ストックホルム・アーランダ空港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 15:44 UTC 版)
概要
空港の規模は、ヨーロッパでは6番目、スウェーデン国内では最大である。スカンジナビア航空のハブ空港のひとつであるが、3本ある滑走路のうち2本の長さが2,500mに留まっており、現代の大型機を受け入れるにはやや短い。そのため、ヨーロッパ地域から遠い日本(羽田)線を含む長距離路線は、3,000m級の滑走路を複数本備えるデンマークのコペンハーゲン国際空港発着便が多いが、近年アジアからの直行便が増加している。全日本空輸が2020年春以降に、東京国際空港から直行便を開設予定であったが、COVID-19の影響に伴い、開設の目処が立っていない[1]。
歴史
1946年、スウェーデン議会はブロンマ空港に代わり新たな空港を建設することを決定した。
1962年4月1日、グスタフ6世アドルフ国王によって「ストックホルム・アーランダ空港」の開港が正式に宣言された。同時に国際線はブロンマ空港からアーランダ空港へ移転することとなった。
1976年に国際線ターミナルである「アーランダインターナショナル」(現在のターミナル5)が設置され、国際線定期便及びチャーター便が当空港へ移転した。また、1983年には国内線第1ターミナル(現在のターミナル4)が設置され、1984年にかけてSAS国内線とリンジェフライグが当空港へ移転した。しばらくすると国内の交通量が予想をはるかに上回ってきたため、1990年に国内線第2ターミナル(現在のターミナル2)が設置された。しかし、厳しい不況により乗客数が減少したためSASは撤退した。その後、ターミナルは国内線・国際線あわせて再編され、名称がターミナル2-5に変更となった。90年代後半には経済も回復し、再び航空需要も高まり始めたため、3つ目の滑走路や管制塔が建設された。
1999年にはアーランダエクスプレスの運行が始まった。
スウェーデンは2001年にシェンゲン協定へ加盟することとなり、それに合わせてターミナルを改修する必要があったため、ターミナル2およびターミナル5は純粋な国際線ターミナルとなった。
2010年統計で、年間利用客数は約1,700万人となっている。
ターミナル
4つのターミナルで構成され、国際線はターミナル2・5、国内線はターミナル3・4で運用されている。 また、ターミナル4と5の間にスカイシティというショッピングモールがあり、ラディソンブルーホテルなどの宿泊施設や様々な飲食店、土産物屋で充実している。
- ^ “東京―ストックホルムに直行便 ANA、来夏に運航開始:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2019年12月6日閲覧。
固有名詞の分類
スウェーデンの空港 |
ストックホルム・ヴェステロース空港 ストックホルム・ブロンマ空港 マルメ空港 ストックホルム・アーランダ空港 ストックホルム・スカブスタ空港 |
- ストックホルム・アーランダ空港のページへのリンク