ジョニー・ウォーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 00:26 UTC 版)
大衆文化との関連
- 村上春樹の『海辺のカフカ』では「ジョニー・ウォーカー」と名乗る人物が登場する。いでたちは赤いジャケットとブーツ、ステッキ、蝶ネクタイで、ラベルの人物に扮していた。
- ザ・バンドの「4% パントマイム」(1971年)の中で、語り手の男二人はジョニー・ウォーカーの赤ラベルをもってロサンゼルスのグリフィス・パークに上がる。タイトルの「4%」は赤ラベルと黒ラベルのアルコール度数の差とされる[5][6]。
- 多くの歌手や作曲家が作品の中にジョニー・ウォーカーをとり入れている。たとえばジョージ・ソログッド、エリオット・スミス、レイナード・スキナード、アマンダ・マーシャル、レオナルド・コーヘン、ジミー・バフェット、Asleep at the Wheel(The Letter That Johnny Walker Read)などである。
- ロン・ホワイトは演技中にジョニー・ウォーカー・黒ラベルを飲む。
- レオン・ゴントラン・ダマスはフランスの黒人でネグリチュード文学運動の詩人である。彼の詩に"ブラック・ラベル"というタイトルのものがあり、ゆううつで穏やかな彼のアルコール依存症について描かれている。
- F1のマクラーレンチームのスポンサーである。
- 2017年からはフォースインディアチームにも、それまでのスミノフブランドを変更する形でスポンサーを務める。ロゴをつける場所やチームそのものによっても相場が全く違うものの、同チームのほうがマクラーレンより大きくスポンサーロゴを出す。
- トビー・ヤングは回想録「いかに友を失い人を遠ざけるか (How to Lose Friends and Alienate People) 」の中で、彼のしてきた数々の失敗は黒ラベルのせいだとしている。
- ジョニー・ウォーカーのボトルはロジャー・ウォータースのバンドのダークサイド・オブ・ザ・ムーン・ライブツアーで背景に大きく取り上げられている。
- ミス・ミザリーという曲でエリオット・スミスはジョニーウォーカー・赤ラベルを出している。"一日騙し通そう、ジョニー・ウォーカー・赤ラベルの助けを借りて。"
- 映画『スタスキー&ハッチ』の中で、ベン・スティラーの台詞に"ジョニ赤ストレートで。ドゥーイット、ドゥーイット (Johnnie red neat. Do it.Do it.)"というのがある。
- 1958年の映画『SOSタイタニック/忘れえぬ夜』 (A Night to Remember) で、スチュワート(トマス・ヒースコート)は船が危険なのにもかかわらず、ジョニーウォーカー・赤ラベルのボトルを空けようと決心する。
- 『ザ・ホワイトハウス』 (The West Wing) のエピソード"苦い過ち (Bartlet for America)"で、バーレットの最初の選挙の前の会議をレオが思い出しながら、ジョニー・ウォーカー・青ラベルの年齢と味の事を恭しく語る。
- HBOの『The Wire』(シーズン3)でエイボン・バークスデールとラッセル・ベルが昔の日々を語る。彼らはその頃ジョニー・ウォーカー黒ラベルの入ったグラスを2つ持って通りから出て行くことを夢見て、ボルチモアの地平線を眺めていた。
- HBOのラリーのミッドライフ★クライシス (Curb Your Enthusiasm) でラリー・デービッドはマネジャーのジェフ・グリーンにジョニー・ウォーカー青ラベルをプレゼントする。彼の妻シェリルにヴァギナ・モノローグス ("The Vagina Monologues") に出演して欲しかったからだ。
- オジー・オズボーンのギタリストであるザック・ワイルドは、自分のヘヴィメタルバンドにブラック・レーベル・ソサイアティと名付けた。ジョニー・ウォーカー黒ラベルにちなんでいる。
- オハイオ州のジョンズタウン (Johnstown) にあるジョンスタウンスクールは学校のマスコットの原案にジョニー・ウォーカーのロゴを使っている。高校の事務所にはジョニー・ウォーカーの銅像がある。よく子供たちがフットボールの試合でジョニーの格好をしている。
