サンタナケリス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 01:35 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動サンタナケリス | ||||||||||||||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||
白亜紀中期 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Santanachelys Hirayama, 1998 | ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
形態
甲長145ミリメートル、全長約20センチメートルと、ウミガメとしてはかなり小型である。鰭状の前脚を持つがサイズは小さく、特に第一、第二指は短い。現生種ではほとんど失われている指を曲げる関節構造がはっきりと残るなど、祖先である陸生のカメの特徴を色濃く残している。これは、サンタナケリスが極めて初期のウミガメであることを示している。また、ウミガメは体内の余分な塩分を排出するために涙腺が大きく発達することで知られているが、このため頭蓋骨の形状も陸生のカメとは異なる。この生物も涙腺を発達させている形跡が観察されている。このため、ウミガメの進化は涙腺の発達が先行し、鰭脚は水中に適応して以降に獲得したものであるとされる。
分布
南アメリカ、ブラジルより化石が出土。発見された標本は1体のみであるが、極めて良好な保存状態であったという。そのため骨格の詳細な形態が判明している。また、この生物が発見された白亜紀前期末あるいは中期の地層であるサンタナ層からはカメやワニ、恐竜や翼竜の化石が多数発掘されている。ただし、ここで産するカメの化石はほとんどが曲頸亜目のものであり、潜頸亜目であるサンタナケリスが発見されたのは極めて珍しいことであった。
参考文献
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2017年6月) |
- 平山廉『カメのきた道 : 甲羅に秘められた2億年の生命進化』日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2007年。ISBN 978-4-14-091095-5。
関連項目
- ウミガメ
- プロトステガ科 - ウミガメの初期グループで、絶滅した分類群。サンタナケリスはこのグループに属する。
- アーケロン - 白亜紀後期に生息したウミガメ。既知で最大のウミガメとされる。サンタナケリスと同じプロトステガ科に属する。
- ^ Jandial, Shraddha(8 September 2015). "Oldest fossil sea turtle discovered in Colombia"
- 1 サンタナケリスとは
- 2 サンタナケリスの概要
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