セカンドアルバム(仮)
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音楽性、歌詞、構成、シングル
当アルバムには、2012年12月5日にT-Palette Records第1弾としてリリースされたシングル「チョッパー☆チョッパー/サバイバルガールズ」[17] から、2013年10月30日に同第8弾としてリリースされた「Starry Night/青春ビルドアップ」[41] までの8枚のシングル曲が収録されており[27]、「オリジナルアルバム」とされているが[28]「ベスト盤」という表現も使われている[28][42]。
メンバーの仙石みなみは当アルバムについて「2013年の戦った証」と述べている[42]。佐藤綾乃は2枚目のアルバムである当アルバムを、1枚目のアルバム『ファーストアルバム(仮)』と比較して「強気な曲も増えてきて、いろんな空気が出せるようになってきたのかな」としている[42]。佐保明梨は、アップテンポな曲以外に「かわいらしい曲」「しっとりした曲」「ロマンチックな曲」も収録されていると述べている[37]。曲順についてはアップアップガールズ(仮)のライブと似た構成となっており、アップアップガールズ(仮)のライブを持ち運びできるというコンセプトになっているという[31][43]。ライターの南波一海も雑誌『CDジャーナル』において、曲順について「夏のライブ・ハウス・ツアーを思い出しますね」と触れている[44]。また、michitomoによれば「前回アルバムに続き今回も既存シングル曲のバランスをアルバム仕様にした」という[45]。
Disc 1の楽曲
初回限定盤のDisc 1の楽曲は全てシングル曲である[46]。
- 初回限定盤のDisc 1/通常盤のトラック1「銀河上々物語」は、アプガ第二章の幕開けという位置づけの楽曲であり[47]、2013年夏に開催されたツアー『アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦前夜』の1曲目として歌われた楽曲[48]。ツアー『アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦』では[49] 同楽曲を披露する際、ファンから集めた寄せ書きをステージに掲げた[48][49]。メンバーの佐藤綾乃は、同楽曲を聞くとツアーを思い出して感傷的な気分になるという[50]。
- トラック2「SAMURAI GIRLS」は、2013年夏のロックフェスティバル出演用の楽曲で[51]、メンバーの仙石みなみはロックファンに「アイドルなのにスゴくカッコいいね」と言われたという[52]。曲調はEDM[53]。
- トラック3「チョッパー☆チョッパー」は、2013年1月にハロー!プロジェクトのコンサートにゲスト出演した際に披露した楽曲で、対バンで披露する機会の多い勝負曲である[54]。曲調は「BPM早めのアッパーかつポップ」なものとなっている[55]。
- トラック4「サバイバルガールズ」について、仙石はアップアップガールズ(仮)の「攻めてる」姿勢を1番よく表現している楽曲だと語っている[56]。曲調はEDM[55]。
- トラック5「リスペクトーキョー」の歌詞の主人公はアイドルを目指す田舎の女の子である[57]。昼間電車が1時間に1本走っている程度の場所で生活しているメンバーの新井愛瞳は、歌詞に共感できる楽曲だとしており、関根梓も新井の話に同意している[58]。曲調はEDM[59]。
- トラック6「Burn the fire!!」は、「地響きが起きたような重圧感があ」り[60]、歌詞は、命令形を用いた強気な表現となっている[61]。
- トラック7「ストレラ!〜Straight Up!〜」の歌詞は、前向きでアップアップガールズ(仮)らしいものとなっており、メンバーの森咲樹は同楽曲の歌詞に勇気づけられたという[48]。曲調は「爽やかさとエモさ」が融合したものとなっている[62]。
- トラック8「SAKURADRIVE」は、アルバムリリース以降の季節(春[26])の楽曲[60]。曲調はR&B[63]。
- トラック9「Starry Night」の歌詞は、アップアップガールズ(仮)のことを歌ったものではない[48][注釈 3]。新井は、その影響でレコーディングの際に感情移入に苦労したと語っている[48]。曲調はミディアムテンポな[48][51]バラード[64] で、表現力の向上を目指しているアップアップガールズ(仮)にとって「いい課題曲」であると佐藤は語っている[51]。
- トラック10「ワイドルセブン」のタイトルは「ワイルドなアイドル7人」という意味で[65]、強気な歌い方がされている曲[50]。曲調はロックな[66]ゲームミュージックである[67]。
- トラック11「青春ビルドアップ」のテーマは文化祭で、曲調はテクノポップである[68]。
- トラック12「アップアップタイフーン」は、アップアップガールズ(仮)として初めてミュージック・ビデオが制作された楽曲で[48][69]、2013年の夏にライブ・フェス等でよく披露された楽曲である[52]。また、サビにはメンバーとファンが一緒にタオルを回す振り付けがあり[70]、メンバーの古川小夏は同ビデオ撮影時の光景や、ライブ・フェス等でタオルが回っている光景を思い出すという[69]。曲調は演歌[71]・ソーラン節[71]・ソカ[72] など、さまざまな要素が入っているものとなっている[71]。
- トラック13「Next Stage」は、同シングルリリース時点(2013年4月[73])でのアップアップガールズ(仮)の過去と未来を歌っている歌詞で[48]、曲調は「疾走するビート」・レゲエなど[74]「いっぱい変わる」ものとなっている[48]。