- 元千葉ロッテマリーンズの黒木知宏はその苗字から黒木→黒→ジョニ黒→「ジョニー」という愛称で親しまれている(由来については異説もあり)。
- 長谷川町子の『サザエさん』や『いじわるばあさん』では高級酒の代名詞のように「ジョニ黒」がしばしば登場する[7]。植田まさしの比較的古い漫画にも、お歳暮やお中元等のネタとして「ジョニ黒」がよく登場する。どおくまん「嗚呼!!花の応援団」において、応援団幹部やOBのみが嗜めるものとして「ジョニ黒」が登場する。
- 太平洋戦争中の硫黄島守備隊司令官として有名な栗林忠道中将は、ジョニーウォーカーの愛飲者。映画『硫黄島からの手紙』では西竹一中佐が調達してきたジョニー・ウォーカーで乾杯するシーンもある。
- 『昭和16年夏の敗戦』(猪瀬直樹著) には当時、総力戦研究所研究員だった今泉兼寛が視察旅行でタイへ入国した際のエピソードとして、既に日本では入手が困難になっていたジョニーウォーカーがユニオンジャック(イギリスの国旗)のラベルを貼られて横溢している様を目にして、「イギリスの国力及び海軍力の誇示と総力戦の一端を見せつけられた思いがした」旨を語っている。
注釈
- ^ 大麦麦芽(モルト)のみ使用した「モルトウイスキー」の原酒同士を混和する作業。モルトウイスキーと、モルト以外の穀物を主原料にした「グレーンウイスキー」を、又はグレーンウイスキー同士の原酒を混和することを「ブレンディング」という。因みに「ヴァット(vat)」とは、醸造などに使用する大きな桶を意味する。
- ^ 当初は赤ラベルと黒ラベル12年のみ移行したが、後にダブルブラックと緑ラベル15年、金ラベル、プラチナラベルも順次移行したが、このうち、緑ラベル15年、金ラベル、プラチナラベルの3種は2023年9月までにキリンビールによる輸入販売を終了し、同年10月よりディアジオジャパンによる輸入販売へ回帰した。ただし、青ラベルのみ、日本国内の輸入販売元は当初からディアジオジャパンが担当している。
出典
- ^ 「ジョニ黒」の女性版、米で3月に限定発売[リンク切れ]『読売新聞』朝刊2018年3月1日(国際面)
- ^ “ジョニー・ウォーカーのシンボルが女性に、限定版を3月に発売”. cnn.co.jp (2018年2月28日). 2020年5月29日閲覧。
- ^ “ジョニー・ウォーカーが紙のボトルへ。持続可能なウイスキーに生まれ変わります”. ハフポスト (2020年7月14日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ Hughes, John (2005). Still Going Strong: A History of Scotch Whisky Advertising, Tempus Publishing Ltd., ISBN 0-7524-3174-9
- ^ DeRiso, Nick (2014年3月17日). “The Band, '4% Pantomime' from 'Cahoots' (1971): Across the Great Divide”. Something Else!. 2020年8月22日閲覧。
- ^ Harris, Craig (2014). The Band. Rowman & Littlefield. p. 132. ISBN 9780810889040
- ^ 朝日新聞be編集グループ編『サザエさんをさがして』(朝日新聞出版、2005年)、pp.130-133
- ^ ベイルートの広告の写真あり
- ^ “北朝鮮外交官が酒密売か パキスタンで”. BBC (2017年11月20日). 2022年2月19日閲覧。
- 1 ジョニー・ウォーカーとは
- 2 ジョニー・ウォーカーの概要
- 3 大衆文化との関連
- 4 その他逸話
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