達したとされる。


注釈

  1. ^ : Saint-Bernard
  2. ^ スイスの他の主要言語では、イタリア語読みでサン・ベルナルド、ドイツ語読みでザンクト・ベルンハルト。

出典

  1. ^ 川口マーン惠美『世界一豊かなスイスとそっくりな国ニッポン』講談社、2016年、222頁。ISBN 978-4-06-272965-9 


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