- トラック14「あの坂の上まで、」は、これまでのアップアップガールズ(仮)の活動を振り返って肯定的に評価するという、同シングルリリース時点(2013年4月[73])でのアップアップガールズ(仮)には無かったタイプの楽曲となっている[56]。曲調はバラード、ダンスビート[75]。
- トラック15「サマービーム!」は、2013年の夏にイベントでよく披露され、ファンとメンバーでノリを作った曲であり、メンバーの佐藤綾乃は同楽曲を歌うたびにアップアップガールズ(仮)の2013年の夏の光景を思い出すという[27]。曲調はサンバ[76] もしくはラテンハウス[26]。
Disc 2、その他の楽曲
初回限定盤のDisc 2のトラック1「チェリーとミルク」は、初CD音源化曲[15][28]。アップアップガールズ(仮)の曲は攻め曲[注釈 4]が多いが[52]、同楽曲はかわいらしいタイプの楽曲である[52][78]。メンバーの佐保明梨によれば「恋に悩む高校生の歌」だという[79]。トラック2「カッコつけていいでしょ!」も初CD音源化曲で[15][28]、曲調はロックである[80]。テーマは「私たち可愛いだけじゃない!」[80]。
トラック3「サンタクロース」は、片想いしている女性の切ない恋心を描いた恋愛ソング[81]。片想いしている女性の感情を歌った楽曲はこれまでにも「バレバレI LOVE YOU」があったが、「サンタクロース」はアップアップガールズ(仮)の楽曲にはこれまでに無かったほど女性の多様な感情を表した楽曲となっている[52]。タイトルの「サンタクロース」は、「会いたくても会えない人」[82]「来てほしいけど来てくれない(人)」の例えであり[83]、歌詞には「サンタクロース」というフレーズは含まれていない[82]。曲調は「切なさ1500%」と表現されており[84]、作曲・編曲を担当したmichitomo[85] はアルペンのCMを意識したという[86]。dwango.jpは曲調について「ハロプロの匂いもする4つ打ちのバラード」とし[87]、原田和典は「アプガのガーリーな部分が極まったラブソング」と評価している[88]。
同楽曲の竹中夏海による[84] 振り付けは、演技が入っているもので、設定が存在する[89]。佐保と佐保が片想いしている人は曖昧な関係にあるという設定で、佐保は「あの人(佐保が片想いしている人)は(佐保のことを)好きなの、嫌いなの、どっちなの?」「意味わかんないあの人」という怒りを表現している[90]。メンバーの関根梓も佐保が片想いしている人に好意を持っているという設定が存在し[91]、関根は「『あなたが好きだよ』っていう思いを隠しながら」[91] 佐保が片想いしている人にやさしくしている[90]。
トラック4「アプオメっ!!〜アプガのお正月だょ全員集合!〜」は、メンバーの仙石みなみによる新年のあいさつに始まり、正月らしい雰囲気があるところから一転、テンポが上がりアップアップガールズ(仮)らしい曲調へと変化する[52]。振り付けは竹中夏海とメンバーが共に制作したもので[52]、メンバーの森咲樹が目立つシーンが複数存在する[92]。
トラック5「チョッパー☆チョッパー(PandaBoY Remix)」は、「チョッパー☆チョッパー」「アッパーカット!」「マーブルヒーロー」がミックスされたもので[93]、ライブでよく披露する攻め曲をミックスしたものとなっている[94]。トラック6「リスペクトーキョー(TANUKI Remix)」は、原曲より曲調がワイルドになり、よりシュールな振り付けとなった[95]。原田和典は雑誌『ミュージック・マガジン』において同楽曲を取り上げ「斬新な和声付け」がなされた同楽曲が「圧巻」であるとした[46]。トラック8「ワイドルセブン(y0c1e Remix)」の曲調は、デジタルロックで[96]、原曲と比較すると、ゲームミュージックの要素が無くなり[97]、よりワイルドになっている[31][98]。振り付けも新しくなっており[31]、腕相撲[31][97] や冒険など、実写化されたゲームのようなものとなっている[97]。
タワーレコード新宿店限定特典のCD-Rに収録されている「サマービーム!アプガの夏Mix」[34] は、アップアップガールズ(仮)が2013年の夏に開催したライブツアー『アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦』のアンコールで披露した[99][100] PandaBoYによるMix[34](メドレー[101])。2013年夏の時点では16分12秒の長さで[100]、「サマービーム!」に始まり、何曲かを経て「サマービーム!」に戻るという流れとなっていた[100]。同Mixは2013年12月18日に発売されたDVD『アップアップガールズ(仮) 1st ライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦』に映像が収録されていた[102] が、音源化されるのは今回が初めてとなる[34]。
タワーレコードの全国の店舗[注釈 2]&タワーオンライン限定特典のCD-Rに収録されている「年末アプガのリバースMix」[34] は、アップアップガールズ(仮)が2013年12月28日にCLUB CITTA'で開催したライブ[103]「アップアップガールズ(仮)アプガ第二章(仮)大晦日イブイブイブ決戦 〜CLUB CITTA'〜」[34] のアンコール[103] で披露したPandaBoYによるMix[34]。同ライブのセットリストを逆順で披露して(巻き戻して[104])いくメドレーであり[103]、その長さは最後の「サイリウム」を含め20分を越える[105]。同Mixが音源化されるのは今回が初めてとなる[34]。
当アルバムの配信のトラック26「Dateline」[38] の歌詞は、未来への不安・決意を歌ったもの[106]。曲調はバラード[106]。
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